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ファルカの町の冒険者ギルド

3

ファルカの町に入った仁は驚いた綺麗に整備された町並み行き交う多くの人々はにこやかに始めて訪れた


仁に笑いかけ「おたく見ない顔だね新しく来たんだろこの町でゆっくりして行ってくれこの町はいやな貴


族はいないし治安もいい何の仕事をするのにも逗留するにも最高の町だ」と声をかけてくるその表情にう

そは無かった。


「いい町だね町の人の顔を見ればその町がわかるって聞いたことがあるんだがみんな日々の暮らしを楽しんでいる」


「この町の住人としてその言葉は最高のほめ言葉だ祖父の言葉なんだが汚れている町であっても民が笑っ


て暮らせる町は最高である民が笑えぬ町はどんなに美しくとも最低である祖父が人生で得た結論だそうだ


私もそうだと思うだから民の命を奪い顔を曇らせるあいつらが許せなかったんだ」そう言ってリンダはあ


たまをかきながら「無茶だとはわかっていたコルアも最初止めてくれてたんだそれを押し切ってそれなら


ばって考えてくれてたんだけどそれをも敵が上回ってしまった力不足で君に助けられる結果につながった


それは反省しないとね」と言ってため息をつくそうしているうちに冒険者ギルドにたどりついた。


リンダは入り口の扉を開けると「みんな無事に帰ったよファーナさん心配かけてごめんなさいそれと私た


ちを助けてくれた冒険者志望の人連れてきたんでお願いします」と声をかけると中にいた冒険者達が歓声


を上げたみな口々に「リンダ嬢ちゃんよかった無事でよく戻ってきてくれた」とリンダに声をかけるそん


ななかで「リンダさん無事に戻られたのはうれしいですが二度とこんな無茶はしないと約束するするまで


絶対に次の依頼を受け付けるなとあなたの祖父であるギルドマスターからのお達しがきてますからね早く


ギルドマスターのところに行って安心させてください新規登録の方は引き取りますのでリンダさん達を援


護できるレベルの人なんて保証人なしでも大丈夫ですあとはステータスの確認すればオーケイですんでま


ずはこちらに名前の記載をお願いします」とファーナは透明なプレートの上に仁に名前を記入させていった。


仁が日本語で記入するとファーナは「へー日の本の方ですか」と珍しそうにつぶやいた。


あれと思った仁が「日の本って国があるんですか?」と尋ねると「あれ違いましたか日の本文字を使われ


ているのでそうかと思ったんですが」と逆に尋ねられたので「自分の故郷の町で使ってた文字でこっちに


きても普通に使えたので疑問に思わなかったその町では日本語と呼んでいた」と答えると「似てますねも


しかしたら日の本の方がその町の創始者なのかもしれませんね」と一人で納得していた。


書き終わった仁にそのプレートを受付の上にある水晶の球体に入れさせると「手をこの上に載せてくださ


い」と仁に促した言われるがままに仁が手を載せるととたんに光りだすしばらくして光が治まると仁のステータスが投影された。


名前 雪田仁


年齢 20


種族 人類種


レベル 5


職業


HP800/800


MP800/800


STR 260


STM 260


INT 260


DEX 460


SPD 360


LUK 100


ATP 260


MATP260


DFP 260


MDFP260


所持スキル


肉体強化極み


精神強化極み


鑑定レベル1


魔術操作極み


魔術制御極み


固有魔法 我願うことそれが魔法なり


固有スキル神技の指


全属性の魔法


体術の極み


スキル取得向上極み


「あのなんでこんな実力者が未登録だったんですしかもクラスの選定までしていないなんて」


「故郷の町には職業神の教会が無くて受ける奴は遠くの町まで行ってたもんで登録と一緒にすればいいっ

てマジシャンのじいちゃんが言ってたもんでそのままなんです」


「なるほどまあそれでもかまいませんが人によってはクラスの選定の際急な力の解放に戸惑う方もいますのでオススメしませんよ」


そう言ってこちら絵と仁を受付脇の部屋連れて行った部屋の中には祭壇がありその前に法衣を着た神官が待っていた。


「ファーナじゃないかわしにようかい?」


「はいソントさんこちらの仁さん故郷に職業神の教会が無かったそうでクラス選定がまだなんです」


「ふむわかったではこちらへ仁殿クラス選定の儀を行いましょう部屋の中央に立ってもらえますかな」


そういうソントの指示に従って仁が部屋の中央に立つと「偉大なる職業神よ新たに道を求めるものありか


のものにふさわしき道を示したまえ」と唱えると部屋を光が満たしたあまりの光人が目をつぶると心の中


に「若者よ汝に相応しきはヒーローなりその道を歩みこの世界に正義と希望をつむぐのだ」と聞こえた。


仁が目を開けるとソントが驚いた表情を浮かべていた「はじめてじゃ有望な者には神が直接クラスを告げ


ると教会の古文書にはあるが実際その場に立ち会った神官は皆無なのじゃ仁殿お主のおかげでよい体験を


させてもらったお主には神も期待されておる精進されよ」といってにこりと微笑んだ。


受付に戻った仁にもう一度球体に手を載せさせると先ほどまで空欄だった職業の欄に初級ヒーローの文字が記載されていた。


「これで登録は終了です」と言って出てきたプレートを確認すると仁に手渡した。


「一応言っておきますがギルドのルールとしてランクFからスタートしてもらって最高がExになります


がこれは特に功績のあった冒険者限定なので事実上の最高がSSSになりますそれとメンバー同士の争い


にはギルドは基本的にタッチしませんですので例外として故意の負傷させる行為ならびに殺害いわゆる犯


罪行為が絡まない限りギルドはタッチしませんのでそのつもりでそれではがんばってランクアップを目指


してください」


「ありがとうございますこれからよろしくおねがいします」そう言って頭を下げようとしたそのとき「登


録は無事終わったようだなそしたらわしとお話しようか」と言う声とともに仁の肩に手が置かれた。


仁が振り向くとひげ面の大男がにこやかに立っている突然の出来事に戸惑っていると「ギルドマスター珍


しいじゃありませんか下に来られるなんて何もなければ二階で飲むかねてるのに」とファーナがいやみ混じりに言った。


ファーナにギルドマスターと呼ばれた男は「そうは言うがわしの出番があっちゃ困るだろファーナそう


なったらこの町の危機だぞ」といたずら小僧のようにニヤニヤしながらファーナに聞くと「ぐ・・それは


そうですが急に来て新人登録の方を二階に呼び出しなんて古参の人たちになにを後で言われるか考えてく


ださい」と悔しがりながらも言い返すと「なに孫を助けてくれたお礼と盗賊どもの賞金をこの手で渡した


かったのでなそれだけだみんなもそれで納得してもらえるよな」そういってぐるりと見回すとギルドの中


にいたほかの冒険者達は無言で親指を立てた。


その間にギルドカードを受け取ってこの場を離れようととしていた仁をファーナが呼び止める「あきらめ


てくださいギルドマスターがこう言ったら聞きませんからここから逃げても今いる冒険者総動員で追い回


されますそうなったらこっちが迷惑なのでお願いします」と言って逃げ道を奪うため息をつく仁をギルド


マスターは二階の自室へ連れて行った。


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