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お金の詩、って、書いてもいいの?知らなかった、よし、じゃあ、書く!

作者: 秋葉竹



お金、お金、お金、お金、

お金さえあればなぁ。


好きなだけ詩を書けるのにな。


お金さえあればなぁ、

詩集何万部も印刷して

どうせ、買っては頂けないから、

配りまくるのになぁ。

配って配って、配りまくって、

もう、ぶっ倒れるまで配って、

あたしの詩を少しでも多くの方に

読んで頂くのになぁ。

街頭で配り、(受け取って貰えない?)

学校で配り、(有害だから、ダメ?)

親戚に配り、(全部、縁切ってた!)

あと、だれに配ればいい?

でも、ぶっ倒れるまで配っても、

全然、詩集が減らなくて、

ただだから、受け取ってよ、って頼んでも

平気で要らないって拒絶されるし、

詩集何万部の置き場所にも

お金がかかるし、

なにひとついいことないし、

『やっぱ、お金なんて、いらない!』?


うそうそ、

お金さえあれば、

この詩集を引き取って頂いた方には、

もれなく千円ついてきますよ、

とか言って

詩集を在庫ゼロに出来るもんなぁ。

お金さえあれば、ね?


千円を、何万部って、

何千万円でしょ?


あたしが今言ってる

『お金さえあれば』のお金って、

何十億円の話だから、

何千万円くらい、

全然大丈夫よ。


さらにさらに、

お金さえあれば、

そもそも街頭や学校で配るのも

人に頼めばいいし、

お金さえあれば、

親戚なんか頭下げて

ヘラヘラ笑ってすり寄って来るし、

ねー?

いいこと、尽くめ、でしょ?


でも、それでも、

あたしの詩は読んで頂けないのなら

あたしは、どうすればいいの?


どこか投稿サイトに、

投稿すれば、いいの。

それで、面白ければ、

皆さんに、読んで頂けるの。


ああ、そうだ、だれかあたし専用の

詩人をひとりあたしの側に置いて、

その人の詩を自分の詩だと嘘をついて、

発表すればいいんじゃない?


と、言ってみて、

ダメじゃん、それじゃ、

なにひとつ意味ないじゃん。

それじゃ、あたし、書いてないじゃん。


違うのよ。

その、空想の「お金持ちあたし」は、

地位も、名誉も、おもねりも、へつらいも、

要らないんだよ?

むろん、お金を稼ぐ必要もないんだよ?


ただ、人の心を動かす詩を、

書きたいだけなのです。


なら、逆に、あたしの夢は、

叶わない?

叶えることが、できない?




…………それは、確かに、そうかもね?…………





いや、でも、お金さえあれば、

時間を買えるから、

好きなだけ詩を書けるのは、間違いない。

だから、

お金が、欲しいなぁ。


なんの理由もなく

ただ好きに詩を書くために

お金が欲しいだけ、


でも、いい?


いいのかなぁ?

でも、今も好きに、詩、書いてるよなぁ。


うーむ?




あぁ、

それにしても、それにしても、

それにしても、それにしても、

それにしても、お金が、欲しい。


あぁ、お金が、欲しい、なぁ。








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