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圭子は心配して集まってきてくれた人たちの前で現状を語る。



「あの人ああ見えて、私にお願い事をしに来てたんですよ。

だけど今の態度はどう見ても人にお願いするような態度じゃないですよね」


また来ると言って帰って行った淳子のことを思うと、松尾の名は伏せるとしても 

彼女がどういう人間で何をしようとしているかということは、仕事仲間には話して

おかなくてはと思った。


・あの女性は小泉と言って、ここのお客様が結婚を考えている女性(ひと)であること。


・お客様のご両親が彼女の事を興信所を使い調べようとしていること。


・自分は彼女から酷いことをされたことがあり、とてもじゃないがお勧めなど  

 できないということ。


・本当ならば、お客様にあの女性(ひと)()めておけと言いたいこと。

 だけど、自分とお客様の距離感を考えるととても言えないこと。


・彼女は身元調査をされるとまずいことがたくさんあるので、必死になって

 自分(圭子)にお客様とそのご両親の前で自分(小泉)には何の問題もなく

良い女性(ひと)であると証言 させようとしていること。


などを圭子は簡潔に説明した。




「渚ちゃん、大丈夫よ。彼女が来たらできる限りフォローするから」

そう季々が言ってくれた。


「ね、みんな……」


愛理ちゃんやほかのホステス、黒服さんたちも話を聞いた人たちは

皆頷いてくれた。 


お客様の相手をしている他のメンバーにもきっと彼らが

後々(のちのち)説明してくれるだろう。


次にまた来襲するという敦子に嫌悪感を覚えるが、味方がいると思うと

圭子は何とか気持ちを立て直すことができた。



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