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いざ異世界の旅へ 盗賊討伐&キリシア領編 10 (改)

初めて小説家になろうに投稿しました。

投稿するか悩みましたが皆さんに読んで頂きたいと思い思い切って連載しました。

毎日更新するつもりですが時間は不定期になりますけど良かったら楽しんで読んで下さい。

不慣れな点も多いですがみなさん宜しくお願いします。

 副騎士団長のトーマスさんに盗賊討伐と諸々の説明が終わって引き継ぎ終了後、俺達は迎えの馬車を待っていた。


 この世界の事をまだよく分かって無いので馬車を待つ間、ガードナーの事やキリシア領の事を聞いてみた。


 [ガードナーに家族は居たんですか?]


 「えぇ。妻と娘が1人居ましたね。娘はまだ6歳くらいだったと記憶しております。」


 [ガードナーの事件でで全員処刑とかあるんですか?]


 「ガードナーは取り調べが終わり、主犯格が捕まれば役目は無くなりますから、そのまま処刑になるでしょうな。家族は、爵位を剥奪され没落で平民扱いになりますな。当然、財産も没収となります。そののち、この事件の事を知ってた者は当然罪になるでしょうし。事が重大なので悪くて処刑。軽くても奴隷落ちは間違い無いでしょう。まぁ〜、罪に捉われなくても、これまで貴族として生きていた者達が爵位を無くし、財産も無くした身分で他国に渡っても平民として生きて行くのは、さぞかし厳しいでしょうな。」


 エドガーさんの話はまさに正論だな。今まで家事すらして無いだろうし貴族として不自由無く生活してたのが突如として崩れるのだからな。着の身着のまま家を追い出され頼れる親戚が居ればまだ良い方だけど、親戚も関わりたく無いだろうしな。


 [都落ちには厳しい世界ですね。]


 「都落ちですか。ははは。龍也殿は上手い事を仰いますな。確かに没落貴族は都落ちですな。それだけで済めばまだ良いですが、先程も話しましたが今回の事件は思いの外、重大な事案です。なんせ、騎士2名が命を落としてます。財産没収だけで賠償が済めば良いですが、支払えなければ奴隷落ちは避けれません。奴隷商会でも没落貴族奴隷は高く売れます。高い水準の教養を持ってますので。この国では犯罪奴隷扱いで売れなくても他所の国ではそれなりの価値になりますからな。

 平民の暮らしをしていない分、奴隷の方が生きやすいのかも知れませぬな。どちらにせよ、彼奴の身内はこれまでの生活は出来ないって事ですな。領主様も今後は大変でしょうな。トーマスも言ってましたが主犯が伯爵で侯爵の命を狙っての犯行です。キリシア領の屋台骨を揺るがす事件ですので領内の政も大きく揺れるでしょう。」


 確かにガードナーは所詮は使いっ走り。主犯が伯爵となればその伯爵も没落するんだから領主様も大変だな。それに、偶然にも関わったコリーは可哀想だな。命まで狙われて。しかし、奴隷落ちかぁ。元の世界でも昔は当然の様に存在していたし現在でも戦争なんかで地元民を奴隷として扱ったりあるもんな。

 ある国のカーストなんか人権とか無視した政策が今でもある位だしな。

 ガードナーの娘は6歳だったっけ。ガードナーの起こした犯罪で奴隷落ちするなんて不憫で仕方ないな。


 「龍也殿、もし、今、ガードナーが定かした事を明るみにさせた事で奴の身内が不幸になる事を悔いてらっしゃるならそれは間違いですので悔いるのでは無く、誇る気持ちを持って頂きたいですな。

 奴が定かした事は大罪です。捕まればこの様になる事を知らない訳でも無いはず。奴の身内が奴隷落ちしてもそれはガードナーの責任であり、達也殿には何の責任も有りませぬ。確かに私にも2人の子供が居ますので奴の子供が奴隷落ちすると考えたら不憫には感じます。しかし、それはガードナーが定かした事で起きる顛末です。龍也殿が悔いる事ではありませんので。」


 この人は凄い人だな。俺の気持ちを察してるよ。


 ガードナーもこれだけ素晴らしい上司が居るんだから相談も出来た筈だ。でも彼奴は男爵の息子ってだけで見下して今回の事件を起こしただけ。

 この世界に慣れてない俺は自責の念に駆られてたけど現実でいえば俺は6人の罪のない子供が奴隷に落ちる事を救ってるし、散々悪事を働いていた盗賊も討伐して未来の被害者がでない様にしてるしな。それに盗賊とは言え、11人を殺している。元の世界を基準にしたら俺は極悪人だよな。でも、この世界だから救っているんだよな。俺のした事は誇って良い行動なんだよな。


 [エドガーさん。ありがとうございます。]


 「ははは。私は何にもしていませんぞ。」



 もう明るくなって来たな。太陽が暖かい。


 あっシェリーだ。やっと迎えの馬車が来たな。


 『お待たせしました。馬車を連れて来ました。』


 来たのはシェリーとマリアと2台の馬車と馬に乗った騎士が4名だ。


 [リーシャとコリーは野営地に居るのか?]


 『はい。コリーが、みんながお腹を空かせてるだろうと朝ごはんを準備して待ってると言ってましたのでリーシャと野営地に居ます。騎士の方5人は騎士団長が戻るまで野営地を護衛するとの事でした。』


 コリーは優しいな。気遣ってくれて嬉しいよ。



 [じゃぁみんなを連れてくるから待っててくれ。]


 [みんな迎えの馬車が来たから一先ず野営地まで戻ろうか。]


 エドガーさんはトーマスさんと今後の引き継ぎをしている。俺も知らなかったけど俺が殺した11人は首を切り落として顔だけを塩漬けにして持ち帰るそうだ。顔さえ照会出来れば済む話で荷物を少なくする為だとか胴体は近くに穴を掘って埋めると聞いた。改めて怖い世界だなと。殺した俺が言うのも変だけど。


 さぁ〜みんなでこんな嫌な所からおさらばしよう。





 

私自身の執筆意欲になりますし、今後の改善点にも繋がりますので、宜しかったら評価の方と続きが気になると思って頂いたらブックマーク宜しくお願いします。

感想や誤字、脱字あればご指摘宜しくお願いします。

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