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 セタル酒は順調に開発された。

どぶろくモドキ、清酒モドキ、そうして焼酎モドキ。

なぜか焼酎モドキが一番評価が高かった。

ちなみにモニターは冒険者達と職人ギルドの酔っ払いどもだ。

商業ギルドのギルマスとその周辺も混ざってたけどね。


「価格がジャガイモや麦からの物より随分と安くなりそうですよね。

やっぱり原料がセタルなせいですかね。

味は悪くないと思いますよ。

もう少し高くしても売れると思いますけど」


お金が無くても飲めるお酒にしたいんです。

お酒は日々の憂さを晴らす物です。

飲みすぎたら害も有るのは承知の上で「皆が飲める酒」にしたいんですよ。


「最初から安酒として造るってことですか。

この味なら高くても……と思いますけどねぇ。

まあ、酒精の強いものなら果物を漬け込んで果実酒に自分達で出来ますね。

では、コレでセタル酒醸造事業を発足ですね」


もう何も言わなくても職人ギルドは人員や物資を集め出している。

醸造所の場所は北部の領地になった。

原料を集めるのにも苦労しなくてよさそうだしね。

人口の少ない北部領地なのでまたまた奴隷を購入することになった。

前回は農業経験のある人を中心に購入したけど今回は農業経験が無くても

良いコトにした。

まあ、酒に弱い人は無理だろうけど。


アルコールに弱い人は酒蔵に入っただけで気分が悪くなってしまう人が居るらしい。

超有名な酒蔵のオーナーさんは下戸だったって話もあるから一概には言えないなぁ。


「まだ飲めない体なのに次から次へとお酒ばっかり造ってるわねぇ。

コレも美味しいから私たちは何も言うつもりは無いけど宰相がまたなにか

文句を言いそうな気がするのよねぇ」


「うわばみ美魔女トリオ」は例によって上機嫌で試飲している。

そこは援護射撃とか頂けませんかねぇ。


「ホホホ、私達より陛下にお願いする方が確実じゃあないかしら? 

引退した私達より現役な陛下の方が宰相には強く出られるしね。

ところでコレは国内用だけなのかしら。

ドワーフ達はこういう強めのお酒が好きだってことだから売れると思うのよ。

価格が安めなら余計にね」


そうか、輸出までは考えてなかったな。

国の中のお金も食糧も足りないくらいだから食品に入るだろうお酒を輸出なんて

考えてなかったよ。

ジャガイモと麦を北部に導入したせいで余ってしまったセタルをなんとかしたいと

思っただけだったんだ。


そう言えば職人ギルドのギルマスはドワーフの血が入ってるってことだった。

これは彼に色々聞いて見るのが第一歩かもしれない。



 試飲で内心セタル酒を気に入っていた職人ギルドのギルマスはドワーフ国の

親戚を紹介してくれました。

まあ勿論、追加のセタル酒をねだられたんですけどね。

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