表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自由の翼  作者: 夕凪
1/14

序章〜別れと約束〜

全ての始まりは、神々が一人の天使を追放したことから起こった。




浄魔軍ジョウマグンの位階五・フィフスハーフ、攻撃部隊として人間界へと派遣されていた天使・シギは悪魔軍との戦闘中に、神の子となる人間を誤って殺してしまった。




『優秀であったお前が、禁忌を犯すとは…。…理由がどうであれ、刑を処さねばならぬ。』

年寄りの男性が残念そうに目を伏せる。この男性こそが天使の世界で最高位に就く人である。属に言う、神様だ。

「……覚悟は、出来ています。ただ、心残りが一つだけあります。」

跪いていた顔を上げ、神様を見上げた。

『心残り……とな?……そうじゃなぁ、叶えてやろう。鷸よ、お前の心残りは何じゃ?』

「それは…………」




「……世希セキ…、……ごめんな…。」

俺の心残りは大好きな天使、世希の事。

「バカッ、バカッ!!」澄み切った蒼い瞳に涙を一杯に溜め、世希は俺の胸を叩く。

「何で!何で鷸なの!?ねぇ、私を置いて行かないでよ!!」

世希は涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら泣き叫んでいる。何で俺は、いつもコイツを泣かせてしまうのだろう。

自己嫌悪と世希を強く抱き締めた。




「世希、……頼みがあるんだ。俺が出ていった後、浄魔軍に入隊してくれないか?」


浄魔軍とは、その名の通り、悪魔・堕天使を浄化する天使の特殊部隊だ。今まで、“危険だから入るな”と世希に言い続けてきたから、俺の言葉を聞いて、世希は戸惑いを隠せないようだ。目を見開いて見上げてくる。

「鷸…?…なんで…っ」

「考えがある。俺はまだお前と……離れたくない。」


まだ、世希と生きていたい。だから、俺はまだ死ぬわけにはいかない。


そっと世希の耳元に唇を近付ける。そして、“俺の考え”を小さく口にした。

「鷸!?」

「俺はそうしたい。世希が嫌なら、諦めて消えるつもりだ。……どうする?」

「…決まってるじゃない。」

世希は涙を流しながら表情を固く締め、賛成した。






一年後


「世希!早くしな、もう出るよ!!」

先輩の那海ナミが呼んでいる。

「はいっ!」

武器を手に取り、浄魔軍本部の二階、自分の部屋を後にして、一階の広間に向かって階段を駆け降りる。

「遅い!あんたの初陣なんだから、気を抜くんじゃないよ。」

「はい、頑張ります。」


那海は位階七・セブンスハーフで攻撃軍の副隊長。私は位階四フォースの攻撃軍。攻撃軍の中ではかなりランクは低い。

その代わり、看護軍としての知識、防御軍としての知識も習った。どちらの位階も、フォース。ランクが低いものは低いものなりに、頭を使えという訳だ。


「そうだ、世希。」

玄関を先に出ようとしてた那海が突然振り返った。「あんた…………」

「はい?」

「……無茶だけはするなよ。敵は敵、だからな。」

「!?」

那海は苦笑いを浮かべながら、確実に世希にこれから起こることを読み取っていった。



扉の向こうは決戦の場。




どぅもっ!夕凪です☆★今回、初投稿&初ファンタジーってことで……かなり緊張してます。読みにくいとか、話が分からない等々あるだろうと…いや、絶対ありますが、そこはかなり目を伏せてお付き合いくださいませ。。。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ