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719・実感。

 コロナは我が家には来ないものとどこかで思い込んでました。

 やっと帰宅出来た。

でもノンビリはしてられなかった。

ミーアが超絶不機嫌だったのだ! 

まあ、予想はしてたけどね。


なのでまずはお土産攻勢だ。

魔王国のオモチャもほとんどが木製品だった。

やっぱり小さな赤ちゃん用は見当たらなかったよ。

う~ん、王子が産まれたらお祝いに贈ってみようかな。

彼女は前世むこうの記憶があるからきっと「分かる」と思う。


魔王国の品々はまだオリーザにはあまり入って来ていない。

特別規制はしていないようなんだけどね。

オレはアイテムボックスの魔法が使えるのでもう面白そうな商品を買いまくり

詰めまくった。

端からミーアに見せて気に入った物を上げようとしたんだ。


でもね、ミーアが気に入ったのは買い込んだ商品じゃあなかった。

「写真」とオレが描いたスケッチだったんだ。

花嫁・花婿・魔王陛下の側近達・魔王城やその城下町……

オモチャの山も無視はしなかったんだけどね。


やっぱり女の子なんだなぁ。

花嫁を矯めつ眇めつと言った風に見入っていたよ。

なので画家に頼んでちゃんとした「絵画」に仕立ててもらった。

出来上がっていく絵を眺めているミーア。

結婚の意味とかまだ理解出来ていないはずだよね。

でも綺麗な花嫁は彼女を引きつけて離さないようだった。


「ほんとに綺麗な花嫁ね。

魔女王国の女王の姪って言ってたわよね。

白のドレスには驚いたけどこんなに綺麗ならきっと魔王国の女の子たちの

憧れになると思うわ。」


おばあさまの花嫁衣装ってどんなものだったんですか? 

やっぱり流行とかあるんでしょうか? 


「流行は花嫁衣装にはあまり反映されないわね。

親とか家族の物を使うコトも多いのよ。

アクセサリーとかは変えることもあるけどね。

やっぱり花嫁衣装は特別なんですもの。

私は叔母から譲られた物を使ったのよ。

赤の地に金糸と銀糸で刺繍がぎっしりと施されてたの。

私の後にも三人ほどあの衣装で結婚式をしたのよ。


今のところ皆幸せみたいなの。

まあ、あの衣装のオカゲってことは無いでしょうけどね」


なるほど、幸せな結婚をした人の衣装を使うのはあやかりたいってのも

入っているってことか。

験担ぎとまでは行かなくてもそう言う気持ちを抱いても無理ない話だよね。


ミーアは白のドレスを花嫁衣装にしたいんだろうか? 

今のところ綺麗な花嫁と衣装に惹かれているだけだろうとは思うんだけど。



 まだまだ先のミーアの結婚式を想像しているヘンリー君。

結婚は一人じゃあできないってことを忘れてます。

前世でも結婚経験は無いもんねぇ。

実感が伴わないのかも……

既婚のお姉さんが三人も居たのにね。

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