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『他責思考の彼女』が終わった日

作者: ぽぴ
掲載日:2025/10/22


僕の彼女は酷い他責思考の持っている。


人の物を盗む→「取られる方が悪い」

浮気をする→「ぽぴが寂しくさせた」

嘘がバレる→「僕が悪い」


彼女は嘘を200回はついたし、浮気も10回した。

それでも彼女は相変わらず、「ぽぴが悪い」と言い続けた。


何をしても彼女の他責思考は治らなかった。


僕が「全員死ね」と発狂するまでは。




僕は彼女を愛してる。

彼女の『無垢な優しさ』に魅力を感じている。


僕は孤独な人間だ。

生まれ育った環境が特殊だし、

僕自身も特殊だから気の許せる人間が1人も居ない。


小さい頃からずっと1人だ。


だからこそ、僕は彼女の優しさに強く惹かれてる。



僕は他責思考の強い彼女と過ごす中で、

強いストレスを感じるようになった。


視界が大地震のように揺れ、

片目の視力が落ち、慢性的な睡眠不足に悩まされた。


全てが酷い時は眠気とは違う、魂が後ろに引かれて体から抜けそうになる感覚があった。


この感覚はとっさに「(死にたくない)」と強く願ってしまうほど不気味で嫌な感覚だ。


そんな状況を彼女に説明した。

彼女の他責は全く止まらなかった。


「常に自分が被害者で自分は悪くない」


そんな言葉が彼女の口から溢れ、

溢れた出た言葉が僕の心を酷く痛めつけた。


僕の心と体は限界だった。


彼女を殺そうと思った。



ある日、僕と彼女は玄関で激しい言い合いになった。


「生理中なら何をしても仕方ない」という考えが

彼女の他責をより一層強めた。


「お前の問題は大したことじゃない!」


彼女のこの言葉に僕は涙が溢れた。

止まらない涙だ。


悔しいのか

悲しいのか


僕には分からなかった。


次の瞬間、僕の怒りが爆発した。


「お前らみたいなクズはそうやって人を傷つけて、自分が人を傷つけてる事を理解しない!」

「常に被害者の立場にたって弱者のフリをしながら、他人を攻撃してるクズどもが!全員死ねよ!」

「 全員死ね!!! 」


15年間、彼女と関わり続けた僕の叫びだった。


叫んだ僕は歯を食いしばりながら、

自分の太ももを何度も殴りつけた。


食いしばった口から唸り声をあげ、

爪をたてながら太ももや腕を掴み、

必死に自分の体をコントロールしようとした。


そうしなければ彼女を殺してしまうから。


うつ向いていたから彼女の顔は見ていない。

彼女から他責の言葉は出てこなかった。



次の日の朝。


彼女は「絵を描く」と言ってきた。

僕が6年前からオススメしていた趣味だ。

彼女には才能があると思ったからだ。


続けて彼女は、「昨日はごめん」と言った。


僕は――、無言で頷いた。


信用してなかったからだ。



その日から彼女は毎日絵を書いている。

ちょっとずつだが上手くなってる。


そして、もう1つ変化があった。


「自分はできる人間だ!」

そんな事を口にするようになって、

他責思考をほとんどしなくなった。



ここに来るまでにたくさんの時間を使った。

体の健康も、心の健康も、だいぶ失った。


それでも僕は後悔していない。

彼女と穏やかに過ごせているから。


「ぽぴがいるなら大丈夫!」と言う彼女と

「あんまり調子にのるなよ」という僕。


僕たちはずっと一緒に生きている。

そんな約束のような確信が二人の間にはある。





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