軟派されちゃいました!
見つけてくれてありがとうございます。
更新は不定期になります。出来る時に頑張ります
「おはようございます!」
私は、フカフカなベッドで、しっかり眠ったので元気いっぱいだ。
「おはよう……昨夜は済まなかったな」
ソージュさんは、気まずそうに、認識阻害眼鏡越しに目を逸らした。
お出掛けの時は、眼鏡をするのかな?
「あぁ気にしないでください。そんなもんかなって思ってたので」
——むしろエッチなイケメン。ご馳走様でした。
「そんな……簡単なことじゃないだろ?」
ソージュさんは、険しい顔をしている。誠実そうな人だから、自分を責めてるのかな?
「だって……私お世話になっても、お礼として差し出せる物は何も持ってないんですよ?」
彼は悩ましげに眉間に皺を寄せているが、イケメンはどんな表情してもイケメンなんだと、昨夜から再認識している
「肉体労働の方達ってその、なんというか、ある意味元気じゃないですか。だからその……慰め役?に借り出されたのかと思ったんです」
働かざる者食うべからず的な?
「そんな事、こちらは対価など、何も求めて無かっただろう?それに君は勇者だ。昨日も話しただろう?」
私としては、それはそれなんですよね……
「私はこちらに移転してきたばかりです。こちらに身寄りも無く、どうに生きていけば良いのか分かりませんでした。だから保護して貰えるなら、与えられた環境で生きていくのかな?と思っていたので。ネグリジェ見た時"お役目"なのかなって考えました」
あれは、絶対にわざとだと思うわ
「お部屋に来た時、そうじゃないと思ってちょっと安心していました。それなのに、私も迂闊でしたよね?申し訳ありませんでした」
イケメンに欲情されるなんて……貴重な経験ありがとうございました
「いや、あの夜着の事は本当に申し訳ない、今日新しいのを買いに行こうな?」
ソージュさんさんはやっぱり頭を撫でてきた。
この優しさは本物だろうな。下衆な勘繰りをしてごめんなさい。
「チャコ朝食は市場で取ろう!」
ソージュさんは気を取り直して、私の手を引いた。
「市場ですか?楽しそうですね」
そろそろ出かける時間だ。初めての市街地。楽しみで仕方がない。
「チャコは馬と馬車はどちらがいい?」
ソージュさんは、私望みを確認してくれるので、ありがたいな。
「馬で!」
——是非!
「1頭で行くぞ?」
相乗りか……仕方がないけど
「馬でお願いします!乗りたいです!!」
馬に乗れるなら、それでいい。
「お前、本当に馬が好きだな?」
なんてやり取りしながら、馬に乗せて貰った。
「前の世界で、馬に乗って弓を射る事に憧れがあったんです。できる場所がほとんどなかったので……乗馬は一時習ってました。こちらなら馬に乗って弓を射ることができますか?」
流鏑馬、憧れるわ。
「あとでやってみるか?」
ソージュさんが笑いながらのできいてきたので
「出来るのですか?ぜひお願いしたいです」
私は、後ろを振り向いてお願いした。
「どちらにしても、魔王討伐するなら一旦力を見てみる必要があるな」
確かに、本職の人に見てもらった方がいいだろう。
「私ができるのは、弓と、投擲と、まあ、投げ全般ですね」
——投げる物の威力が知りたいな。
そんなことを言ってるうちに、時計塔の前に来た
「おはようございます」
チャコは集まった皆の顔を見ながら挨拶する。
「おはよう」
ペリルさんは、あくびをしながらの挨拶だった。物凄く眠そうだ。
「おはよう!」
オリガンさんは、昨日ぶりだけど、こちらを見てにやにやしている。
「やっときたな?」
エストラゴンさんは、既に待ちくたびれていた。
「俺もチャコも朝食がまだなんだ。何か軽いものでも買って食べよう」
朝の早い時間にもかかわらず、市場には働く人が多くて賑わっている。
あちこちに、飲食の屋台があり、購入者は時計塔の前の広場に置かれている。
皆、簡易テーブルとベンチで食事をしている。きっといつもの朝の光景なのだろう。
「何か食べたいものはあるか?」
ソージュさんに聞かれて気付いた。
「どんな物があるのか、そもそもわかりません。なのでお任せします」
どんな物があるんだろう?
「そういえば、そうだったなここで座って待っていてくれ」
他の人たちも、それぞれ手分けして自分のものを買いに行った。
テーブルの付いたベンチに座って、賑わっている屋台を見ながら、ぼーっとしていると……
「あれぇ?お一人様ですか?ここ一緒に座ってもいい?いいよね?」
見ず知らずのよくわからない男が、勝手に私のベンチ隣に座った。
——距離近いな
「すみません、連れが来るんですけれど」
朝からナンパか?面倒くさいな……
「でも、今いないじゃん」
こいつ、酒臭い。……うざいな
「連れが来ます。他にも席は空いてるので、そちらに行ってください」
私はかなり素っ気なく伝えているのに
「君と一緒がいいなぁ」
ニヤニヤした男は、全く話を聞いていなかった。
めんどくさくなって、席を立とうとした時、その男が、私の腕つかんで、引き寄せようとしてきた。
「ちょっと!やめてください」
振り払おうかと思ったが、私は力が強すぎるので、多分、軽く手を振っても、向かいの建物の屋根を越えて飛ばしてしまうだろう
抵抗しないのをいいことに、男は、私に体を寄せてこようとした
——その時
「一体何をしている?」
ソージュさんさんが戻ってきた。
その男はソージュさんさんを見てギョッとした。イケメン過ぎて驚いたのだろう。
出かける前に認識阻害眼鏡をしていたけど、相変わらず役に立っていない。
「俺の女に何か用か?」
ソージュさんさんは、わざと私の肩を抱き、ナンパ男に対して凄んでいる。
この状況……中々来るものがあるわ
「いや、何でも無いっす!失礼します!」
ソージュさんは、隊長なだけあって、凄むとかなり圧があるのだろう。恐れをなしたナンパ男は、あっという間に見えなくなった。
「大丈夫だったか?」
心配したのはわかるけど……ソージュさんさんが、肩を抱いたまま、私の顔を顔を覗き込むから、
「ソージュ隊長!街中でキスしないでください!」
ほら、オルガンが煩くなったじゃないですか
お話が気に入ったら感想・ブクマ、応援してもらえるとすごく励みになります!




