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異形なる行軍2

本日2話目

32


早朝に始まった戦いは昼ごろまでには決する


目の前には王都の門が開け放たれている


「開門の手間は省けたがしかし・・・」


竜王は言いよどむ


首をかしげるメリシテたち


「罠の可能性ですね」


エルフ王の言葉に頷く竜王


立ちすくむ群集と王たち


そんな中ただ一人歩みを進める仁


恐れることもなく気にすることなく王都へ入っていく


これには皆あっけにとられるが笑い出し後に続く


「お主ときたら本当にとんでもない男じゃの


罠の可能性など知らんとばかりに先に行きおって」


竜王の言葉に振り返ることなく仁は答える


「何罠があるなら自分が最初に行ってつぶせばいいとおもっただけです」


そして建物の間から襲い掛かってくる黒衣の集団を次々殲滅していく


目の前に王宮が見えたときその前に一人の男が立ちふさがる


「父上」


メリシテの悲痛な叫びにも反応しない


帝王ライオネル・ガイアニクス


「ようこそ英雄殿滅びを迎えたこの国へ」


帝王の後ろから一人の黒衣を纏った男が現れる


その醜悪な顔に狂気の混じった笑みを浮かべ


男は出迎える


誰の目にもこの男が首謀者であることは明らかだったが体が動くのを拒む


それは王たちも同じだったsランクまで到達した最強戦力が身動き一つできなくされてしまう


「どうしたのですか皆さんあなた方の敵は目の前ですよ私さえ倒せばこの哀れな男も


助けられますよ」


そう言って身動きできない者たちを嘲笑する


必死に唇をかみ締め体を動かそうする人々だが体はピクリともいうことを聞かない


ただ一人を除いて


嘲笑する男の顔を殴りつける


咄嗟の事で防ぐこともできずに防ぐこともできずに


まともに食らって地面を転がる男


ふらつきながら立ち上がりきっと相手を睨み付ける


「さすが英雄殿この程度では足止め程度にしかなりませんか」


「はっ獣の威を借るくずごときが舐めんじゃねえ」


そう言って仁が力を放つと人々を縛っていたものがはじけ飛ぶ


「愚かな真似をしたのうお主」


竜王の目が怒りに染まる


そしてハエでも叩くように手を振り下ろす


男は地面に叩きつけられその上まるで龍の足で踏まれているかのように身動き一つできない


今にも押しつぶされんとしたとき男の口から笑い声が上がる


「ははははこれで勝ったおつもりか竜王」


男の強がりと大半が思う中


「残念だったなわし以外に哀れな男を正常に戻すことはできぬたとえ神であってもな」


してやったりと男が笑みを浮かべ自ら命を絶とうとしたとき


「残念だったなお主の望みは叶わない」


その声に男が目をやるとその目に光を取り戻した


帝王ライオネルが憤怒の形相を浮かべて立っている


「父上」


その目から涙を流し駆け寄るメリシテ


娘を抱きしめる父


「はははは予定は狂ったが贄はすでに後一人までなっておる」


その意味に気がついた竜王が


「そいつを止めよ奴が蘇ってしまう」


そう言うが止める間も無く男は命を絶ちその身を秘薬に沈める


「ははははははははは」


どこからとも無く嘲笑の声が響き


男を中心にして黒い繭が現れる


「これだそろった我が蘇るのに必要な体がはははは」


繭から邪気が噴出してくるそれを吸い込み次々膝をつく人々


「皆をわれの下に集めよ急ぐのじゃ」


本来の姿に戻って結界で自分を覆う竜王


「ははははいいざまだな竜王俺の女になることを拒んで


俺を殺したお前が身動き一つできないはははは


俺の味わった苦しみ貴様にも味合わせてやろう」


繭がひび割れ巨大な黒龍が姿を現す


龍は天に向かって咆哮し竜王に襲い掛かる

さあ場面はクライマックス一直線です

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