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神楽耶の正体

ーーーーーーーーーーーーーーーー

これまでのあらすじ


2023年3月某日

栃木県足利市の、ある竹藪で一人の男が逮捕された。

男はタケノコを取ろうとして足を滑らせ気絶したのだが、

その時、竹が光って見えたと警察に言ったが

取り合えってもらえず無罪放免。

1週間後、足利小学校に小6の女の子が転校してきた。

名前は、調宮神楽耶(つきのみやかぐや)

謎の転校生の来た翌日、熊が人を襲った。

しかしけが人は消えていた。

そのけが人があの男なのか?

いまだ不明である。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


神楽耶たちが学校に行くと、クラスでは昨日の熊騒動のことでみんなが話していた。


「なんかこの辺で熊は昔からいるんだけど、最近、里に下りてくることがあって、今年は初めてのことなの。たぶん、冬眠からさめてお腹すいたのね」


黒繁香(くろしげかおり)が神楽耶にそう伝えると、


「この辺では熊は珍しくないのね。かおりんは怖くないの?」


と神楽耶は香に聞いてきた。


「ううん、あんまり。私、子供の頃よく熊さん見たけど、全然怖くなかったよ。可愛いよ。くまモンみたいで!かぐやこそ、東京から来たんでしょ?怖くない?」


「ふ~ん、かぐやはまだ本物見たことないんだね。でもさ、大人がおかしいんだよ。熊さんを怖がらせてるから、熊さんだってびっくりしちゃって思わず人を襲っちゃうんだと思う。ライフル銃持って歩いてれば、誰だって怖いでしょう?」


神楽耶はしばらく考えてこんで、


「ライフル銃みたら殺されると思うわね。昔話の金太郎さんみたいに相撲をとったりするような仲になれないのかな?」


神楽耶がそう言うと、香は爆笑した。


「なーに?それ!笑っちゃう!そうよね!熊さんと金太郎は相撲してたわね!」


チャイムが鳴る。


先生が教室に入ってきて、昨日の事件の顛末を話し始めた。



「というわけで、授業は通常に戻りますが今日も父兄と下校してください。くれぐれも一人で帰らないように!」


先生は死人が出たとかけが人がいたとかいう話は一切しなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その日、授業で社会の問題点をみんなで話し合うことになった。



「では、テーマは現代社会と昔の社会の違い。です。今の社会と昔では何が違く、昔はここがよかったけど、今はここがよくないとか、逆でもいいです。昔はここがダメだったけど、今はここがいいとか。そいて、今はここがよくないという問題点を見つけて、みなさんで意見を出し合いましょう!」


クラスには27人ほどいたが、5人か6人のグループに分けて机をくっつけた。


神楽耶と香りも、他の子供たちと協力して、机を一つにまとめて周りに座った。


「じゃぁ、誰かがリーダーになって、テーマにそった意見をまとめてください!」


先生はそう言うと、あちこちでじゃんけんが始った。


「なんかさ、じゃんけんで決めるのやだな」


香が神楽耶に耳打ちした。


他の3人は男の子2人に女の子1人だった。


「おい、香!俺たちもじゃんけんで決めようぜ、リーダーを!」


黒岩草太(くろいわそうた)が偉そうに言い放つ。


他の子もうなずいている。


「いい?かぐや?じゃんけんで」


「私はいいよ。」


「じゃ、じゃんけん!最小はぐー!」


勝負はあっけなく決まった。


「なんなのよー、私弱いなーじゃんけん!」


各班でも同じようなため息が聞かれた。


「じゃぁ、草太!何か考えありますか?昔と今のいいとこ悪いとこ」


「うーん、うーん」


腕を組み、ただ唸るだけの草太。


「仕方ないな~。じゃぁ、ちあき!なんかない?」


小柄な渡辺千晶(わたなべちあき)が、もじもじしながら立ち上がった。


「えっっとー、えっとー、昔は武士がいたけど、今は警察官。武士は怖いけど、警察は怖くない。かな?」


「おー、そうだねー。それで、現代の問題点は?」


「わかりません・・・。」


そう言うと、座り込んで下をうつむいてしまった。


「しょうがないわね。それでは、ひでき!なんかない?」


潮田英樹(しおたひでき)が立ち上がる。


「全くわかりませんん!」


そう云って、横にいる草太とにやにや笑った。


「ちょっと=!ふざけないでよ!仕方ないなぁ、じゃぁ、かぐや!」


「はい。」


神楽耶が静かに静かに立ち上がる。


「私は思うのですが、昔は人間と自然が共存していたと思います。でも今は自然と人は離れてしまったような気がします。確かに便利な世の中になったと思いますが、動物たちは街から追いやられ、絵会では絶滅危惧種がとても増えてしまいました」


そう言うと、また静かに座った。


「わおー!すごい、かぐや!ちょっとみんな聞いた?じゃぁ、この班は、かぐやの言ったことにしましょう!えっと、なんだっけ?」


「昔は自然と共存していたけど、今はしていない」


「そうそう。じゃぁ、みんなの意見を聞かせて。書記は、えっと、ちあき頼むわ!」


「いいよ。私、書くのは得意!」


みんなが、神楽耶の頭の良さに驚愕していた。


さすが東京から来た子だと思っていた。


先生も横で見ていて、感心していた。


そして各班の発表の時間になった。



続く



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