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615・文句。

 シラーさんは王宮勤めなので言うなれば公務員だ。

彼の研究は王様の許可の元で行われている。

なので勝手に魔道具の製作を依頼するのはルール違反……だよね。

ということで許可申請を出すようにお願いした。


「転移陣のスクロールは急ぎではないですからね。

馬の不足は暫く続きそうですからきっと許可されると思います。

トラクターの研究もしてるんですがなにせ大きいですからね。

あの森の魔石が自由に使えるなら馬無しの馬車も出来そうな気がします。

まあ、どれも今すぐは無理ですけどね」


アレもコレもと造ってみたい物が沢山有る人なんだねぇ。

石油も石炭もエネルギーとしてはほとんど使われていないらしい。

石炭あたりは北の国とかで少し暖炉に使って居るって話だったよ。

蒸気機関はエネルギー源が石炭だった。

でもココには蒸気機関も存在していない。

過去に召喚された勇者達が話だけはしていったようだけど現物は無いそうだ。


「勇者達の話は私達には夢のような物ばかりですからねぇ。

クレーンやエレベーターなら人力・馬力で巨大な物でなければ可能でした。

もっともまだ造れたのは少数なんですけど。


トラクターは戦争前は見向きもされませんでしたよ。

馬は馬糞が肥料に使えますし馬車も引けるし乗ることも出来ます。

まさかこれほど馬が足りなくなるなんて思いもしませんでしたから。

でも手を付けたばかりみたいなもので当分は無理ってのが現状ですね」


転移陣のスクロールが最優先って訳でもないみたいだね。

ほとんど完成してたのでもう少しで完璧な物が出来ると思ったって所か。


「その耕耘機とかは大きくないんですね。

そうか……大きくなければ必要な魔力も少なくて済みますね。

資料に残ってるトラクターの話は大きな畑を一気に耕せる物だとか。

大きくなくても何台も使えば馬での耕作の代わりが出来るかも知れません。

やってみる価値はありそうですね。

分かりました。研究の許可申請を出してみますよ」



 耕耘機が出来るまでにはもう少しかかりそうです。

でもシラーさんはヤル気のスイッチが入ったみたいですね。

まあ、職人さんたちの協力は必須でしょう。

また職人さん達の仕事を増やしたヘンリー君。

文句とか……来たりしませんかね? 

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