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600・神様の歳。

 ダテさんが土産だと封筒を渡してくれた。

甥たちからだった。

無事に帰れたことの礼と近況報告、そして家族達の写真が一枚。

いいんですか? コレって向こうの世界の物なんですけど……


「一応、管理神様には許可をとってある。

まあ、出来たら内密の扱いで頼むよ。

見せびらかすようなことをしないで貰えたらいいさ。

ちょっと魔法で描いた絵とでも言って誤魔化すぐらいで大丈夫だろう」


有り難うございます。

甥達も無事なようで安心しました。

アイツら向こうの基準から言ったらかなりの強さになってたと思うんですけど

その辺は大丈夫なんでしょうか? 


「その辺りは気にしなくても大丈夫だ。

あの勇者が主催してる『体育館」……

まあ道場みたいなもんだがソコに通ってるからな。

他にも似たような立場の連中が来てるから多少のコトは相談にも乗って貰える。

今のところ問題は起こしてないそうだ」


あの世界から別の世界に行くと皆今までとは段違いの力を得てしまうらしい。

周りとのギャップとかを感じてしまうだろう。

相談相手や共感してくれる相手がいるならそれらの悩みは軽減出来ると思う。

あの営業さんな勇者には感謝しか無いね。


「オレもマモルの仲間とか他の世界から来てるって勇者達と手合わせをしたよ。

まあ強さはソレゾレだがな。

サスガにあの勇者ほどのヤツはそう居ない。

アレは指導の才能もあるらしくて少し見ないうちに君の甥達も強くなってたよ。

もう心配しなくても大丈夫だと思うぞ」


有り難うございます。

ココから心配してもどうしようもないと分かっていますがガキな連中なんで

余計な心配をしてました。

あの勇者が気に掛けてくれてると思うと安心出来ますね。

お礼もお返しも出来ないんですけど。


「まあ、その辺りは気にしなくてもいいさ。

アイツは勇者だし勇者でなくてもアノ性格だから親身になってくれただろう。

新しく管理神になった方ともアイツは仲良くしてるようだから問題ないしな」


オレが転生したときの神様はサンタクロース似の素敵な白髭の方だった。

あの方はどうされてるんだろうか? 


「あぁ……あの髭の爺さんな。

体育館へ時々遊びに来てるそうだ。

体育館の管理人はマモルの父母なんだが気に入られてるみたいだな。

今度の担当の世界が平和なんでヒマを持てあましてるらしい。

まあ、アノ世界じゃあ管理神様も忙しすぎるくらい忙しいそうだからな。

落差が大きいんで戸惑われてるのかもな」


爺さんって……まあ、見た目は確かにお爺さんだったけど。

ダテさんだって四・五百年はココに居るんだから歳のことは言えないと思う。

プププ……神様の年齢なんて気にしてもしょうがないよなぁ。

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