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生徒指導部に俺はなる!  作者: 渡辺さん
1/1

よろしく!

「今年からよろしくお願いします!」


職員室で大声で挨拶をした。


「頼むよ、佐野くん。」


僕は今年からこの学校に中学教諭として入った。



「ということで、これからよろしくね!」


私は早速1年1組の担任になった。


初めてのホームルームが終わり、私は2組へ移動した。


「今日からみんなの英語を担当します!よろしく!」


よろしくお願いします、と生徒が少しづつ声を出してそういった。


「まずは少しずつ単語を覚えよう、aから!」


私は英語を任された。


だが授業に関してはとても素人だったから、単語を教えたら、教科書どうりに進もうと考えていた。




給食の時間


「じゃあ記念すべき初の給食当番は・・・」


「1班で行こう!」


一班は何も喋らず、給食の準備をした。


準備中も、その後も、昼休みも、全ての生徒が一言も話さないでいた。


他のクラスでは、ホームルームに全員一人ずつ立たされて、自己紹介を行うが意味がないと思って僕のクラスはしなかった。


僕は昼休みの間に次の授業の準備のために教室を出て歩いた。


「佐藤先生英語の教え方下手じゃない?」


「あー確かに」


廊下を歩いている途中に聴こえてしまった。


僕はとっさに彼女たちを引き止めて言った。


「ちょっと、さっきの話聴こえちゃったよ。」


「あっ・・・ごめんなさい」


「傷ついちゃうから、これからはもうちょっと小さい声でね。後、僕佐野だから。」


笑いながらそう言った。


僕はそのまま職員室に行くつもりだったがルートを変えて、教師用トイレに行き、個室へ潜った。


「ハァ〜。」


トイレの中で深いため息をついた。



数週間ほどたつと、徐々に給食や休み時間が賑わって言った。


ここ一週間必要なこと以外は生徒と喋っていなかった。


というのも、一ヶ月は生徒と話すのは必要ないと感じていたからだ。


「先生って何歳なんですか?」


三人の生徒が僕に話しかけていた。


「ん?何歳に見える?」


「25歳でしょ」


「ちがーう」


「27歳だ!」


「まさか40代?」


「違います。」


「答えは今度教えるから。そろそろ4組に行かないと。」


「はーい。」


僕は廊下に出て4組へ向かった。


4組の教室に入ると、とても重い雰囲気で包まれたいた。


「なんだ!?」


「曲尺さんが渡辺くんを鉛筆でさしたんです。」


授業が始まりそうなのに、まだ二席いないということは、もう先生に連れて行かれたと考え、そのまま授業を始めた。


担任になって一ヶ月後


廊下に生徒が集まっていた。


何かを囲んでいるように見えた。


「ちょっとどいて!」


僕は生徒を退けながら、中心部に到着した。


生徒が囲んでいたのは、割れたガラスの破片だった。


僕はとっさに叫んだ


「みんな怪我するかもしれないから下がって!あと誰かホウキ持って来て!」


その後三秒もせずにホウキを持った一人の女子生徒が僕に渡した。


「中島さん行動力高いね。手伝ってもらえる?」


僕はガラスをかたずけながら中島さんに伝えた。


「もう一つ持って来ます!」


と言い中島さんは教室へ走った。



「誰がやった!?」


ガラスを片付けると、僕の数倍大きな声で叫んだ人がいた。


生徒指導主事の川崎先生だ。


生徒みんなが指をさした。教室に一人立っていた彼を。


「ここは私に!」


僕は一人立っていた彼の手を握ろうとした。


「ここは私に。」


そう言いながら大声で叫んだ川島先生が彼の手を握った。


僕はとっさにその手を振りほどいた。


「川島先生、怖がってますよ!?」


僕は誰にも聴こえないように、川島先生の耳元で言った。


「先生。こういう場面は生徒指導に任せてください。」


「わかりましたね?。」


そう言いながら彼の手を握り、教材室で二人きりになった。


僕はそのまま教室に戻るように生徒に指示し、そのまま教卓の椅子に座った。















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