冒険者の日常1
日常に戻った仁、本格的に冒険者としての生活をスタートさせるのですが・・・・
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日常に戻った仁は普通の冒険者として活動を開始するまず最初に受けた依頼は町中の配達作業だった荷主
から受け取った荷物を次々相手に届けていく十件以上あった配達が昼には終わり依頼主からはプラスでの
報酬支払いのサインを受けていた、「仁さん、朝受けた配達十件もう終わりですか?」とファーナが仁に
尋ねると「ほらこのとうり支払いよろしく」と言って仁は笑みを浮かべると確認するファーナの顔が疑い
驚きそしてあきらめとめまぐるしく変わるそのようすを面白そうに仁は見ていると視線に気づいたファー
ナが不機嫌そうに「なんですか人の顔をじろじろと」と言ってくるので「いやくるくる表情が変わって面
白いのとかわいいなっと思ったもんで」と仁が答えるとファーナの顔が恥ずかしさにみるみるうちに赤く
なるが頭を振って落ち着くと仁の後ろに目を向けてニヤリと笑う「いいんですか仁さん私なんかにちょっ
かいだしてかわいい彼女さんたちに刺されますよ」そう言って視線で教えると「悪戯しても無駄だよギル
ドの前で二人と会ったしねそれに俺はまだ彼女たちの友人の一人でしかない、彼女たちの父親から交際は
待ったがかかっているんだ俺もそれでいいと思っているなんだかんだと言っても俺は出身不詳の冒険者距
離が近くなり過ぎている彼女たちが欲しかったら領主家と宰相家の両方に釣り合う成果を示せとさ二人の
父親からね、それにまだあいつの無念晴らしてやってないしな」
仁はそう言って顔を曇らせる「あいつってあなたが介錯したあの方ですか?」
ファーナは仁の背負っている思いに胸が詰り茶化した自分の態度に反省するその様子に逆に仁が困ってし
まってファーナの頭に手を伸ばすとその頭をなでる撫でるナデルと惑うファーナだったがその心地よさに
うっとりしてしまう手を離した仁が「うんそれでいい女の子は笑っているもんだつらい思いを背負うのは
男の役目それを気に病む必要はないよ」そう言ってファーナに微笑むと後ろから「「ファーナずるい一人
だけ仁に撫で撫でされるなんて」」と羨ましそうに二人が声を上げるその声に正気に戻ったファーナが
さっきよりも顔を赤く染めるがそれが何もなかったですと言わんばかりに話を戻す「それでと配達先なら
びに依頼主のサイン両方とも確認オッケイです特に依頼主の方からは追加での報酬支払いを求める記載が
ありました丁寧な仕事ありがとうございます仁さん報酬の受け取り方法は何時もの通りで構いません
か?」
この様子にリンダとコルアから不満の声が上がる「ファーナそれで誤魔化せるとでもおじいちゃんに言い
付けてやろうっと」
「それがいい私も口ぞえすればファーナの給料は半額?」と二人で顔を見合わせて悪そうな表情を浮かべ
ると仁が「二人とも冗談だろうけど本当にそれやったら絶交だからね」と釘を刺すと途端に俯くととぼと
ぼとギルドから出て行く周りからは何時ものやり取りかよとやっかみ混じりの視線が向けられるが口も手
も出してこないついこないだ空気を読めないほかの町の冒険者達が仁に絡んだことがあったのだが結果
は・・・・
そして今日も空気が読めないほかの町の冒険者達が現れた、高そうな装備に身を包んだその冒険者達は報
酬を受け取った仁が席を立つと外へ出る扉の前に陣取って仁の行く手を阻もうとするのだが気にすること
もなくそのまま外へ出て行く相手にもされないことに怒って仁の後から外へ出て行く「まてや兄さん一人
でかわい子ちゃん独り占めか、一人ぐらいこっちに寄越せや」と仁の肩に手を置いて凄む何も言わない仁
に増長してさらに煽り立てる「どうしたのかな怖くて何も言えないのかなそんなへたれが女にいい格好し
てんじゃねえよ」とにたにたと下卑た笑みを浮かべながら仁を威圧しようとする
その様子に町の住民たちが離れたところから見ていたが黙っていられずにお節介にも彼らに「よその町の
冒険者さんだと思うがその辺でやめておいたほうがええぞその人が怒ったら手がつけられん」と老人が嗜
めると「は、こいつが怒らせたら怖い手がつけられない?」と馬鹿にしたようにつぶやいた後笑い出すげ
らげらと下種な笑い声があたりに響くひとしきり笑った後男の冒険者は「何を馬鹿なこと言ってるんだそ
んなこと有る訳がねえうそも大概にしないと爺でも容赦しないよう」と老人に凄むと脇に居た少年が「お
じいちゃんは嘘なんかついていない」と男の冒険者に食って掛かる男は少年に目を向けると「あ、何だっ
てもう一度言ってみなたった五人で百頭のフォレストウルフを討伐した俺達パーティーワンハンドレット
に喧嘩を売ってただで済むと思うなよ覚悟するんだな」と睨み付けるがその少年だけではなく近くに居た
ほかの少年少女達も「嘘じゃないやい」と男を恐れることもなくいいはなつ。
「フォレストウルフ百頭がどうしたってんだあんたが絡んでいるそのお兄ちゃんはたった一人でこの町の
騎士団でも手を焼く盗賊団を恐怖で金縛りにしたのを皮切りに」と最初の少年が
「魔獣オークジェネラル二体の単独討伐にオークメイジの討伐そしてオークキングを一騎撃ちで倒したん
だ」とほかの少年少女がワンハンドレッドのメンバーの男に恐れることなく噛み付くその状況に驚きなが
らも激昂した男は最初の少年と老人に拳を振りかざす体を咄嗟に少年にかぶせる老人その場の誰もが男に
殴られる場面を想像しただが痛みにうめいたのは老人ではなく殴りつけた男の方だった。
さて次回冒険者の日常2どう料理しようかね主人公
仁「・・・・・・・ニヤリ」