異世界の都 キリシア領編 27 領主との謁見と歓迎会。3
初めて小説家になろうに投稿しました。
投稿するか悩みましたが皆さんに読んで頂きたいと思い思い切って連載しました。
毎日更新するつもりですが時間は不定期になりますけど良かったら楽しんで読んで下さい。
不慣れな点も多いですがみなさん宜しくお願いします。
今はキリシア領の領主さんと非公式の謁見をしている。非公開とは言え領主さんが俺達に頭を下げてお礼を言ってくれていた。
咄嗟に俺は発言しちゃた。
[御領主様、頭をお上げ下さい。]
《いや龍也殿、長年腹に据えていた事が解決出来るのだ我が頭を下げても何の問題もない。それだけ其方達の功績が大きいって事だ。だから受け取ってくれ。》
[はい。ありがたく頂戴させて頂きます。]
《助かる。》
《そう言えば、龍也殿は昨日、エリクサーを買われただろう?それも2本も。何に必要だっのだ?》
ここでその話しが出るのかよ。シェリーには言って無いんだけどな。この人には嘘は付きたく無いな。
[はい。欠損や大きな怪我を負っていた奴隷を購入してその奴隷に使用させて頂きました。]
《あの高い神薬を奴隷の為に使ったのか?》
[はい。身分とかでは無く私に取って必要な人材でしたので。]
《ははは!其方は本当に面白い男だな。その奴隷達も幸せであろうな。龍也殿、我の下で働く気は無いか?》
[すいません。私と雅は旅の途中でして、やらなければならない目標と言うか使命があります。ありがたいお話しですがお引き受け出来ません。申し訳ありません。]
《我が引かぬ。と言ったら?》
[その時は敵と見做して剣を抜いてでも前を歩きます。]
《ははは!エドガーよ。お前は本当に面白い男を見つけていたな。こんな面白い漢を見たのはあの村以来だな。》
[殿下、その村と言うのはコラダ村の事でしょうか?]
《其方、コラダ村の事を知ってるのか?》
[いえ。直接には知りません。ギランのアジトに囚われて居たのがコラダ村の村長の娘と子供達でして、村を焼かれて行く所が有りませんでしたので、今は私と一緒に暮らしていまして。]
《そうであったか。コラダ村の村長も良い漢であったが惜しい人材を無くしたと嘆いていたが、村長の娘は其方の所に居るのであれば我も安心だな。》
《すまぬ。話しが飛んでいてしまったな。今回の討伐諸々の褒美の件なのだが、こればかりは我の一存では決められぬ。それで決まった額なのだが金貨500枚となった。正式な謁見なのだが、其方達も知っての通りゴタゴタ続きでな。少し猶予が欲しい。すまぬが待ってくれ。
あと、貴族内の政が終わったら、エドガーお前は騎士団長から降りてもらう良いな?》
えぇ?それは無いんじゃ無い?
[殿下それは余りに]
《龍也殿、最後まで聞かれよ。エドガー、お前は騎士団長から降ろすが顧問として名は残す。政が終わった際はエドガーを子爵に任命する。今の子爵は伯爵になってもらう。伯爵も男爵も使えぬが執事達は有能だからお前に付ける。今後も我が元で支えてくれ良いな?嫌とは言うなよ?》
「はぁ!有り難き幸せでございます。今後とも殿下に身を捧げます故、宜しくお願い申し上げます。」
《まだこの件は内密な故、ここだけの話しだからな。後は、最後にこれだ。》
領主さんがアイテムBOXから木箱を出した。
《龍也殿、この中に金貨800枚が入っておる。これは国庫では無く我のへそくりだ。我の金なので誰にも文句言わさぬ。これは我からの個人的な礼だ。今後とも村長の娘や子供達を頼む。これだけは受け取って頂きたい。良いな?》
[はい。ありがとうございます。大切に使わせて頂きます。]
《其方が受け取らなかっらエドガーに押し付けようとしてた所だった。ははは!》
漢だねぇ。この領主さんは
《あと何か願いは無いか?》
別に何も無いよな?だと思ったら、雅が喋り出した。お前は何を言い出す?
(御領主様、御無理で無ければ帰りに書庫を見せては頂けませんか?1〜2時間でけっこうですので。)
《雅殿はそんな事で良いのか?領に関わる物や政に関わらないのであれば全然良いぞ。帰りにエドガーに連れて行って貰うが良い。持ち出しはダメだからな。》
(ありがとうございます。)
《こんな所か。では皆の者、正式な謁見でまた会おうぞ。》
俺達は深々と頭を下げてお礼をして部屋を後にした。
[エドガーさん、子爵おめでとうございます。]
「いやぁ、私は剣を振るっていた方が似合ってますし楽なんですが。」
いやぁ、この人の人徳だよ。あの領主さんも良い人だったな。帰ったらBBQかぁ。そうだ。
[エドガーさんは本日の仕事は何時に終わるんですか?]
「大きな事が無ければ、龍也殿達を見送れば終わりですが。」
[今日、夕飯は庭でBBQするんですよ。宜しければ、ご家族を連れて食べに来ませんか?]
「私どもが行って、お邪魔になりませんか?」
[いえいえ。大歓迎です。逆に急にお誘いして、すいません。]
「では、お邪魔させて頂きます。妻も龍也殿に会いたがっていましたので宜しくお願いします。」
その後、書庫に案内してもらって雅は魔法や錬成、精霊などの書物を読んでいた。側から見たらパラパラ捲ってるだけに見えるだろうが、雅は全て暗記しているのだ。その辺りは流石のスパコンである。俺達は暇である。
[そう言えばシェリー最初の挨拶から喋って無いよな?]
『私は最初のあいさつだけで意識が飛びそうでその後の話しは殆んど記憶に無いです。』
[エリクサーとかは?]
「何ですか?エリクサーとかありました?」
めちゃ、ラッキー!
あとは雅が終わるのを待つだけだ。
私自身のモチベーションにもなりますし、今後のストーリーの展開にも繋がりますので、宜しかったら評価の方とブックマーク宜しくお願いします。
感想や誤字、脱字あればご指摘宜しくお願いします。




