閑話 エリー。悲しみの日々と輝く光の中へ (改)
初めて小説家になろうに投稿しました。
投稿するか悩みましたが皆さんに読んで頂きたいと思い思い切って連載しました。
毎日更新するつもりですが時間は不定期になりますけど良かったら楽しんで読んで下さい。
不慣れな点も多いですがみなさん宜しくお願いします。
私はエリー。今年で18歳になりました。
住んでる所はコラダ村です。キリシア領の外れにあって今は30世帯の小さな村です。
私が小さい時はもう少し、多く人が住んで居たらしいのですが、雨が降らない年が続き作物が育ち難くなってみんな離れて行ったそうです。
キリシアの領主様も村の現状を知り、税を無理矢理取る様な事は無く、村の復興を手伝ってくれたそうです。
村に残る事を決めた父親は、荒れた農地でも育つ麦の種を手に入れて、それで生計を立ててみんなに信頼されて、今はコラダ村の村長をしています。
母親は私を産んですぐ疫病で亡くなったと聞いています。その疫病で子供も多く死んだと聞いてます。
父親が村長をやってる事もあって昔から厳しかったです。
読み書きくらい出来ないとダメだと言われて、小さい時から勉強させられてました。その時は嫌だったけど、いま思えば父親の言う事を聞いて勉強していた事が役に立って嬉しいです。
料理も得意になりました。料理だけは父親も村民の方々も褒めてくれるのでちょっと嬉しい気分になり、幸せを感じます。
自然も豊かになり、作物も良く育つ様になったのですが少し寂しいのは私と同年の子が居ないのと、子供が村全体で5人しか居ない事です。
むかし流行った疫病で同年代が居ないのが寂しいかな。
その中で、1番懐いてくれてる子が、ユリアです。今年で13歳になりました。いっつも、私の跡をついて来て勉強や料理も教えてあげてます。私の可愛い妹ですね。 血は繋がって無いですけど皆んなからは仲良し姉妹だねって言われてます。
何故か父親も、ユリアには甘々です。いつも、私が怒られ役でユリアには優しいんですよね。
ユリアには面白い特技があって、明日雨が降る。とか
雪が降るとか言うと、当たるんですよ。そう感じるそうなんだけど、私にはさっぱり分かりません。
後は、月に1度、村に来るマカリナ商会の娘さんのコリーとお話しするのが凄く楽しいです。
歳は15歳で私より歳下ですが私よりしっかりとした子です。
コリーとお喋りすると、キリシア領の街の話しや、違う国の話とか聞けて凄く楽しいんですよ。
ユリアも興味津々な顔をして、真剣に聞いてる顔が面白いです。
料理とかも詳しくてついつい話し込んじゃって、いつも、父親に飽きられた顔をされてます。
(また来月来るね。)ってコリーが言ってくれたのでその日が楽しみです。
早く来ないかな?
そんな楽しい日々が2週間前に突然奪われました。私の家に子供達を呼んで勉強を教えていた時に盗賊に村を襲われました。本当に突然の事でした。私達は縄で縛られ村の人達は次々と殺されました。私の父親もユリアの両親も。他の子供の親達も全員殺されました。そのショックでユリアは気を失いました。村は盗賊に火を着けられて大事に育ててた麦も畑も焼けてしまいました。
そして私達は盗賊の住んでる所に連れて行かれました。ユリアはまだ気絶してましたが、盗賊が肩に乱暴に抱えた状態で。
いま考えると、前日にユリアが村の外に遊びに行きたいって言っていたのはこれを予想してたのでしょうか? そんな事を考えても、今更ですね。私達は衣類を全て奪われて、異臭のする牢のある部屋に閉じこめられました。蝋燭もないくらい部屋で隙間から少し光が入るくらいの部屋で身を寄せていた時、ユリアが目を覚ました。
目を覚ましたユリアは声を失ってました。
あんなにお喋りが好きだったユリアが、喋れなくなりました。本当に可哀想で悲しさと悔しさで心が壊れそうでした。神様を恨みました。
食べ物は1日1回、硬いパン1つと獣臭いスープだけでした。
唯一救いだったのは、私達の全裸を眺めるだけで襲われなかった事だけでした。
傷つけたら商品としての価値が無くなるからだそうです。2週間後に奴隷商に売りに行くと言われたので明日くらいには売られるのでしょう。今となれば、此処より、奴隷の方が良いのかもしれないとも感じてしまいます。
今日は深夜に私だけ部屋から出されました。最後に私の裸を眺めたいそうです。初めは恥ずかしさもありましたが、今はもう何も感じなくなってしまいました。
嫌な目線で眺められて居たのですが突然10メートルほど奥にいた盗賊が呻き声を上げながら、次々と切られて倒されている光景が目に入り、私は盗賊に羽交締めされて右肩辺りに刃物を突きつけられ人質の様になってしまいました。
何が起きているのかも理解出来ませんでした。
[俺は女神の使徒だ。女神セルシアの元、お前達を討伐させてもらう。]
え??あんなに恨んでいた神様が助けに来てくれたのですか?
そう思った瞬間、耳の中が破れそうな痛みと頭の中を揺らされる感覚になって気を失いました。
どれくらいの時間でしょうか?気を失っていた私は目を覚ますと身体には布が掛けられてました。
そして、囚われていた子供達が私に寄り添ってくれていました。私達は本当に、助けられたんでしょうか?
目の前には銀髪の私くらいの年齢の男性と銀髪の女性が居ました。女神セルシア様でした。
コリーが前に見せたくれた本に書いてあった女神様にそっくりな女性でした。そう言えば、気を失う前に女神セルシアって聞こえました。男性は女神の使徒と名乗ってたのを思い出しました。
本当にセルシア様が助けに来てくれたんだと思い安心感で身体が震えるのと同時に暖かさを感じる事が出来ました。使徒の男性の名前は龍也と言う名前みたいです。 龍也様は私達の名前を教えて欲しいとの事だったので私はエリーと教えた後、みんなが名前を告げて言った後に、ユリアの順番になったので、正直にユリアはショックで声を失った事を答えました。すると龍也様とセルシア様がユリアの頭を優しく撫でてくれてました。
すると、小さい声だったけどユリアが喋れる様になりました。本当に神様の奇跡を見た様な瞬間でした。
私はユリアを抱きしめて号泣してしまいました。
セルシア様の名前は雅と言ってくれ。との事でしたのでセルシア様にもご事情があるのだと思い雅様と呼ぶ事にしました。
その後、私達は衣類を着て食事をさせてもらい、龍也様の仲間のジュリアの翼の方々が私達を護衛してもらい騎士団長様や他の騎士と何かあった様ですが私達には何の危険も無く、驚く事に龍也様から、私達が住む家も与えて頂きました。
びっくりし過ぎて、思わず腰が抜けちゃいました。
そして、朝を迎えてこの嫌な場所から助けて頂きました。
外は眩しい光て溢れてました。
その後、2度目の奇跡が起きたのです。
マカリナ商会のコリーとの再会でした。
コリーも龍也様と雅様に助けてもらったそうです。
ユリアとコリーと3人で抱き合いながら泣いてしまいました。
私はこの奇跡を一生大事にしたいと思います。
私自身の執筆意欲になりますし、今後の改善点にも繋がりますので、宜しかったら評価の方と続きが気になると思って頂いたらブックマーク宜しくお願いします。
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