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おもいで小瓶、如何ですか?

作者:白夜 零
見飽きた町並みの中に突如現れた見慣れぬ建物。緋月が其れを目にした途端、彼の足は彼の意思と関係無く其の店に吸い寄せられた。
其処に居たのは1人の少女。彼女は緋月が知らず知らずに引き寄せられた青色の小瓶を「貰ってください」と頭を下げた。

“彼”でなければ入る事の出来ない店に入ってきた以上、間違いなく彼である確信が翠夢にはあった。其れでも彼はもう、“彼”ではないのだ。分かっていながらも翠夢は、彼が多くの商品の中から其れを取った事に僅かな期待を抱かずにはいられず、頭を下げた。「貰ってください」と。

此れは遠くの世界から続く、2人のお話。
繋ぎ目を間違えてしまった、続きの物語。
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