表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/35

ファルカを防衛せよ

ジョージ屋敷を訪ねた仁、ジョージに町に迫る危機を進言します


14

領主であるジョージの屋敷を訪れた仁をジョージは快く迎え入れるといつぞやの執務室に案内すると「さ


てそれで今日は何のようだい君のことだから何か重要なことなんだろうけど」と仁に説明を求めると仁は


実はと先ほどザイクノスとした話をジョージにもすると「まずいな町の住人達を危険にさらしてはこちら


の負けかといって今すぐ動いては逆に町の雰囲気を悪くし相手の思う壺しかし何も手を打たなければこれ


もこちらの負けどうしたものか?」と考え込むとその重い空気を吹き飛ばすように入ってきた人物が「簡


単な話じゃないあなた何を悩んでいるのかしら」とジョージに笑いかける「しかしリリアまだ表立ってこ


の町への侵攻を匂わせるような情報は入っていないのだぞそんな状況でたとえばこの町の出入りの検査を


厳しくしただけでもこちらの謀反を疑われかねんこれをどうやって?」と妻であるリリアに尋ねるとはあ


とため息をつくと「あなたあれだけ毎日のように仁君に挑戦する者が後を絶たないのにこの町の宿屋を利


用した形跡が皆無なのはなぜなのかしらそして毎日違う場所で待ち伏せることができるのかしらおそらく


仁君だって道を変えてるだろうにそれを先回りして立ちはだかるなんて挑戦する人間のほかにかなりの人


数が動かなければ追えないはつまり挑戦してる冒険者は名声を餌に囮にされているって考えるのが自然こ


ちらの目を仁君身の程知らずに挑戦する馬鹿な連中に向けている間に本命はなにをしたいのかしらねえ仁


君が相手の指揮官ならどうするかしら」とリリアは仁に尋ねると「俺が指揮官ならですか簡単なところな


ら囮と本命のほかに部隊を二つか三つ作って町に居させますねそして本命の攻撃にあわせて街中で騒ぎを


複数発生させれば常駐騎士を散開させて手薄にさせることができますその期に乗じて門の開放を行えば少


ない犠牲で門の制圧まで持込めるでしょうあとは・・・」とここで言葉をとめるとリリアは拍手を送るっ


て仁をほめると「そうね仁君の戦略センスなかなかだわ念のため聞くけど難易度の高い順で仁君の頭に浮


かぶこの町の攻め方後学のために聞いておきたいから詳細は省いて挙げていってもらえるかしら」と言っ


て仁に例を挙げさせる「高い順ですかそれでいくと一番は洗脳戦略トップで次がこの館へのダイレクトア


タックここを落とせば終わりですから次が


街中への兵力の直接転移とこの町そのものを更地にする戦略ですねそれで次が元から敵だった戦略でだい


ぶ下がって先ほどのやつですかね」と言うとリリアは「たしかにさっきのやつ以外は囮を使ったとしても


何らかの痕跡は残ってこちらの警戒を誘発するわね見事だわさてあ・な・た仁君がここまで読みきってく


れたのにまだ何かいいたいことがあるかしら?」とつめたい笑みを浮かべながらジョージを見つめると


「わかった何も言うなリリアまったく君はいつも僕の背を押すんだね強引だけど」と言って妻に微笑むと


「仁君、君の読み利用させてもらうよ相手はできるだけ出費を抑えてこちらを落としたいならおいしそう


な餌をぶら下げてやろうそうだなジェムスに常駐騎士九割を連れてパトロールに行かせるとしよう期間は


表向きには二週間ここから王都までの街道のパトロール任務にするとしようか実際は町から出たら離れた


ところで散開し半数は町に別れて戻り半数は離れたところで伏せ敵が集まったところで奇襲をかけよう相


手がこの餌に食いついてくれればいいんだが」と言ってジョージは仁に微笑むと「さあみんなシナリオは


決まった劇の準備を始めよう気難しいお客様たちがお越しになられるファルカの町の名に懸けてお客様に


は楽しんでからお帰り願おう」と言ってジョージは執事達に次々指示を飛ばす指示を受けた執事達は頷く


と足取り軽く優雅に微笑みながら散っていくこの日から町にこんな噂が流れる王命によりこの町に賓客が


訪れることが決定したそこでこの町から王都まで街道の前もっての警邏を実施する町の住人は賓客の歓迎


に協力を求めるとの噂だった。


そしてそれを裏付けるように常駐騎士たちが隊列を組み街道の警邏に向かって町を後にするそれを見送る


人々の中に紛れるようにして目つきが若干違う男達が居た男達は一人は町の外へそほか男達は雑踏に紛れ


ていく自分達に視線が向けられていることも気づかずにここに舞台があがる愚者達は自分がその舞台の演


者なっていることにまったく気づかぬままにファルカの町を挙げたその舞台に住民達の歌う歌の意味もわ


からずに

さあ次回ファルカを守るための舞台が幕を開けます

次回愚者に捧げる舞台開幕

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ