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忘却

見つけてくれてありがとうございます。

更新は不定期になります。出来る時に頑張ります

エストラゴンを盾にしてソージュから逃げたが、その位で諦めるソージュでは無い。


両手をだらんとしたまま、瞬きもせずにこちらを凝視しながら、ジリジリと合間を詰めて来ようとしていた。その時


「ソージュ隊長、無理強いは良く無いです。嫌われちゃいますよ?」


ペリルからスパーンと音が聞こえる程のフルスイングのツッコミが入る


「はっ!?あれ?何だろう?一瞬意識が飛んでいた様な?」

どういう仕組みなのか?ソージュさんが戻った。


ペリルを見るとソージュさんの後ろで人差し指を立てている。


「・・・忘却か」

エスパパが小さく呟き、深いため息を吐いた。ソージュはどうやらペリルに忘却の魔法を物理的に叩き込まれた様だ。


ペリルさんて、もしかしなくても1番敵に回すと厄介な人かもしれない。味方で良かったと考えていたら、エスパパがこちらを見た


「チャコ、ソージュ相手に余り軽はずみな事をするんじゃ無いよ?アイツは飢えた獣だからな?あっという間に喰われるぞ?ちゃんと拒絶しなさい。ペリルは・・・許したくは無いがあれは挨拶だ。気にするな」


エスパパ、ペリルに対しては何かをグッと飲み込んだようだ。


「ごめんなさい?」


謝るのもなんか違うかな?と思いながらも一応謝っておく。迷惑は掛けたし?


「謝らなくていいぞ?チャコは何も悪くない。アイツらが底抜けに馬鹿なだけだ」

エストラゴンは首を振りつつそう言い切った。


「そうだ!チャコ、話していて伝え忘れたが魔王討伐後にゲートが開くらしいぞ!」


ソージュさんは私と話した後の事は上手い事忘れているらしい。残念な人だと思うのは可哀想かな?


「私もそれっぽい事が書いてある書を見ました。余り詳しくはありませんでしたが・・・

魔王討伐後は、数刻だけ転移した場に帰りのゲートが開くと、転移者のその後として記載されていましたよ」


皆、話しながら自然と部屋の中の席に座り、4人でそれぞれが調べた事の情報交換をした


「後、さっき私が話をした少女ですが・・・」


私と彼女の前世の関係も伝えたけど・・・


エスパパ。顔が般若です。全身から私達の父への怒りが溢れて、隣にいてもチクチク刺さって来ます。


「チャコ、お前さんが慣れている元の世界に帰りたい気持ちは分かるが、わしは絶対チャコを娘にする。

わしの娘なら妹の、シュピネル家の娘と会うのは簡単になる。わしが話を通してやる。

チャコが嫁に行く時は、わしが全部やってやるし、孫が出来たら全力で可愛がるぞ!

だから、だからこちらに残って、ペリルでもソージュでもオリガンでも、他の奴でもいい。絶対幸せになるんだ!」


エストラゴンは椅子からガタン!っと立ち上がりブルブル怒りに震えながらも私に取って嬉しい条件を、沢山つけてくれた。


てか、私の相手は誰でもいいんだ。思わず笑っちゃった。


「エストラゴン、そこはせめて俺かペリルまでにしてくれ?」

ソージュ、ペリルは認めるんだ?あんなに怒っていたのにね?


「チャコ、僕もチャコのおかげでアルゼと本当の兄妹になれたんだ。この先、僕はチャコと彼女を繋ぐ役回りを引き受けるよ?いつでも頼って?」


ペリルは魔法使いだから、何なりとできるんだろうな。


「ペリル、ありがとう。そうだ、これティトから貰ったの。声が届けられる見たい」

バングルを見せたら


「あー、これは家の商品だね?ちょっとかして?」

手首からスルッと外して何か魔法陣をペンで書き足している


「はい、これで一方通行じゃなくて同時に回路が開くから、普通に会話できるし、ここをこうやって触るとメッセージだけ送れるよ」


そう言いながらペリルが、私の手首にバングルを付け直した。


メールが、通話になったのかな?ガラケー?


「ありがとうペリル。凄いわ?あっという間に」

驚きながらさすがは万能ねと褒めると


「後から商会にシュピネル家の娘に同じ物を俺から送っておくよ。アルゼに良くしてもらったお礼も兼ねてね?」


パチンとウインクする。様になっているし、カッコいいのが凄いと思う。


「チャコ、俺は・・・俺も何か手伝えるなら何でも言ってくれ」

ソージュは自分は役立たずだと考えていたのか控えめだ。


「ソージュ、貴方は私を引き止めるのでしょう?こちらに残りたいと思わせて下さいね?」

一歩前進だ!


「お?少しはこちらの世界に残る事に脈アリか?ソージュ!ペリル!やるぞ、わしらが本気になって落とせない敵はいない!」


うおーと吼えてソージュの頭をバチンと叩き、ついでにペリルもバチンと叩いて


「よし!次に行くか!」

老後の目標が出来た!とエストラゴンはガハハと笑いながら


「ほれ!早くせんか!後でチャコが料理してくれるんじゃ無いのか?」

なんて、楽しみなご褒美を追加するから


「あ、早くしないと時間が無いか?」

ソージュは慌てて


「オリガン、干からびて無いですか?」

私は買い出しの友人を心配し


「多分、ナンパしてるんじゃ無い?」

ペリルは、失礼な事を言いながら


3人並んでエストラゴンの後に続いた。


ブックマークと反応ありがとうございます


この話は、他の作品ともリンクしていきます。スマホで書いてるのでタッチミス、変換ミス、他作品と辻褄が合わない等見つけた時は、パラレルと三回唱えて忘れてください。



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