国境線
千島を除き日本最北端である、樺太県。
ここは、間宮海峡をはさんでロシアと国境を接している。
そのため、ロシア経由の密入国や、密輸出入が多くある。
国が監視しているものの、それにも限度がある。
その限界のために民間企業にその業務を委託したことがあった。
第二次大戦時、樺太に駐屯していた陸軍と、全土防衛作戦のため駐屯していた手野武装社が共同作戦によって守り抜いた。
今では原油も取れ、日本でもっとも重工業が盛んな地域の一つに数えられている。
また、樺太防衛作戦成功により、千島列島全体が、今に至るまで日本が保有している領土となっている。
ちなみに、小さいながらも米軍基地もある。
手野武装社は戦後に解体されたものの、1970年までに復興し、今では手野武装警備と社名を改め、新法人として活躍している。
国境警備のための部隊を有する唯一の武装警備業社だ。
もっとも、米軍と対等に渡り合えるほどの戦力を保有しているのは、世界広しといえども手野武装警備だけだが。
会社設立以来、そういうこともあり、政府から国境警備のための部隊の駐屯を行うようにという指示があり、間宮海峡に陸海空全ての部隊を取り揃えることができる軍事都市を作り上げた。
冷戦時にはソ連との戦争のため、その後は特に密輸出入や密入出国のための監視を行なっている。
このため、ここに配属される武装警備員は、特別法により、特別公安職員としての身分が与えられる。
その権限は海上保安庁職員と同程度だ。
国境線を挟んで、今日も平和のための監視を行っている。
これからもずっと。




