表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/201

彼女の秘密と家族のケジメ

見つけてくれてありがとうございます。

更新は不定期になります。出来る時に頑張ります

お互い沢山話したら喉が渇いた。


「喉が渇いたわね?何か飲まない?」

とアルゼを誘うと


「あ!私良い物持ってるよ?えっと、名前なんて呼べばいい?」

「あ、そういえばお互い名前教えてなかったね?私はチャコです。チャコでいいよ」


「私はアルゼ・エンゲ・アウスヴェーク。元々アルゼだったのに養子に入る時に名前が短いからってオマケがついたのよ?だからアルゼでお願いね?」


アルゼはかなり気が抜けたのか、お互い元々日本人だからかのんびりしてしまう。


「ハイこれ。チャコにあげる」

そう言ってアルゼが瓶入りの飲み物をくれた。


「何これ?ジュース?」

薄い茶色?黄色?の液体が入っている。


「飲んでみて?」

アルゼはニコニコしている。

「ん、ジンジャーエール!」

ピリッとシュワっとスッキリする。


「美味しい!凄い、有るんだねジンジャーエール」

意外とこの世界色々有るよな?

「これは私が作ったのよ?炭酸作るのに苦労したわ」

何と、アルゼが作ったらしい!


「凄いわアルゼ!かっこいい!」

私には出来ないわ!


「今はまだあまり出回って無いけど、もうすぐ量産体制が整うから待っててね?」

彼女は綺麗な微笑みで素敵な事を教えくれた。


「ねぇ、アルゼ?さっきペリルに逆らったのは魂の転生と勇者パーティーの事を知られたくなかったからでしょう?今後ペリルを仲間にしたらどうかしら?彼も私を助けてくれた人だから召喚や転生に対して理解があるわ?もし、アルゼに酷いことするなら私が退治するからどう?」

味方は1人でも多い方がいい。


「それならいいかも?チャコが私の味方なんでしょ?勇者が味方なら大丈夫な気がする」


「同じ勝手に召喚された者同士だもん勿論味方するよ。アルゼは無理に戦場に行かなくていいよ。だって怖いじゃない?ホラーよ?」

血みどろはNGです


「でもチャコは行くんでしょ?・・・何かごめん」

「謝らなくていいよ?私は遠方からやるだけだよ?近くは嫌だと言ってあるし、か弱い乙女だから守ってって言ってあるの。じゃなきゃやらないって」


嫌な物は嫌ですよ?


「チャコ凄いわね?あの巨人とイケメン達によくそんなハッキリと言えたわね?」


「勇者の力かしらね?この力めちゃくちゃ強くて安心感なのかな?いや、元々の性格かも?」

何も考えず発言していただけだったわ!


「とりあえず、ペリルさんに来て貰って話をしない?きっと分かってくれる筈よ?それかお家の事情もあるし一旦2人で話す?」

貴族関係は私には分からないから


「ケジメの為にも一旦、2人で話してみます。自分の事なのにチャコに頼るのはダメだと思うから」

偉いな。甘えたっていいのに


「分かった。何かあったら教えてね?後、ソージュさんにこの事話していい?隊長なのと、私の保護者?代わりの人でペリルさんの上司。信頼できる人だから安心して?」

言わないと多分後から面倒くさい


「チャコがその方がいいなら任せる。チャコが勇者バレしない様に私を警戒した位だし、チャコの事を信じたいから貴方の信じる人を私も信じる」

アルゼ・・・ありがとう


荷馬車の前方へ行き幌を掻き分けて顔を出しペリルさんを呼ぶ 

「ペリルさん、ちょっと来てください。アルゼがペリルさんに話が有るので私と交代して下さい」


ペリルは横から急に生えて来た私にギョッとしていた。


「アルゼが?何で?」

ペリルさんは困惑顔だ。


「勇者召喚と、魂の前世の話です」

ヒントくらいはいいだろう。ペリルはサッと顔色が変わり


「・・・分かった変わろう」

と言って、私を荷馬車から御者席に座らせペリルは中へ入って行った。


横を見たらソージュさんが何があったか気にしているのが丸わかりな程ソワソワしている。微笑ましく感じるし、初めから守って貰える自分は幸せなんだなとありがたく思う。


「ソージュさん・・・私を保護した上、私の我儘なのに勇者で有る事を隠したり、自由な発言を許してくれたり本当に色々ありがとうございます。転移して直ぐ、はじめに出会ったのがお兄さんで良かった」

しみじみ思う。


ソージュさんは、何か感じ取ったのか、黙って私の頭を抱き寄せてくれた。


「初めも、今も、チャコは1人で知らない所へ来たんだ。不安だっただろう?チャコが、余りにも平気そうにするから、我々は甘えてしまっている。争いや諍いが嫌いなのに巻き込んでごめんな?チャコに勇者の能力が、あろうがなかろうが必ず守り通すから、不安な事があれば俺に任せてくれ」


日本人の魂に触れたからだろうか?


ふと、ずっとコチラの世界のままだったらどうしようか?と不安に感じ泣きそうな気分だったのがソージュさんにはバレていたのかもしれない。


あちらに帰れるとは限らないんだ。


ペリルはハーレム出身だけど、父親はヴィント魔導国の高位貴族です。母がハーレムから出たがらなかった為ハーレムで育ちました。アルゼは実は腹違いの妹です。

次回ハーレム王子

ブックマークと反応ありがとうございます!

お気軽にコメントしてくれたら喜びます。

これからも頑張ります!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ