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夏めくや 気ままに「初夏」の短歌集  作者: 澳 加純 


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15/20

愛し雨待つ

現代短歌なので、小難しいことは抜きにして。

感じたままを詠んでみました。


お気楽に味わってみてください。


薄曇り ため息交じり そらながめ 

  愛し雨待つ 白いあじさい






この季節、雨に打たれた植物は、なぜか元気もなく見えます。その中でも雨が似合う、雨に打たれた姿が美しく見えるのは紫陽花でしょうか。

こんもりと手毬のような花房が愛らしい花ですが、最近は品種や色合いも増えて、ますます見応えのある花になりました。

子供の頃はあまり好きな花ではなかったのですが、大人になって大好きな花になりました。これはわたし自身が、雨が好きになったからかもしれません。


ある日。

さるお宅の庭先に、垣根の下から、白い紫陽花の花がのぞいていたのです。空はどんよりとした、今にも雨が降り出しそうなあやしい雲行き。時刻も夕方に差し掛かるころでしたから、薄暗くなり始めていて。


その中で、白い紫陽花だけが、わたしの目に飛び込んできたのです。


手毬のような白い花房が、重くなってしまったのでしょうか。少し花房(かしら)を傾けて。

大きな葉がそれを支えるみたいに茂っているのは、まるで頬杖をついているみたい。

一途に雨の訪れを待って、待って、少し待ちくたびれてしまったのでしょうか。


その様子が、恋人からの返信が無くて、既読スルーの切なさをかみしめているようでもあって。



今が盛りの紫陽花の花。視線を奪われ、釘付けになってしまったのでした。



(これ、運転中のことだとは大きな声では言えないわよね。完全にわき見運転の告白だもの……)

周囲に注意を払うのは良いことですが、わき見運転はいけません。

いけませんよ。


いけないのですけれど、ねぇ……(←こら!)

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