表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
746/770

743・同情。

 結局、全員メタボロにされましたぁ。

くっそう! 手加減って言葉の意味がアルフォンスさんとオレじゃあ

違うとしか思えなかったよ。

頭にきたので近衛兵も含めて全員回復魔法で全快させたんだけど……


「ありがとよ! お前等回復出来たんなら続きだ! 続き!

いやあ、オカゲでいつもより目一杯まで訓練できるなぁ」


見学枠のオレ達子供は一回で済んだけど近衛兵さん達……

なんか悪いことした気がする。


「すごいな。サスガにオリーザ最強騎士と言われるだけ有ると思う。

アドバイスも的確だし勉強になったとしか言えないよ」


「北の国でもあれほどの者は居ないと思う。

彼からしたら初心者でしか無い私達相手でもちゃんと指導してもらえたし」


それでも魔王陛下には一発で吹き飛ばされたと言ってましたよ。

まあ、王都の勇者がいたのでなんとか停戦から終戦へと出来たんだそうです。

あの勇者はとんでもない規格外な方だったそうでオリーザ国は幸運だったかも。


「規格外か……アロートが呼んだ勇者はまだ子供だったしな。

アルフォンス殿にかなわなくても当然だった訳だ。

それにしてもお前は回復魔法もできるのか。

変なヤツだとは思ってたがお前も規格外ってことか?」


あー、王都の勇者と彼の妻となられた聖女の魔力の暴走のせいで少しばかり

普通と違っちゃってますからね。

父から色々叱られてばかりですよ。

私としては普通で居たいんですけどね。


「そういえばまだ礼を言っていなかったな。

姉を止めてくれてありがとう。

彼女と親しかった訳ではないが存在は知ってたんだ。

でも、私の手出し出来ることではなかった。

私を殺す気は無かったと言ってたけれど驚いたのも事実だから気分としては

複雑なんだよ。

でも同情できるとも思ってしまった。

父が寛大な扱いをしてくれると良いんだが……」


怒りより同情を感じてるのか。

同じ父親の子供でも親しくないというのは王族だとありがちなんだろうか? 

オリーザ王家の方々は普通に「家族」をされてると思うんだけど。


まあ、この世界は男子優先の世界だ。

王子同士はライバルでもあるだろうから親しく出来ない事もあるだろう。

影武者な彼女は北の国の後継者争いに巻き込まれたとも言える。

同情しつつオリーザが舞台じゃあないと良かったのにと思ってしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ