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『たからもの』  作者: サファイアの涙
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第91章

 一行は、札幌発旭川行きの鈍行列車に乗り換え・・・そこからは、大型バスにて、昼には、旅の最初の目的地である「士幌町しほろちょう」の中心部にある、「コミュニティセンター」・・・通称「コミセン」に到着した。


 この施設で、今回の実習のための、簡単な説明と事前学習があり、それが済んで、受け入れ農家の人たちが来ると、それぞれが、最終目的地である、さらに北の「上士幌町かみしほろちょう」の各農家に、学生ごとに散らばってゆく・・・そういった流れになっていた。


 ここでまた全員に、あらかじめ用意されていた「釜飯かまめし弁当」とお茶が配られ、それぞれが思い思いに食事をしながら談笑したり、持ってきた小遣いでジュースを買って飲んだりと、ゆったりとした時間を過ごした。


 良作も、この時間帯になると、移動中のバスの中で仮眠を十分取れたので、すっきりとした頭で、この学校に入ってから出来た数少ない友人たち・・・畜産科の例の二人の学生と、たあいのない雑談を楽しんでいた。


 やがて、「くじ引き」が行われ・・・学生がこれから二週間お世話になる農家への派遣先を決める、ちょっとしたイベントがあった。


 みんな、このときは、どんな家の人に自分が当たるんだろうかと、一様に緊張した様子であった。


 良作は・・・「1番」の農家に派遣が決まった。


 やがて全員の派遣先が決まると、発表と同時に、学生たちを受け入れる農家の方たちが、ぞろぞろと「コミセン」の講堂の中に入ってきた。


 そして、次々と「お引き合わせ」が完了し、派遣先の農家の方と、それぞれ会場をあとにする学生たち・・・。


 最後に残った良作を迎えてくれたのは・・・あの田中理沙の父・・・田中健一氏だった。

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