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ファルカの町の領主

オークキングこと赤鼻のドルを送った日から一週間が瞬く間に過ぎていった治癒甲斐なく息を引き取った


冒険者の埋葬そして生き残ったものたちへの褒賞に人々は追われていた。


そんななか一人教会墓地の奥まったところに仁の作ったドルの墓があった墓の中には遺髪の一部が埋葬さ


れているそんな墓に今日も仁が訪れていた手にはジェイコルから聞いたオーク種族が目がない酒瓶一つが


ぶら下げていた墓の前に立つと上から惜しげもなく酒瓶の中身をかけていく銘酒オーク殺し人類種にはか


なり強く癖の強い酒だがオーク種族の取ってはとてつもない銘酒だそうでジェイコルの古い友人とやらも


旅の途中毎晩飲んでいたそうだ、彼専用の酒瓶には誰も手をつけないそうだが一度だけ飲んだジェイコル


も味と癖はぴか一だが人類種ではコップ一杯でどんな酒豪も酔いつぶれる強さだそうだあたりに強い酒の


香りが漂うと「今日も彼に酒を振舞いに来たのですか?」


その声に振り向くとこの場所を使わせてくれたこの教会の老司祭長ローファがにこやかに立っていたジェ


イコルのパーティーメンバーだというからその年齢はおしてはかれるものだろうと思うのだが仁はこの老


司祭長がなんとなく見た目どおりの好々爺ではないことをきづいていた経験と知識がそうさせるのだろう


がこの御仁一度仁が持ってきた銘酒オーク殺しを仁が目を放した隙に飲み干してしまったからであるそれ


からは持ってきた酒は墓にその場でかけてしまうことにしている宿に謝りに来た次祭の話によるとロー


ファは酒に目がなくしかもとんでもないうわばみで一度酒豪と名高いドワーフ種族の男達の酒乱ぶりに業


を煮やした若き日に大人のドワーフ種族の男達数人対自分ひとりで勝負して酔いつぶしけろりとした顔で


おかわりを注文したほどだとゆうしかも彼の頭が痛いことに年をとってもそれは衰えることもなく前出の


ドワーフ種族の息子や孫が酒飲み勝負に来ると嬉々として酒場に赴き彼らを酔いつぶして宿に送り届ける


のだそうだからたまらない今は次の世代に夢を託して来なくなってしまったので逆に招待しようかといっ


ているの聞いたのでやめさせているそうだ。


「ええ司祭長の分はありませんからね」


「ははそんなに根に持たなくてよいではないか酒の一本で」


「次祭の方から頼まれてますしね昼間に飲ませないでくれってね確か今日も司祭長じきじきの説法があるはずですがなにか?」


「ははそろそろ動いてはどうですか墓の彼のためにも善良な人々を魔獣に変える外道共を眠らせないために酒を振舞うよりよっぽども供養になると思いますが?」


「しかしギルドでも末端さえもみつからない相手をどうみつけろいうんですか?」


「ふむギルドの情報網でも網にかからぬかならばこの教会のつながりもお使うといい我等の教えでもこの世界に生きるすべての種族は神に生み出されしいわば兄弟のようなものとされそれを魔獣に変える行為は神の愛にそむく罪、見過ごすわけにはいかないのじゃ存分に頼ってくれんかの」


「司祭長始めてあなたが酒以外でまじめな姿を見ました」


「わしそこまで酒に汚く思われているんか?」


「仕方なかろうわしが紹介した銘酒オーク殺しの作り酒屋から届くのを先回りしておさえまくりおってこいつが依頼の合間に酒瓶ひとつ手に入れるのにドンだけ苦労しておるのかしらんとはいわせんぞ聖職者の癖にまったくどんだけ酒におぼれとるんじゃ」


そんなジェイコルの苦言をものともせずローファは笑っている


教会の協力が得られてからさらに一週間たったある日いつものように依頼をかたずけ報告にギルドへと


やってきた仁をジェイコルとリンダとコルアの兄達が待ち構えていた。


「ただいま農場周辺の魔獣ウルフ退治終わったよ後チビウルフになつかれちゃったんだけどこいつ俺の

ペットにして大丈夫かないつの間にか契約してるみたいだし」


そう仁が受付のファーナに尋ねると「今こちらでも確認しましたが確かに契約されてますが無理やりしてませんよねもしそうなら問題があるんで」


「してないしてない腹ペコでお腹を鳴らしてたんで干し肉をやったらなつかれて名前をつけてやったら契約しちまったようなんだ」


「そうですか一応種族の確認をお願いします」


「わかったウルお前のステータス見せてくれるか?」と命じるウルはオン一声ほえると自分のステータス開示した


名前 ウル


年齢 5


種族 神狼種


レベル 1


クラス テンペストウルフ


HP100/100


MP 50/50


STR 60


STM 60


INT 60


DEX 60


SPD 360


LUK 100


ATP 60


MATP60


DFP 60


MDFP60


所持スキル


肉体強化LV1


称号神獣契約(契約者仁)


「えーと神狼種でクラスはテンペストウルフだな」


「はい神狼種でクラスはテンペストウルフと・・・・・・」


「どうしたかたまって」


「どうしたじゃありません神狼種てのは獣人種の方たちにとって神か神使のあつかいで普段は温厚で傷つ

いた者を助けてくれたりしますが怒らしたらこの町ぐらいなら更地にできる存在なんです本当に無理やり契約してないですよね周りに親はいませんでしたよね」


「いなかったぞほっておいたら魔獣ウルフにぱくっとやられてんじゃないか」


「ならよかったです」


「どうしたファーナそんなあわてた声出して」


「ギルドマスター仕方ないですよ仁さんが子供の神狼種と契約してしまったんです」


「それはまたえらいものと契約したなだが大丈夫だろ」


「なぜですか?」


「一つ目に無理やり契約したらそんなになつかんよ見てみろ仁の懐で気持ちよさそうに寝てるじゃないかそれだけ気を許せる主って証拠だ、二つ目にここがまだ無事だ意思に反しての契約なら今頃ここは更地になっとる、三つ目にこいつがそんな奴じゃないことは身近に接しておるお前のほうがわかっとるじゃろ」


そう言って仁の肩をたたく


「そうだなうちのリンダがそんな奴にほれるとはおもえんしな」


「うちのコルアだって男の見る目はあるぞ」


「お二人までわかりました信じますよ」と言ってうなずくと仁からギルドカードを受け取って登録手続きをはじめた。


仁が礼を言って頭を下げると「なにリンダを助けてくれた礼だ約束どうり名乗らせてもらうぞリンダの兄でジェムス・ファルカ先に言っとくとこの町の領主の息子だ知ったからって態度を変えないでくれたのむから」とジェムス


「それで僕がコルアの兄でコートアル・ワイズマンこっちはただの平民だよ」


「嘘つけこいつの家はこの国一番の魔術師の家系でさかのぼるとこの国の建国にかかわった魔術師の家柄

でワイズマンの名を世界中から唯一認められた大魔術師がこいつの曽祖父だ」


「曽祖父は曽祖父ぼくはぼくだよまだ家を継ぐことは認められたけど騎士としての功績は挙げてないからね」とコートアルは肩をすくめてため息をつく


「それでだ仁、今日待っていたのは家の親父ジョージ・ファルカとこいつの親父アルバート・ワイズマンの二人が王都から戻ってきててな俺のうちで晩飯を一緒に食いたいそうなんだ来てもらえるよな」とジェムス


「一応言っとくと今日断っても結局行くことになるから行った方がいいと思うよジョージおじさん気に入った人は必ず自宅に呼び出すから最悪指名依頼で呼び出されかねないから」とコートアルが逃げ道をふさぐ


「しかし礼服なんて持ってないだが」と仁が渋ると


「大丈夫大丈夫親父は気さくで公務がなければ町にくりだして酒場で部下を慰労するタイプだから身なりをとやかく言わんよ清潔であればいいぜ」と言ってジェムスが肩に手を置く


仁は宿によって荷物を置いてきていいかとたずねるとはあとため息をついた。


夜のとばりがおり服を着替えた仁が迎えの馬車でファルカ領主邸に赴いた、領主邸の玄関に横付けされた馬車から降りるとそこには鎧姿ではなく普段着に着替えたジェムスとコートアルが待っていた。


「ようこそ我が家へ待っていたぜ」とジェムス


「そんなに緊張しなくても大丈夫だよリラックスしてせっかくのおいしいご飯の味がわからないよ」とコートアル


「緊張するなって言われてもこっちは領主の家に招待されたことなんて無いんだよ」と仁が言うと「そういわずにリラックスしろって妹達もお前が夕食に招待されたって聞いてから大慌てでおめかししてるんだ夕食の準備と妹達のおめかしが終わるまでまだ時間がかかる先に親父達が待ってるのでいこうか」


そう言ってジェムスは家の中へ仁を連れて行く玄関から入ってすぐにあるのは広いホールここだけでも


20畳はあるのではないか上に目を向けると品のいいシャンデリアが吊るされホールを明るく照らしてい


る下に目を向けると品のいいじゅうたんが敷き詰められているほかにも品のいい調度品が部屋の中を華や


いだものにしている審美眼に乏しいと自覚がある仁の目からしても見事な物だった、そんなホールを抜け


二階に上がると正面の扉をジェムスはノックして「親父仁が来たから案内してきたぞ」そう声をかけてか


ら部屋の中へ入っていった、仁もジェムスに続いて部屋に入るとそこはジョージの執務室らしく奥の磨か


れた執務机の椅子にジェムスに似た男がにこやかな笑顔を浮かべて座っておりその前にあるソファーには


コートアルに似た細身の男が座っていた。


そしてジェムスに似た男は立ち上がると「ジョージ・ファルカだ、この町の領主ではあるが今日はリンダ


の父親として君を招いたゆっくりして行ってくれそれと娘を助けてくれてありがとう」と握手してくる続


いてソファー座っていたコートアルに似た男も立ち上がると「アルバート・ワイズマン、同じくコルアの


父親としてここにいる私からも礼を言わせてくれそして君の勇気と相手の魂をも救った君に敬意をはら


う」と同じく握手してくる


「さてと親父達との挨拶はこれで終わりとあとは妹達のおめかしと夕食の準備次第なんだけど」と言って


脇に控える執事を呼ぶと「ロブ用意はどうだい」とのジェムスの問いに「はい夕食の準備はまもなく整い


ますがお嬢様達の準備がまだ奥様達が納得がいかないそうで折角のお嬢様達の選んだ装いなのですがおと


なしすぎると王都の夜会ではないのですからとおとめしたのですがまだ」と申し訳なさげにうつむく


「仕方がないのう主賓がこられているのに待たせては申し訳がないアルバート、一緒に来てくれ妻たちを


説得するぞ料理人たちが腕を振るってくれた折角の夕食さましてはもったいない」と言って部屋を出て行


くそれを見たジェムスは「お袋達は親父達に任せて俺達は食堂で待ってるとしようぜ」と言って仁を伴っ


て一階にある食堂へ向かった、ホールの右側にある扉を抜けその部屋に入ると部屋の中では数人のメイド


達がフォークやナイフを並べていたジェムスに気がついたメイドの一人が頭を下げると「いいから続けて


もう座っていても大丈夫かな」と尋ねると「はい大丈夫ですジェムス様こちらがもしかしてお嬢様の恩人の仁様ですか?」


「ああそうだたっぷりともてなしてやってくれ」と言ってうなずくとメイド達はキャーと声を上げるとそ


れぞれ仁に頭を下げてから出て行く最後の一人が仁の脇を通るときに「仁様、メイドを代表して感謝をお


嬢様は使用人にまで優しいお方でお嬢様のパーティーがジェイコル大旦那様を追ったって聞いたとき生き


た心地がしませんでしたですから本当に助けてくれてありがとうございます」そう言って深々と頭を下げると出て行った。


めんくらっている仁にジェムスが「妹は使用人達にも好かれる主であろうとしてきたそしてその思いはと


どき使用人達にとって大きな存在となったんだ妹がもし嫁に行くときはたぶん使用人達の中から付き添い


の次女を選ぶのに親父は苦労するだろう」とそのときを想像したのかその顔に笑みを浮かべているとよう


やくジョージとリンダに似た女性にエスコートされたリンダとアルバートとコルアに似た女性にエスコー


トされたコルアが食堂にあらわれたエスコートされる二人は恥ずかしそうにほほを染めている仁が二人に


目を向けるとリンダが淡いピンクのドレス姿でコルアが淡い緑のドレス姿どちらも二人とても似合ってお


り普段と違う美しさに見惚れていたのだが言葉ないので似合ってないと思ったのか「母上やっぱり私には


似合っていないのです私にはコルアのようなかわいさが足りないのですから」とリンダが


「リンダは似合っている、似合ってないのは私女性的な質感に乏しい」とコルアが


「それはどうかしら私リンダの母でリリア・ファルカで」


「私がコルアの母でメリサ・ワイズマン娘達の感想を聞かせてもらえるかしら」


その言葉に仁は感じたままに「リンダ、コルアすまない正直二人とも綺麗で見惚れてしまっていた不安さ


せてしまったようだ」と答えたが次の瞬間普段と違う自分の言葉の恥ずかしさに赤面していた。


そしてその言葉を聞いたリンダとコルアも恥ずかしさに先ほどよりもさらに顔を赤く染めていた、そんな


空気を払うように「さあお見合いってわけじゃない座った座った今日は彼に感謝こめた夕食会なんだ料理


人達が腕を振るった料理を楽しもうじゃないか運悪く王都へ召喚されてしまった我らがジェイコルの分までもね」


そう言ってジョージは着席を促す自分の席はどこかと辺りを見ている仁に執事のロブが「仁様のお席はこ


ちらですどうぞ」と案内して椅子を引く仁が席につくとこの家の主人であるジョージがグラスを掲げて


「今日、この場においては身分の上下を取り払うことを酒の神バッカス神に誓うジョージ・ファルカ乾

杯」この声に続いて席に着いたみんなが声を合わせて乾杯した。


それから一時間仁は周りの話を聞きながら料理に舌鼓を打っていた仁が気後れしないようにメニューを立


ててあるらしく気楽に食べられるのにその一つ一つが格別にうまい仁は我慢できずにうまいうまいと言い


ながら食べ続けていた料理は進み最後のデザートにチーズの香りが心地いいケーキが提供された、すると


ここでジョージがいたずら少年のような笑みを浮かべ「仁君これは当家のコック長の特性チーズケーキな


のだが秘密の隠し味が使ってあって私にも教えてくれないこうゆう席を催すたびに客も交えてその隠し味を当てるのが毎回の楽しみにもなってはいるのだが君にわかるかな?」


「親父それ食通公爵様でさえ不正解したやつだろさすがにちょっと引くぞ」


「そうです父上大人げないですよ一般人の仁殿にわかるわけが」


「まあまあとりあえずまず一口食べてみてくれ給え」


食通の公爵でさえさじを投げた隠し味を使ったチーズケーキそれに魅かれるように仁はフォークでそっと


切るとそれを口に運んだ口に含んだ瞬間チーズケーキははかなく解けていく次に来るのはチーズのこく深


い味だがそれが口の中にいつまでも残るのではなくさらりと消える後に残るのはわずかの酸味と程よい甘


さそしてそれを引き立てるごくごくほんのわずかの塩気それがチーズの香りを助けながら甘みを強く感じ


させている確かにこれは絶品だ。


「どうやら口に合ったようでまずはよかった、それでなんだが隠し味わかるかね君に?」


微笑みながら仁にジョージは尋ねてくる、仁はチーズケーキに舌鼓を打ちながら二言「隠し味は二つ酸味


はレモンそして塩気は」


仁はここで言葉を止める感覚が示した答えはもといた日本ではありふれた調味料であるあいつでもこっち


だもありふれているのかはまだ不明だから一瞬迷ったがまあいいかと心に決めると「塩気は日の本の醤油」


そう言ったとたん食堂に響くような声で「お見事です仁様よく看破されました」と男の声が響く声のした


ほうに仁が目を向けるとコック帽を脇に持った男がにこやかに微笑みな


がらテーブルに近づいてくるそしてジョージに一礼する、「この男が当家のコック長エルフ種族のヤンセ


ルだ父ジェイコルのころからの付き合いになるさていまたしかお見事って聞こえたんだが仁君の答えが正


解ってことでいいのか?」


「ええ私の母直伝の特製チーズケーキの隠し味を当てられる方がいるとはおもいませんでした」


「あの醤油ってなんですか?」とリンダが首をかしげるとヤンセルは「日の本で味の基本となる調味料の


一種ですお嬢様」と説明するしかしこれが普通の反応なんだがと首をかしげるとヤンセルは「仁様もしか


して醤油をお使いになったことがあるのでは?」と仁にたずねてくるので


仁は故郷では日常的に使ってたと答えたこちら日の本ではなく日本ではだが嘘ではないしと思いながら。


そんな一夜から一週間が過ぎ王都に出張していたジェイコルが戻ってきた国王からの難題を携えて、その


日も仁は害獣退治の仕事を請け近くの森で大きな熊と格闘して帰ってきた、アイテムバックの中には解体


し血抜きを済ませた熊肉たちとその毛皮、町の食堂で持込で調理してもらおうとうきうきしていた、ギル


ドに対象部位を渡すとその場にいた冒険者達が色めき立つ理由は勿論仁が狩ってきた熊肉のご相伴に預か


ろうとしているからであるしかし熊が食べられていたかといえばそうではないむしろ敬遠されてきたほう


であるなぜなら熊自体の強さの割りに今までの食べ方では臭くて硬くて食べにくいか、煮すぎて味がない


が熊肉の評価だったしかし仁が解体し調理の指示を聞いた熊肉は柔らかい野性味があってうまいに変わっ


ていた、なのでいつしかうまい熊が食いたければ仁のあとをついていけと評判になってしまっていた、今


も後をついていく人選でもめていたそんなギルドの中にジェイコルが帰ってくる「帰ったぞ揉め事を起こ


してないだろうな?」と入ってくるなり怒鳴ると先ほどまでもめていた冒険者達がおとなしくなり笑い


あっているそんな状況に仁はため息をつくジェイコルは目的の人物を見つけたとにやりと笑みを浮かべる


と仁の肩を掴むと半ば強引に二階へ連れて行った。


ギルドマスターの執務室


「王都で国王がお前に会いたいって召喚状を預かってきた今すぐ行けるよな」とにやーっと笑みを浮かべ


ながら尋ねてくる仁がこれから熊肉で晩飯を食うところだと反論すると「いいぞ明日でも明日になれば王


都から迎えの馬車が来て御付にリンダとコルアの二人を連れて両手に花で行けるからそれでもよければ」


と冷やかすようにリンダとコルアの召喚状を見せるつまり今行けば一人旅、明日行くなら三人一緒でデー


ト旅というわけである寝床も一緒になる


仁は「結婚前の孫娘が心配じゃないんですか?」と半分あきれながら尋ねると「お前なら大丈夫だろまあ


本人しだいだが一線越えてもいいぞ責任取るなら」







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