その男、逮捕
これまでのあらすじ
2023年3月某日
栃木県足利市の、ある竹藪で一人の男が逮捕された。
男はタケノコを取ろうとして足を滑らせ気絶したのだが、
その時、竹が光って見えたと警察に言ったが
取り合えってもらえず無罪放免。
1週間後、足利小学校に小6の女の子が転校してきた。
名前は、調宮神楽耶
謎の転校生の来た翌日、熊が人を襲った。
そのけが人があの男なのか?
いまだ不明である。
そんな中、黒繁香、調宮神楽耶、渡部千晶の3人が
香の親の家業である苺農園でいちご狩りをする。
そしてサッカー観戦のため、渡良瀬川へ向かった
そしてその帰り、神楽耶の後をつけるあの男の姿が・・・。
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神楽耶と千晶があしかがフラワーパーク駅で香と別れの挨拶をした。
「じゃぁね!また月曜日!」
「またね!今日はいちごありがとう!」
香は改札前で手を振っている。
神楽耶と千晶はやってきた電車に乗った。
2人とも隣の足利駅で降りた。
千晶と神楽耶は住んでいる方向が反対だったので、駅で別れた。
神楽耶はやや坂になている道をしばらく歩いていた。
交差点に差し掛かると、角に建っている交番に入った。
しばらくすると警察官が二人出てきた。
「なんだ!やばい!」
ずっと後ろをついてきた男は慌てて逃げた。
しかし警察官は素早かった。
あっという間に追い付き、男は捕まった。
「お前、少女の後をつけてきただろう!現行犯で逮捕する!」
「ちょっと待て、俺はただ歩いていただけだ!」
「信用できない!ちょっと交番にこい!」
警察官は男を交番まで連行した。
交番には神楽耶がいた。
「お嬢さん、この男ですね。今、緊急逮捕しました。あなたの保護者を呼びたいのでお父さんかお母さんに連絡します。電話番号は?」
「あ、あの、大丈夫です。被害はありませんし、私の家はここからすぐなので走って帰ります」
そう言うと、神楽耶は交番から出て行った。
「あ、お嬢さん!」
警察官は引き留めようとしたが、犯人もいるし、鋼板を手薄にするわけにはいかなかった。
「くそ、あのガキめ!」
男は暴言を吐いたが、警察官に注意を受ける。
「本署からお迎えが来る。言いたいことはそこで聞く!」
けたたましいサイレンが鳴る。
足利署からパトカーがやってきた。
男は足利署へ連れていかれた。
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「ただいま。」
「大丈夫ですか?あの男は捕まったようですが」
「えー。交番まで歩いて警察官たちに捕まえてもらったわ」
けっろとしている神楽耶。
「それはとても危ない判断です。万が一のことがあれば男に捕まってました。今回はうまく行きましたが、非常に危なかったです」
「大丈夫。私は早く歩いたの。捕まらないように。もし捕まりそうになったら消えるつもりでした。」
「神楽耶さま、サッカーコートでボールを止めましたね?あまりはでなことをしますと、大騒ぎになります。まして体ごと消えたのを見られてしまえば、この街にいられなくなります」
「わかってる。今回は仕方なかったの、あーするしか。」
神楽耶は母にそう言うと、個室に入ってしまった。
リビングには神楽耶の母と犬の大福だけになった。
「とりあえず今は安全だ。でも学校ではどうだろう。
噂にならなければいいが」
大福が母によりそい、手をなめた。
「大丈夫よ、大ちゃん。お前も神楽耶が心配なのね。人間は少しも進歩してなかったわね。千年前も今も」
やがて夜の帳に覆われ、暗くなった。
神楽耶は窓から大きく光る月を眺めていた。
ふっとため息をつく神楽耶
続く




