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旅の荷物は少なくていい

見つけてくれてありがとうございます。

更新は不定期になります。出来る時に頑張ります

解散した後部屋に戻った。

チャコは従者から夜着を借りて着替えたが、


「なんかスースするな」


与えられた夜着は何というか、首周りにヒラヒラのあるノースリーブのネグリジェだ。ひらひらだ。


普段Tシャツとハーフパンツで眠っているからひらひらした。ワンピースのネグリジェは落ち着かない。


こちらの世界では、これが当たり前なのだろうか?


しかも合うサイズがなかったのか、首周りが大きく開いているせいで、ヒラヒラがオフショルダーの様になっている。動くと肩がずり落ちる。


これはオフショルダーのワンピースだと自分を誤魔化して考えることをやめた。


部屋ですることも無く、色々な事が重なったから疲れているから寝てもいいけど、寝るにはまだ少し早いのか頭が冴えている。


どうしようと部屋をウロウロしていたら

コンコンとノックの音がする


「チャコ入っていいか?」

「どうぞ」


チャリと音がしてソージュが部屋に入ってきた。


手に持った資料を見ながら、歩いてきて、ソファーの私の隣に腰を下ろす。


「明日の件なんだが、女性が必要とするであろう荷物をレヒテハントにまとめさせた一覧なんだが、他に何か必要なものがあるか確認してもらえるか?」


ソージュさんから資料を受け取り確認する。数々の品目が書かれているので、私は自分が旅行に行くときのカバンを思い浮かべながら、書かれている荷物をひとつずつ見ていくが


「この一覧は、どこかのお嬢様の観光用のお荷物ですか?」

凄まじい量の荷物だ。ボストンバックどころか、馬車1台、私の荷物で埋まってしまいそうだ。


「・・・あ、えっと?女性の長期外泊はそのようなものではないのか?」

ソージュさんは落ち着きがなく、そわそわとしている。間違いを気にしているのかな?


「私は令嬢ではないですし、着替えのドレスも沢山の靴も化粧品も装飾品も、必要ありません。騎士の皆さんはどのようなものを持参されるのか教えて頂けますか?」

ソージュに資料を返した。


「俺の場合は、小さ目な空間魔法のカバンがあるから、そこに予備の服や靴と、数日分の水と保存食、簡単な調理器具。防寒用のマント、後は嗜好品を少し入れてるな。戦いの場に行くことが多いから、風呂の代わりに浄化魔法を使うから、遠征の時は着替えもあまりしないんだ。替えの服と靴は破れたり壊れたりした時用だな。大体これを基本にして、後は人によって酒を持ってきたり、楽器を持ってきたり、タバコや菓子など嗜好品はそれぞれだな」

ソージュさんは部屋の入り口の方を見ている

外に何かあるのかな?


「私も兵士の皆さんと同じで大丈夫です。欲を言えば、嗜好品は、お菓子はちょっと欲しいのと、お茶が好きなので、お茶を入れる道具があると嬉しいです。空間魔法のカバンに余りはありますか?あるようでしたら貸していただきたいです」

おいしいお菓子があるといいなぁ


「それだけでいいのか?カバンは先程の荷物を入れるように準備してあるが。女性と言うものは、もっと荷物が多くなるんじゃないのか?」

ソージュさんがこちらを向き驚いているのか目を丸くして私を見たが、じっと見てから今度は机の上にある花瓶を見つめている


「私の世界では、旅行に行く時、必要日数の服は持っていく場合もありますが、旅先で洗濯の環境が整っているのなら、長期日程の場合はお洗濯して使いますので、人によるかとは思いますが、私はお化粧はしてもしなくてもどちらでもいいし、服も動きやすければ良いので、そんな沢山持っていきませんよ」

部活の試合の遠征など、余計なものは持っていけなかったしね。常にジャージよジャージ


「・・・では、基本は我々と同じものを準備しよう。明日チャコの服や嗜好品等を、新しく買おう。それでいいか?」

全くこっち見ないけど?やっぱりソージュさんなんか変だな?


「荷物の件は大丈夫です。ただ、今ちょっと不安です」

何を考えてるのかわからない


「どうした?何が不安なんだ?不安になるなと言うのは難しいかもしれないが、俺にできることがあれば何でも言ってくれ」

ソージュさんは慌ててこちらを見て手を握りながら不安を何とかしようとしてくれている


「ソージュさんやっとこっちを見ましたね?さっきからずっと部屋の扉や机の上の花瓶を見ていましたが、何か私に隠し事でもありますか?それとも悪事に利用するおつもりですか?」

悪事に加担だなんて全く思ってないけど


「そんな事は無い、ただこんな時間に部屋に訪れてしまったことが、気まずいだけだ。

薄手の夜着は目のやり場に困る」

そう言って、また遠くをを見ていた。


「逆に全く見ないのも怪しすぎますよ?

見たところで、減るもんでもないし?」

首をコテンと倒してソージュさんのお顔を伺った


「ぐっ、君はわざとやってるのか?煽ってるのか?それとも馬鹿なのか?」


ソージュさんの目の色と纏う空気が変わったような気がした。


イケメンに燃料投下です!

チャコどうする?


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