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サツキん家!  作者: 早月
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タバコと私と義母

息子のケイがまだ1歳頃の事。

我が家は3世帯同居で、夫の両親(義父のトラさん、義母のチョウさん)、夫のキーさん、私と息子の5人で暮らしていました。

商売をしていたので息子の面倒は義母と交代でみていました。

ある日の事。

居間で息子を遊ばせていたのですが、ちょっと目を離したすきに事件がおきました。

息子が何やら摘まんで口に入れていました。

何だろうと近づいて見てみると、それはタバコの吸い殻でした。

慌てて息子から取り上げ、口を洗ってやりました。

どうやら居間のどこかに、義父が吸った後のタバコを入れたままの灰皿が置いてあったようなのです。

こんな小さな子がいるのに酷いなあと、まだ若かった私は怒りで頭がいっぱいになってしまいました。

そこへ間の悪いことに義母が買い物から帰ってきました。

頭に血が上っていた私は義母に

「こんなところに灰皿を置きっぱなしにしないでください!ケイが口に入れてしまって大変だったんですよ!」

と強い口調で言ってしまいました。

当時、義母もまだ若かったから即座に反撃が来ました。

「そんなもん、私が置いたわけでもないのに知らんわ。そんなキツイ言い方せんといて!帰って来た途端になんで、そんな言われ方されなあかんの!」

義母は怒ってしまいました。


今ならあの時、どう言えば良かったのかが分かります。

「お義母さん、居間にこんな物が置いてありましてん。ケイが口に入れてしまって大変でした。灰皿は出来るだけ居間に置かないようにしてもらうように、お義父さんに言おうと思うんですがどう思います?」

こう言えば良かったのだと思います。

若くて世間知らず苦労知らずで生意気だった私は、初めての子育てで心に余裕がなく、攻撃的な口調になってしまっていたのだと思います。

売り言葉に買い言葉。

全くその通り。

心に余裕を持つ事は、つくづく大切だと教えてくれた出来事でした。



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