表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トングが聖剣?使わないけど〜最強女勇者はイケメン達に守られたい〜  作者: 黒砂 無糖
聖なる栗の木への旅路

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

100/201

大人の慰めは2人だけの秘密

 自分の恋愛観を話すなんて、なんだか恥ずかしいなと照れ笑いしたら、目の前に少し弱っているようなペリルの顔がある。


「チャコ、キスしていい?」


 ペリルの瞳には、寂しさのような切なさが溢れている。


「……どうしたのペリル、泣きそうだよ?」


 心配になって思わずペリルの頬に手を当てる


「ん、チャコが真っ直ぐだから、何だか切なくて、自分が汚れているように感じたから」


 ペリルが、合わせていた目を逸らす


「ペリルが汚れてる?どうして」


 何か、そうおもわせちゃったかな?


「俺は、求められたら、相手が望むならとりあえず手を出したよ。

 そこに愛も恋も無いのにね?チャコの目からすると酷い男だと思うだろ」


 ペリルは、自分を嫌悪するかのように笑う


「ペリルのは、なんか違うって感じたのは多分それだね。自分の欲の為じゃないからだよ。

 私は、自分の欲のために手当たり次第なのはちょっと嫌だけど、ペリルは相手の望みを叶えてあげたいだけでしょう?

 それって汚れてるって言えるのかな?それは人によるんじゃ無い?」


 私だって似たようなな感じだったよ……


「チャコは俺の事、酷いとは思わないの?」


 ペリル、やっとこっち見たな?


「思わないわよ?だって、さっきも言ったけど私も似たような感じだもの」


 ね?って首を傾げたら、ペリルもつられて、同じように首を傾げた。


「チャコも?!誘われたら許しちゃうの?」


 ペリルの目がぱちぱちしてる。


 さすがに驚いたのかな?


「ん、まあ、そんな事もありますよね?」


 ん?普通はないのかな


「チャコ、俺が言う事じゃないけど、簡単に許したらダメだよ?」


 あら?ペリルに怒られてしまったわ


「……流されやすかったの。以前も、今日だってそうでしょ?」


 ペリルは思い当たる事が直前にあった事を思い出したのか、眉間に皺がよる。


 頬に当てていた手で、思わず皺になった眉間を触っていたら


「チャコは無警戒過ぎるよ?」


 ペリルのおでこにあった手を取られ、握られてしまった


「無警戒?どこが?」


 服に露出はないはずだよなと、キョロキョロしていたら


「酒が入っているのに、こんな近距離で男の顔を触るなんて、とって食って下さいって言ってるみたいに見えちゃうよ?」


 そう言って、ペリルは私の手のひらに、見せつけるようにキスをする


 多分、警戒させるために、わざとやってみせたのだろう。


 ——ペリルは優しいよね。


「そんな風に見えるのは知らなかった。でも、触りたい時はどうすればいいの?」


 もしかしたら、今までもそうだったのかな?


 でも、触りたくなる時もあるよね?


「触りたいって、んんっ、触るなら触られる覚悟を持って触って?」


 覚悟?覚悟っているの?


「覚悟ってどの覚悟?」


 やばいわからない、私今まで緩すぎた?


 あ、酔ってるからかな?


「……チャコ、俺ですらかなり我慢してる。

 ソージュ様が相手なら、多分2人で部屋に入った時点で喰われる覚悟、一般的にはこの距離でも覚悟がいると思う。

 チャコから触ったら、まず間違いなく、了承とみなされるだろうね?」


 そっちの覚悟ね?!


 そんなにシビアなの?やだ、知らなかった


「……ペリルは凄いんだね?」


 尊敬するわと笑顔を見せたら


「その顔もダメ!」


 グイッと、抱き寄せた私の顔を、ペリルの胸元に押し付けられた。


 ペリルの鼓動がお酒のせいか早い。


 暖かいし、なんか、いい匂いがする。


「チャコ?」


 呼ばれて、顔を上げたらペリルと目が合った


「……していい?」


 返事をしようとしたら、私の返事はペリルによって塞がれた。


 同じお酒の味がした。


 ソージュとは全く違う、優しい思いやりに溢れていた。


 私は気付けば、縋るようにペリルの背中を抱きしめていた。彼の腕は居心地が良い。


「チャコ、ダメ、これ以上は俺の我慢が限界になるから、離れて?」


 居心地のよいペリルが離れていくのが嫌で、思わずしがみついてしまった。


「チャコ?どうした?」 


 なんて言ったら良いのか分からないけど、今は側にいて欲しい。


「わからない。けど……」


 どうしたんだろう?身体が動かない


「……前の男トラウマだったんだよな?身内無くして、寂しかった時、慰めて欲しかったんだろ?そんな時に裏切られた。辛かったな?」


 ペリルは、私の気持ちを理解しているのか、離れずにまた抱き寄せてくれた。


「ずっと、誰かに甘えたかったの。ペリルごめんなさい」


 ——困るよね?


「チャコ、何で俺なの?後腐れないから?」


 ペリルが温度のない声で聞いてきた。


「違う!ペリルはずっと私を包むみたいに優しくしてくれた。ペリルだと安心するの。怖くないの。だから……」


 私、狡いな、涙が出て来ちゃった


「チャコ、ごめん、俺意地悪だね?あちこちに散々手を出してきた癖に、好きな子相手には自分を見て欲しいと思っちゃった」


 抱きしめる腕に力が入った


「でもね?このままだと俺、無理だよ?ただ慰めて欲しいなら、喜んで全力で引き受けるけどどうする?」


 ペリルは冗談と本気を入り交えて聞いてくる


 私が断りやすい様にだ。


 この人はどこまでも優しい


「このままだと、ペリルはどうなるの?」


 興味本位で、空気も読まず聞いてしまった


「チャコは悪魔かな?我慢できる範囲で我慢するかな。無理だったら、チャコを眠らせてから水風呂に直行かな……頭冷やすよ」


 力無い笑いをしながら、それでも私を傷つけたくないから、ペリルは自分は抑え込むんだ。


「ペリルの慰め方は?」


 ついでに聞いておく


「普通聞かないでしょう?まあ、それがチャコなんだろうね。俺の慰め方は、まあ、大人の慰め方になるかな?」


 ……そうなるわよね?


「因みに、この部屋に誰か入ってきます?」


 最中に乱入とか嫌だし


「……誰も入れないよ。ソージュ様は朝まで起きないし、後の2人は御者台から離れない」


 今、一瞬で何かしたよね?


 ならいいかな?


「……ペリル、内緒で甘えていい?」


 ペリルを見つめると、覚悟した顔をしている。何の覚悟だろう?


「チャコ、誰にも言わない?」


 ペリルが念押ししてくる


「言わない。慰めて」


 今は、ペリルの優しさに縋りたいの


「チャコ、ありがとう」


 私が求めたのに、ペリルはお礼を言ってきた

チャコ、流されずに自ら行きました!

流されたのペリルでした。落とすつもりが完全に落ちました。


ブックマークと反応ありがとうございます!

お気軽にコメントしてくれたら喜びます。

これからも頑張ります!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ