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740・暗殺未遂。

 新年おめでとうございます

二日になっちゃいましたけど

今年もよろしくお願いします


昨年が騒がしすぎたので今年は静かで穏やかな年になってほしいです 

 家族紹介の席は大きな中庭に設けられていた。

順に紹介されていくお妃方、殿下達、そうしてなぜかアロート国の

グラディス王子まで居た。

リリア様の婚約者だからだろうか。


オレは家族でも何でも無いのでさっさと退出しようと思ったんだけど

なぜかその他大勢のお供や護衛とともに周囲に控えているようにと

王太后様から言われたんだ。

なので王宮付きの鑑定師の後ろに控えている。

子供なので特別に椅子を許されたよ。

まあ、皆の後ろなので目立たないけどね。


穏やかなお茶の時間、当たり障りの無い歓談の後オリーザの未成年者は

退出した。

ああ、オレは別だけど。


「さて、大使殿。君は第一王女の事について何か聞かされているのかね?」


陛下は穏やかな声で質問された。


「王女殿下について……ですか? 

一体何の事でしょう?」


王女は顔色が悪いね。

影武者だってことがバレてるって悟ったのかな? 


「隠蔽の魔法が掛かってるようだがこの国の鑑定師は優秀でね。

王女の名前が通知されたものと違うのは何故か教えてもらえないかな?」


大使も第一王子も護衛達も一斉に王女に注視した。

王女の顔色はますます悪くなった。

大使も王子も何も知らされて居なかったみたいだね。


「……陛下のおっしゃるとおりです。

私は婚約することになった第一妃の子ではありません。

彼女の代わりに国王陛下のお相手をしていた侍女の子です。

認知はされておりますがお妃様の意向で公表されておりません。

あの王女様の代理は時々務めてまいりました。

今回は彼女が病気と言うことで……」


あー、嘘だね。

王女が病気ってところが。

オマケに何か不穏な空気がチリチリしてるよ。

陛下を暗殺しようとして死んだ騎士……その妹の時のように!


オレは近衛に合図して隠蔽を掛けた魔力の紐を彼女にむかって伸ばす。

なにか行動を起こしたら取り押さえられるように。


ソレは魔力で造られたナイフだった。

そうして襲ったのはオリーザ王ではなく兄の北の国の王子! 

まあ、阻止したけどね。

そしたら今度は自殺をしようとしたんだよ。

王子も王女もココで死なれたら盛大に困る! 


隠し子だろうが暗殺未遂犯だろうが公式には彼女は国賓だ。

おいそれと危害は加えられないよなぁ。

コレってどうしたものですかね? 陛下。

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