表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【鉄道放浪記】キハ120に乗ってきました。

作者: madot

 昨日は、三重県の四日市市に行ってまいりました。Twitterでは大方の行程は逐次報告させていただいたつもりです。私にしてはこまめにアップロードしたつもりなんですけど。


 目的は何かと聞かれれば、当然、単純に暇だから足を伸ばした、というのもあるんですけど、一つは、中学のとある先輩が切り盛りしている居酒屋が今月末で閉店しますので最期に盃を交わしに行こうというもの。残念ながら、この目的は達成できませんでした。といいますのも、完全に私の勘違いだったんですけど、私がかつて四日市に居たころは、通常通りの営業形態だったんですが、どうも近頃副業の方が忙しいらしく、いや、もうそちらを本業にしているようで、閉店の理由でもあるんですが、週末のみの営業なんですね。それを、てっきり日曜日も開いていると勘違いしていまして、まさかの休業でしたというオチになってしまいました。まあ、半ば衝動的に行動した旅でしたので仕方ないといえば仕方ないこと。完全に私が悪いわけですから、他に行きつけにしたお店には行けましたから良しとしましょう。最終日は22日ということなので、もうそこに絞って泊付きでリベンジしたいと思います。

 まあ、この話はこの程度にしておきましょう。


 そして、もう一つの目的はキハ120形への乗車です。実に鉄道マニアらしい理由なんですけど、最近、YouTubeのとあるチャンネルをよく視聴しているわけですけども、そのチャンネルではキハ120を散々コケにしています。別にそれに頭が来た、というわけではなく、むしろ私も肯定側で久々にあのポンコツに乗りたいな、と思ったまでの事。実は一度乗ったことがあるんですけども、もう10年以上前ですし、今以上のクソガキで、クソガキ並みの感性しか持ち合わせていませんでしたから、改めて乗って当時とは違う視点で観察してみようと思い立ったわけです。当時の微かな記憶を探れば、まあ、良くなかったな、という印象でしたね。

 電車を乗り継いで関西本線は奈良県の加茂駅へ。関西本線の加茂~亀山間はいわゆるローカル線。もっといえば、赤字のローカル線。単行の気動車が山間区間をうねうねとひた走る、そんな路線です。そこの運用に充当されているのがキハ120形気動車です。大阪からキハ120に乗ろうと思えば、おそらくここが一番身近ではないかなと思います。前回もこの区間で亀山から加茂に向かいましたが、今回はその逆のルートで追いかけました。

 加茂に到着すると、ちょうど入線する直前でした。ここまで運んでくれた8両編成の大和路快速と並んだわけですけども、まあ、ノッポとチビといったところ。まだ、2両編成でしたから、いや、それでも、か。というのも、車体長がそもそも違います。一般的なJR在来線車両の長さは20mですが、キハ120は18mで、大阪メトロと同じです。まあ、それだけ輸送力が必要とされない区間をもっぱら走っているわけです。

昨日乗車した列車のうち1両は体質改善工事を受けていたようで、結構マシになっていました。もちろん、根本は変わりませんけども、特に座席は一部がボックス化され、シートモケットも近郊区間で採用されているものと同じ、もしくはそれに極めて近いものに交換されていました。車内灯もLEDに交換され半間接照明になっており、ほんの少しだけオシャレな装飾に。そして何より、照度が改善されていました。

 で、途中からもう1両の非更新車の方へ移動しました。まあ、(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪、これぞ、キハ120といったところ。まず、座席が固い、というより頼りない。せんべい布団に座っているという印象。昔懐かしい、古き良き昭和の産物が、まさかこんな所に眠っているとは思ってもいませんでした。

 次に暗い。カバー付きの蛍光灯が悪い方向に効力を発揮し、数も少ないから、ひとたび日没後になれば、携帯電話の画面が眩しく感じるほど。本なんか読んだら目を悪くしますのでやめましょう。

あと、うるさい。床の遮音性も向上されているのでしょうか。更新車とは明らかに違う。エンジンがすぐ真下にあるような感覚で、その排熱もヒシヒシと伝わってきます。もっとも、座った位置のこともありますから、これについては断言できません。

 何はともあれ、狭い、固い、暗い、という三拍子が見事に揃っている素晴らしい車両。それが、このキハ120です。今回の乗車で、私の記憶は決して美化されているわけでもなければ、劣化しているわけでもないということが分かりました。怖いもの見たさで、また行ってもいいかな。というより、時間があるときは、近鉄、と決めつけず、今回のルートで東海方面に行くのも手ですね。まあ、でも余程のモノ好きではない限り、決して楽しい道中ではないと思います。


 この投稿を見て、ちょっとでもキハ120に興味を持って頂けたのなら、是非とも足を運んでみてください。彼が最も繁殖しているのは陰陽区間と思われます。そこでは、リアル単行で運用されている彼に乗ることが出来るでしょう。ただ、夏はお勧めしません。この車両は冷房の効きが滅茶苦茶悪いので、やるなら今のような寒い時期をお勧めします。そうすれば、エンジンからの排熱も相まって、実に快適に乗車することが出来るでしょう。そして、みんなで乗って赤字ローカル線の存続に貢献しましょう。

意外と長くなりましたね。ご閲読、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ