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635・二日酔い。

旧都の冒険者ギルドに所属している冒険者は多い。

戦争が終わって兵士から冒険者に転職した者も多いし難民が現金収入を求めて

登録してたりしたな。


戦争中は仕事にあぶれる者も多かったけど商業ギルドが頑張ってくれるので

オレ達の仕事も増えてきた。

道も整備してくれたので移動も楽だし行商だけで無く大きな隊商も動いている。

護衛を専門にする奴らまででてきたもんな。

商業ギルド様々! だな。


新人は街中の仕事から始めるのが普通だ。

商店や職人の工房の手伝いとか街の清掃なんかも仕事のうちだ。

そうやってこの街のことを覚えるのも基本だしな。

商人や職人達と良い関係を築いておくのは悪いことじゃあないし。

マッピングの仕方を先輩に仕込まれるのもこの頃だ。

ちゃんと出来るようになれば「迷いの森」でも迷いにくくなるんだよ。


まあ、あそこは最近中心部に向かっての道が出来た。

誰が造ったのか不明だけどオカゲで探索がしやすくなったし迷わなくなった。

オマケに回復効果のある水まで湧いてるから有り難い限りだ。


その「迷いの森」から帰って来たらギルドに酒樽が山になっていた。

戦争で荒れた南部の土地を浄化するという「ジャガイモ」から酒を造ったそうで

試飲の依頼が来たんだそうだ。


そういえばちょっと前に新人達が職人ギルドの酔っ払い達を運ばされてたっけ。

連中は酒に強いヤツラだったはずだよな。

大勢で酔っ払ってるなんて……と思ってたんだがコレを飲んでたってことか! 


でも試飲ってことはタダ酒ってことだよな。

ギルドの冒険者は大勢居るから早い者勝ちかも知れない。

……足りるのか? コレで……(汗。)



 あー……結論を言えば全然足りませんでした。

試飲の枠を越えるくらい飲みまくったヤツラが続出したんです。

ヘンリー君は呆れましたがタダ酒を飲み損なった連中が気の毒になって酒樽を

追加してあげました。

まあ、それでも飲み損なった人は居たみたいですけどね。


翌朝、飲みまくってしまった冒険者達は驚きました。

さんざん飲んだのに二日酔いになってなかったんです。

日本酒やワインなどの醸造酒は複数の種類のアルコールが存在してますが

焼酎類は水とエチルアルコールのみなんです。

つまり二日酔いの原因物質のアセトアルデヒドを分解する肝臓への負担が軽い! 


次の日が仕事でも二日酔いの不安もなく飲めるジャガイモ焼酎。

どうやら冒険者達には気に入ってもらえたようです。

お得意様になってもらえそうですね。

職人さん達が勝手に増築した醸造施設もフル稼働しているそうです。


お酒は美味しく楽しく飲みましょう。

未成年どころか幼児なヘンリー君は当然! 除外なんですけどね(笑)。

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