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トングが聖剣?使わないけど〜逆ハー勇者は逃げられない〜  作者: 黒砂 無糖
フェルゼン王国

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152/201

お兄ちゃんって読んでみたら・・・

見つけてくれてありがとうございます。

更新は不定期になります。出来る時に頑張ります

とりあえず私か特殊部隊・特別特務隊への参加には全く問題無い事は理解できた。若干腑に落ちないけど。


「魔王討伐終わったらどうするのですか?」

次の仕事は決まってるのかしら?


「基本的に俺達4人は1番隊と隊内では呼ばれているんだ。チャコはそこの所属。各国を回って管理する側だから、特別な依頼がない限りは今みたいにあちこち旅して回る感じだから、今と変わらないよ。この階は兵士の宿泊施設だよ」


ソージュは2階に上がり左右の廊下を指差し説明してくれた。廊下に水場があり学校の廊下みたいだ。廊下には沢山の部屋がある


更に階段を上に上がると2階と同じ作りだった。この階も宿泊施設らしい。建物は3階建てだった。その上は屋上だけどドーム型の屋根があり雨には打たれない。


「ここは中央棟で、右翼と左翼部分は右翼部には戦闘資材庫で、左翼部は医務室や執務室がある。執務室には俺達4人は各自自室が有るぞ。チャコの部屋もそのうち指定するよ」


屋上から右翼と左翼を見下ろす。思った以上にかなり立派な建物だ。


「今は中で働いてる人は居ないのですか?」

こんなに広いと色々大変そうだわ


「特殊部隊は貴族籍の者も多い。大所帯になった時はそれぞれが従僕を連れて来るから勝手にやってるな。俺達1番隊は今まで見ていたからわかるよな?」

今まで通りなら大丈夫かな?


「分かりました。とりあえず色々教えて頂きありがとうございます。これからはお仕事だし隊長って呼んだ方がいいですか?」

ソージュに尋ねたら


「それはやめてくれ。悲しくなる。皆エストラゴンの娘だと認識するから、俺の妹の様な扱いになるだろう。今のままでいい」

あ、そういえば


「私、農業ルックで特殊部隊の人達に迷子として合ってますよね?バレませんか?」

エストラゴンともがっつり絡んでいたわ?


「あー、それなら大丈夫だ。出会った初日に櫓から戻った時、チャコはペリルとオリガンに任せて一種軍事部に戻っただろ?


「俺達1番隊が笑いながら構い倒した上に、エストラゴンは俺から奪う様にして上機嫌で抱き上げて馬に乗せただろ?」

確かに、そうだったわ懐かしい


「だから、他の隊員は砦に戻る間、チャコにかなり興味を持って見ていた様だが、馬の上だから話は聞こえない。エストラゴンはチャコの事を明らかに可愛がっていたし、チャコもご機嫌だった。あれは誰だと詮索する奴らが結構居たんだ」

それは気になったでしょうね?


「皆が気にしていた事だ。だから全員が質問されたエストラゴンに注目した時に、物凄く大きな声で「俺の娘だ!ワハハ!」って叫んだから、誰も疑わない筈だよ?


え?その時から?何で?私はすごく混乱していた。それをソージュは見抜いたのか


「エストラゴンははじめチャコを俺の相手にしたら良いのではと思ったらしいぞ?だから俺の娘って言ったんだろうな?エストラゴンの野生の勘かな。俺の娘宣言後は直ぐに一度帰宅して、屋敷に来ただろう?隊には魔王討伐に関しての遠征だとしてあるから辻褄が合うんだ。チャコがエストラゴンの娘になるのはもう運命だよな」

ソージュは笑っている。そっか、初めからお兄さんだったんだ。


「私、はじめソージュの事お兄さんって呼んでいたよね?私が妹になるのも運命だったのかもね?お兄さん」

久々にお兄さんと呼んだ。何だか凄くしっくりくる


「あー、だからチャコが妹な気がしたのかな?何かこう、妹なんだよなぁ?」

ソージュは笑い出した。何か凄く元気そうだし、初めて会った時の印象に戻った。


「お兄ちゃんとお兄さんどっちがいい?」

ソージュに聞いたら


「んー、お兄さんだと俺はしっかりしないとなって思うな、お兄ちゃんは・・・ダメだ甘やかして何でも買ってあげたくなる」

この人バカだったわ


「ソージュ、私多分使い分けるわよ?」

ハッとしたソージュが面白くて笑ってしまった


「チャコは笑った顔がいいな。ペリルには感謝だな。チャコが、笑うと周りが明るくなって幸せになるんだ。チャコに応援された事だしお兄ちゃんも早く幸せになるよ」

気に入ったのかお兄ちゃん


「頑張れお兄ちゃん!」

と応援しながら、2人でケラケラ笑っていたら


「ソージュ様、何やってるんです?」

ペリルがお兄ちゃんと呼ばれて喜んでいるソージュを見て呆れた顔をしてやって来た。


「ペリル、妹はいいぞ?俺は今物凄く満足している。お前には一生わかるまい」

ソージュは新たな扉を開いた様だ。


「はいはい、俺は妹が既にいるので間に合ってます。それにチャコはいずれ俺の子を産みます。俺はチャコからパパと呼ばれる未来もありますが?」

マウントを取って来たソージュにペリルは追撃をした。


ソージュは負けた様だ。屋上の手摺りに懐いていじけていた。


「ペリル、意地悪しちゃダメよ?」

せっかくソージュが元気になったのに。ペリルに注意したら


「だって、俺、頑張って作業を早く終わらせたのにチャコとソージュ様と楽しそうにしていたから」

とむくれていたのが可愛くて、小さな声で


「ペリル、ソージュはね?ペリルも自分の弟だと思っているのよ?あの人お兄ちゃん属性だから、甘えると喜ぶわよ?」

とヒソヒソと伝えたら、ペリルの瞳がキラキラし始めた。ペリルはソージュの側へ行くと


「チャコが妹なら僕も弟でいいですか?」

と、ソージュのひじをくいくい引きながら首を傾げて尋ねていた。


(何あれ!わざと?じゃ無いのね?凄い!可愛すぎない?え?ソージュずるい)

ペリルは天然でソージュ第一だったから、本人から聞きたかったのだろう


ソージュはペリルの弟属性に胸を撃ち抜かれたのか


「何を今更!俺はずっとペリルを実弟のように思っているぞ?お前は違うのか?」

ペリルの肩をガシッと掴みペリルの意向を聞く


「ソージュ兄さんて、昔から一度呼んでみたかったんだよね」

眩しい程の笑顔だ。何故だろう拝みたくなった。


「ペリル!ありがとう!俺は幸せだ!」

ソージュはガバッとペリルに抱きついて


「俺は2人のお兄ちゃんだから、絶対2人が幸せになる事を望むし、俺も必ず幸せになるから、応援してくれ」

と言ってペリルを抱き上げてぐるっと一周回り下ろすと


「俺は夜までにやるべき仕事があるから一旦執務室に戻るから、2人は仲良くするんだぞ」


ソージュはお兄ちゃんムーブをしながら屋上から飛び降り左翼の執務室に入って行った。


ソージュにお兄ちゃん属性が追加されました!って初めからお兄さんでしたよね?今思うと最初からお兄ちゃんな運命だったのかも?

ソージュみたいなお兄ちゃん入りますか?

良かったら教えて下さいね?



ブックマークと反応ありがとうございます!

お気軽にコメントしてくれたら喜びます。

これからも頑張ります!



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