7・訪問者。
初ブックマークをいただきましたぁ。
ありがとうございまーす。
読者の方が多いわけでも無いお話なので読んで頂くだけで嬉しいんですが
ブックマークして頂くと気分は格別です。
ネタ切れ間近な気もしますがもう少し頑張ってみようと思います。
よろしくお付き合いくださーい。
「まずは謝罪からですね。済みませんでした。
言い訳は色々あるんですけどコチラのミスなのは明らかです。
でも、今更やり直しもききません。
このままで納得して頂きたいところなんですが……」
どうしてこんなコトになっちゃったのか教えて頂けるんでしょうか?
「宰相が召還した女性は勇者の婚約者なんです。
本人は自覚してませんが実は加護がてんこ盛りの聖女なんです。
魔力が並以上を通り越すくらいの……ソレが暴発しましたから。
影響がこの世界の中だけじゃあ済まなくて……大変でしたよ。
言うなればソノあおりを喰らった状態ですね。
オマケに勇者が側に居て彼女を助けようと魔力を使いまくったので周囲の人達に
とんでもない効果がでています。
まあ、コチラでこっそり緩和させたりしてたんです。
アナタが左腕に宿ってしまったのを確認したときには焦りました。
普通の出生のハズでしたからね」
不測の事態だったってコトですか……
前世の記憶が残っちゃってますけどコレってこの世界に影響ってありますか?
「そうですねぇ……多分大丈夫でしょう。
前任者……前の管理神によりますとコノ世界では今までに何度も勇者が
召還されているんだそうです。
彼等の影響が大分残ってるようなのでアナタの記憶くらいでは大した影響は
無いと思いますよ」
う~ん、なんだか安心なような残念なような……ハハハ。
「成長速度が異常になってますがソレでも調整を加えた結果なんです。
でも一年くらいはその状態でガマンして頂くよりほかないですね。
あ! その先に急激な老化が待ってるなんてコトはありませんから
安心してください」
一年このまま成長するとなると……四歳か五歳くらいになっちゃうのか。
ソレでもかなり異常だよねぇ。
「ソレを過ぎれば勇者達の魔力の影響は切れるでしょう。
普通に成長していけますよ。
もし不安なコトがあれば神殿でお祈りしてください。
神殿からなら一般人なアナタのお祈りでも私に聞こえると思いますので」
そうだよなぁ……オレって一般人なんだよな。
宰相さんちの子だけど神官でもなんでもないんだしね。
なのにコノ神さまはわざわざオレの夢に来て下さったんだもんな。
苦情も言えば言えるけどココは感謝しておくべきだろうね。
「成長速度以外には不都合なことも無いと思います。
ココの家の奥さまにも少しお話をさせてもらいましたから大丈夫でしょう。
他に何も無ければコレで失礼しますね」
そう言うと神さまは空気に溶けるように消えてしまった。
結構忙しそうな感じだよねぇ。
目が覚めてから『ヘソ』のことを聞いてみれば良かったと気が付いた。
まあ、無くても別に不自由はないからイイか。