表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/57

31

31


時間を掛けて丹念に10本の指がじわじわと太腿に向けて這い上がってくる。


『気持ちいい~』


緊張が取れてくるとまた気持ち良い時間に変わっていった。


いたずらに下着の中に指を忍ばせるようなことはしないという彼に対する

信頼があればこその、快感だった。


ちょうどいっそ下着の中も触られてもいいほど気持ちが上がった頃に

突然彼からの指示が出た。


「じゃあ、ちょっとベッドから降りてもらえますか」


その言葉で私がベッドから降りるとまた彼の指示がとんだ。



「はい、壁に向かって立ってみてください。

そう、僕にお尻を向けた格好で立ってみてください」



私が胸を隠していたタオルがそっと彼の手によって剥ぎ取られ、ベッドの上に

投げられた。次、胸に触れますね。



言ってから彼が胸を優しくソフトにやわやわと揉み始める。




「失礼しますね、ちょっと僕のを押し付けちゃいます」


そう言うと私がいいと言ってないのに彼は固くなった分身を押し付けてきて

腰を使い始めた。



「加納さん? リラックして怖がらなくていいから。

相手が僕じゃなくて旦那さんだと思ってリラックスして、

身体に気持ちを乗せてね」


「……」


う~ん、よく分からないんだけど。

結局は私はやられちゃうのかしら? 


このまま何だかんだと質問なんかしていたらこの流れは止まり、きっと私の

欲っしている時間(モノ)はするりとこの腕から零れ落ち、二度と手にすること

ができなくなるような気がした。


不思議と彼だと嫌悪感を感じない。


だから、私は肯定もしないけど拒否の言葉も発っしなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ