で?どっちが好み?
見つけてくれてありがとうございます。
更新は不定期になります。出来る時に頑張ります
いきなり好みのタイプと聞かれても困ってしまうが、折角だから考えてみる。
「2人ともスペック高すぎて今まで付き合った人が霞むどころか消滅するわ。私、碌な男と付き合って無かったかも知れない・・・」
いや、本当にまともな別れ方してないわ
「うわ、嫌な事思い出させてごめん、じゃあこちらに来てから会った人の中で強いて好みの人と言えば誰??」
「え?好みのタイプだとエストラゴンさんかな?」
「え?エストラゴン様が好みなの!!しかも即答?なんで!!」
「そんな大声で!聞こえちゃうよ?ほら、私は父親が居なかったから、エストラゴンさんの包容力?皆の父親って感じに凄く安心するし、惹かれる。ちょっと年上過ぎるからまった相手にされないだろうけど」
隣の部屋からガタガタ物が倒れる音がした。
聞こえたかな?
「うわ、ある意味強敵だわ!兄様に包容力付けさせなきゃ!」
「いや、ペリルさんも、包み込んでくれそうな優しさはあるから!エストラゴンさんみたいなペリルさんは見たく無いかな?」
ワハハって笑うペリルさんは嫌だな
「そうなの?ダメ?兄様じゃ」
アルゼがしゅんとした。
「ダメじゃないけど、沢山の女と一緒の扱いは無理だね?浮気されてトラウマって言ったでしょ?」
浮気現場は見たく無かったなぁ
「じゃあチャコだけになったら?」
「考えはするだろうけど、信じられる自信無いかな」
どうすれば信じられるのか、自分でも分からない
「・・・隊長さんは?」
「ソージュさんは・・・どうかな?今私に向いているのは一時の感情じゃ無いかな?あれだけの美貌が迫って来て、現実だと思える?遊びだと言われた方がまだ信じられるわ」
私、男の人信じられないんだ・・・
「確かにあの顔は非現実的ではあるか・・・」
アルゼが、顔に納得している。
「ソージュさんは今まで女性から離れていたでしょ?異世界人で勇者。それだけでも興味持つし、今までの女性と自分に対する反応が違ったからそそられたんじゃない?私かなり雑な扱いしちゃったし」
色々普通じゃ無かったよね・・・
「情報量多いって、雑な扱いって?」
「イケメン ホロべって言った」
や、あれは言い過ぎたよ
「マジか、あの隊長さんによく言ったわね?勇者なの?!あ、勇者だったわ」
勇者ですね
「男の人って自分にハマるまではグイグイ来るのに、手に入れた瞬間から興味無くなるよね?こっち向かないからこそ意地になるの。ワンチャンいけそうな後腐れない相手が目の前にいて、今までの性欲抑制の反動で触りたくなって、初めてだから性欲と愛情を勘違いしてるのかも?タガが外れたらめっちゃ遊び出すかも知れないし?リハビリに一回付き合うくらいなら良いかな?私にとっても良いリハビリになると思ってるよ?お互いに良い思い出が出来そうだよね?」
むしろ最後にワンチャンこちらからお願いしますだわ
「チャコ、あなたかなり前の男引きずってるわね?辛かったんだね」
アルゼが近寄り頭を撫でてくれた。
「育ての祖母が亡くなって、辛い時に幸せそうな元彼とその相手がわざわざ2人で元彼の家にあった荷物を届けに来たからね?しかも、まだ辛気臭い顔してるのかって、まだ亡くなって1か月くらいだったよ?」
話していたらぼろぼろ涙が出て来た。
「チャコ、遊びでいいよ、兄様使いなよあの人遊び慣れてるからリハビリ丁度いいよ?隊長さんも、利用しなよ!今のチャコは愛される事が大事だから2人を振り回しちゃえ!」
「そんな不誠実な・・・」
私には無理だよ
「2人のイケメンは"真実の愛"が理想なんだよ?傷ついたチャコを癒せない癖に文句を言ってきたなら真実語るな!って私が怒ってやるわ!」
真実の愛ね。私は偽物だったんだよね
「チャコ、あの人達はそもそもナトゥーア国、通称自由恋愛のハーレム国の王子とハーレムで生まれ育ったフェミニストだよ?何ならチャコが2人ともを望むなら納得する可能性もあるわ?だから今はチャコの傷ついた心を癒さなきゃだめよ?女の子はちょっとくらいなら我儘言ってもいいのよ?好きになる、ならないはその後だわ」
アルゼは私を抱きしめながらずっと頭を撫でてくれていた。
そうか、今すぐ好きにならなくてもいいし、ゆっくりでいいんだ・・・
チャコ、既に心壊れてるから、感情が欠損しています。後々影響が出て来ます。
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