青葉の香り
現代短歌なので、小難しいことは抜きにして。
感じたままを詠んでみました。
お気楽に味わってみてください。
緑陰に 疲れたからだ 休めれば
鼻腔はなに広がる 青葉の香り
年齢と共に体力はどんどん低下する一方なのですが、子供の頃は、もうちょっと活動的でした。
本当ですよ。信用していないでしょ、本当なんですってば!
子供の頃からバリバリのインドア派のわたしでしたが、小学生の頃は伯父と山道をハイキングするのが好きでした。何の変哲もないただの山道でしたが、住宅街のど真ん中で育ったわたしには、そこはワンダーランドで、山道を歩くことは大冒険だったのです。
舗装されていない細いくねくね道を、ずっと歩いていくだけ。たまにすれ違う人がいたら、挨拶をして。
都会っ子のわたしには、人工物のない所を行くのが非常に刺激的だったのでしょう。右を観ても左を観ても、木々や下ばえの草花で緑がいっぱい。どの季節もハイキングは楽しかったのですが、やはり緑がまぶしい新緑の季節は格別だった気がします。
残念ながら現在はその山も削り取られ住宅地となり、伯父も鬼籍に入ってしまい。
あの風景は、遠い思い出となりました。




