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711・婚前?。

 「リモの子供達」をアイテムボックスに詰めてダテさんの森に飛んだ。

異世界由来品なのでダテさんに上げたら喜びそうな気がしたんだ。

土地神でも神様だからコレもお供えってことになるのかな? 


ダテさんは前魔王様と元魔王様が同居というか住み着いているので多少は

退屈が紛れているらしい。

皆さん機嫌良くすごされて居るようなので一安心だね。


柑橘類の山をダテさんは喜んでくれた。

コノ世界の果物にはミカンのようなモノは見てなかったらしい。

手に入った経緯と品種改良を木魔法を使ってやったことを報告した。


「久々のミカンか……嬉しいね。

これで今年は『コタツでミカン』が出来そうだよな。

まあ、作り物のミカンも面白かったがな」


そういえば餅米も確保できたんだった。

お正月はまだ先だけどお餅をお供えに持ってくれば良かったよ。


「へぇ、それは有り難いな。

手の空いた時で良いからお願いしたい。

向こうの世界のコトは多分千年経っても忘れないと思うんだ。

行けるとしてもオレの休暇は年に一度だしな。

コノ世界も悪くはないんだがやっぱり時々思い出しちまうからな」


オレ達が話してる間に魔王様方は香りやら触感やらを確かめていた。

そうして酸味のある果物だと教えたらとんでもないことを言い出した。

現魔王陛下に子供が出来たのでコレを分けてやってくれないか? と。


えぇぇぇっ! 聞いてない聞いてない! 

いつの間に結婚したんだよ! 

婚約が成立してからまだそんなに経ってないと思うんだけど。


「魔族はなかなか子供が出来なかったりするから油断したんだろうな。

式はまだだが一応籍は入ってるんだよ。

魔王の結婚なんで準備が大変でね。

でもまさかこんなにすぐに妊娠するなんて本人達も周りもビックリなのさ。

ツワリも軽いようだがやっぱり果物は妊娠初期には良いとされてるんだよ。

全部は覚えて居ないようだが君と同じ世界が前世だと聞いたからね。

コレも喜んでくれると思うんだ」


孫でありひ孫で有る胎児を気遣ってるんだね。

勿論母親になる彼女のことも。

勿論喜んで分けて上げたよ。

魔王国で育つかどうかはまだ分からないけど気に入った品種があれば

苗木も分けてあげようと思う。

柑橘類の明るい色は気分も明るくしてくれるからね。



 お式の前から子供ができてしまった新婚さん達はかなり戸惑ってました。

王族の少ない国なので周りは大喜びでしたよ。

美味しくて懐かしい柑橘類に彼女は喜んだそうです。

何種類かのお気に召した品種の苗木は城の中庭に植えられました。


魔王国でも「コタツでミカン」となりますかね? (笑。)

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