プロローグ・・・実は単なるコピペ・・1。
左腕息子の転生前後辺りのお話を旧作・「ハズレな勇者とバイトな神様。」
からコピペしてみました。
すでに勇者が居るのに宰相閣下が召喚を企てた理由とかですね。
まあ、単なる説明でしかないんですが……
勇者の召喚なんぞで事態が改善されるとは思っていなかった。
ベアーズが失敗して口出しが減ればいいぐらいの気分だった。
勇者はハズレだ、余命一年だと言いつつあっというまに事態を収めてしまった。
勝手に投石器なんぞを造らせたからそこを追及してやろうと思ったが
一年したら王に献上することになっていた。
砦も勝手に改造・補強したというから費用を請求して来るかと思えば
強力で素材も高価だというあの森の魔獣を狩って自前で用意したそうだ。
なんだってそんなに熱心になれるんだ?
異世界から来たのならココの人間に思い入れなんぞ無かろうに……
ベアーズが大きな顔をしているのが気に食わないのは私だけではないだろうが
勇者が実績を上げているから何も言えずにいる。
あの砦がこっちのものならもう一度来られてもおいそれとやられることは
無いだろうと私も思う。
主戦場は押され気味だからあの勇者をむこうに参戦させる
上手い手は無いものか……
どうせあと一年に足りない命なのだから最大限に有効活用したいと思ってしまう。
だが主戦場で活躍されるとまたベアーズの株が上がってしまう。
<次>までの繋ぎでお飾りのはずだったのに……
<次>! そうだ! <次>だ!
<次>の召喚を私がすればいいんだ!
<次>の勇者が活躍すればたかだか一年の実績しか残せないあの
ハズレ勇者なぞ霞んでしまうはずだ。
魔術師どもはハズレ勇者を帰してやりたがっているそうだから
<次>を呼べば帰せるといえば協力するだろう。
そういえば商業ギルドが魔石を買う気がないかと打診してきてたな。
予算はないがへそくり(予備費)はまだある。
ほとんど魔王国の金貨だが金貨にはかわりはない。
そのあたりを商業ギルドに納得させれば魔石もそろう。
よし! これでベアーズにばかり大きな顔をさせずに済むぞ!
しかし<次>に来たのは<勇者>ではありませんでした。
そして宰相は建物ごと吹き飛ばされたのでした。
重傷でぇ~す。ご愁傷さま~。