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トングが聖剣?使わないけど〜逆ハー勇者は逃げられない〜  作者: 黒砂 無糖
ヴァルドへの旅路

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77/201

水が滴る男は・・・エロい

見つけてくれてありがとうございます。

更新は不定期になります。出来る時に頑張ります

今日は慌ただしい1日だった。


朝のエストラゴンの養女発言にはじまり

ツァオバライ商会でのソージュの爆買い

勇者資料館で転移勇者の聖具はイマイチな事

魔王討幕後に帰宅できる事を知ったし

・・・妹、ティトとの出会い。


「このままこちらに残ったら又会えるんだよね?」

腕についたバングルを撫でた。


荷馬車の魔改造に、

ソージュ、ペリルとの料理


「ソージュは料理が上手だったわ。アイスもとても美味しかった」


私を元気付ける為に、慰め役ををわざわざペリルに託して、自分はアイス作ってるなんてね?不器用な人よね?


自分に出来る事を選んだのでしょうけど


ペリルは万能すぎるし、慰める時も私の状態を常に見極めて、ある意味最短で立ち直らせたわね?


「ペリルは器用すぎるのよ。」


根っこが優しいから損する事も多かったはずだわ?だから踏み込まない様になったのかも?私と似てるのかもしれないわ


だからソージュはあの時ペリルに私を託したのかもしれない。


あの2人は一見真逆に見えるけど、良く似てるんだよね。

2人して真実の愛に憧れて

ちゃんとお互いをリスペクトしている

エストラゴンを父のように慕い

オリガンはダメな弟として扱う


ソージュは人嫌いだけど本来人が良過ぎるから嫌いにならなきゃ付け込まれてしまいがち


ペリルは人タラシ。全て計算していて信用しない。心の内側には定めた人しか入れない


ペリルがソージュを守るように、ソージュはペリルの心を守ろうとしていた。


2人を人として素敵だと感じた。2人の絆に心が動いたんだよね


それを感じた事で私はエストラゴンの娘になる決意をした。だって、2人の育ての親だよ?素敵な2人を育てた人の娘になりたいと家族になりたいと心から思えた。


あの後、皆で食べたご飯はとても美味しかった。


ワイワイしながら食べて


オリガンに片付けを押し付けて


エストラゴンは

「チャコを一刻も早く養女にするから直ぐに行くぞ!」

なんて、張り切り出したから


慌てて外の結界を解いて荷馬車に飛び込んで


片付けが終わったらお腹いっぱいでソファーでうとうとしていたオリガンは蹴飛ばされていたっけ?


お風呂は案の定大騒ぎだったな。


「チャコ、1番風呂入って来ていいぞ?」

と、ソージュに言われ


「悪いですよ」

と遠慮したら


「風呂なんてチャコの為につけたような物なんだから遠慮なく入って?」

と、ペリルに言われて


「嬉しい!ありがとう」

と、うきうき浮かれて風呂に入った居たら


「・・・気配察知」

迫ってくる気迫


そっと湯から上がり、風呂桶に湯を掬う。気配を消してこんな時の為にと用意したタオルで体を覆う


風呂の引き戸に手をかけて一気に開ける


「この、色欲魔神共が!バレてないと思ったか!」

と、一括して湯をぶっかけた。


3人はケラケラ笑いながらびしょ濡れで


「だからバレるって言ったじゃん」

「チャコの気配消えた時点でマズイと思ったんだよ」

「なら、煽らずに言ってくださいよ!」


「ちゃんと掃除してくださいよ?ペリル、魔法はつかっちゃだめだからね?」

やれやれと思いながら3人を見つめた。


「水も滴るいい男・・・」


目の前には湯を被り、シャツは張り付き兵士として鍛え上げられた肉体が透け、毛先から水が滴り、その髪をかきあげる事で綺麗な顔が曝け出されている。


思わず手を合わせて拝んでしまった。


「チャコ?何してる?」

ソージュが髪をかきあげつつ、濡れたシャツが気持ち悪いのかボタンを外しながら尋ねて来た


「色気!しまって!目が潰れる!」

くるっと反転したそこには、


既にシャツを脱いだオリガンと、前ボタン全開のペリルが!


「ぎゃー!イケメン!コワイ!」

パニックになり始めたら


「チャコ落ち着け」

ソージュに抱きしめられ、視界が真っ暗になった。視覚の暴力から外れた事で、ホッとしたのも束の間


頬に当たるのはソージュの素肌。

確かさっきボタンを外していたよな?

薄目を開けると肌色。私を抱き止めている腕のあたりを見ても肌色。うん、半裸だね?


「チャコ、あんまり暴れるとタオル落ちるよ?僕は見たいけど」

ペリルがとんでも無い事言って来たのでカチッと固まる。


「チャコ、ふざけてごめん。固まるな、床も拭くし今は覗かないから。体が冷えて来ているから風呂に入りな?」


ソージュが、腕を摩ってくれるが、お互い肌色が過ぎるし、流石にこのままではマズイ。動きたいのに動けずにいたら


「運ぶぞ?」

と一言言って、ソージュが私をタオルごとお姫様抱っこで浴室に入って来た。


「え?ソージュ?」

はっとして顔を見るんじゃなかった。少し恥じらい頬を染めた半裸の水が滴る男に運ばれている。私が顔を上げたのに気付き目があった


「・・・下ろすぞ」

私はタオルごと浴槽に下された。その目には押さえ込まれた獣が見えたが、ソージュはグッと目を閉じて、私の頭をポンと撫でた


「ゆっくり浸かるんだぞ」

後ろ手にヒラヒラ手を振り扉を閉めた。


その背筋も、一筋まで美しかった。


「あの瞳は卑怯だよね?」

ソージュの瞳を思い出しながら呟く


あの顔で、瞳の奥で求められるなど、陥落するに決まってる。あれはやっぱり魔眼だ。


私の意思など簡単に消し飛ぶだろう。


チャコ、揺れてます。

ソージュの美しさに釘付けです!でも、なぜかソージュに対してはワンチャンあればヨシ位にしか考えていません。

次回、ソージュのターン


ブックマークと反応ありがとうございます!

お気軽にコメントしてくれたら喜びます。

これからも頑張ります!



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