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保健專は人気者!  作者: 桜騎
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再会?

 「はぁ…」

ついに、この日が来てしまった。私は如月奈津、木葉中学校1年3組。保健專(保健専門委員)やってます!

が、昨日、顧問の美樹先生が私のためとか言いながら何かをやったらしくて…。あの先生、頭いいからどんな悪戯するのかわからないんだよね。聞いてみたら、明日のお楽しみとかで今日、別の意味でドキドキしながら保健室に行くことに…。行きたくないなあ。

「お~い」

と聞こえたかと思うと突然、私の目の前に手が。え~と…。

「美羽…?」

自信なく声のした方を見ると…「ピンポン、ピンポン!大正解」と言いながら頭の上で丸をつくっていた。

 「はぁ…」

親友の前で堂々とため息をついてしまった。すると突然おでこに鋭い痛みが。

「もお。行きたくないのはわかるけど、行かなかったら校内放送が大変な事になるよ?」

見れば美羽は手をキツネのような形にしていた。どうやらデコピンされたらしい。

「それはわかっているけど、あの先生、何をやらかすか…」

「まあまあ。この学校のために、頑張れ犠牲!」

「そうだよ、犠牲だよ!だって、この学校の保健專になった人って皆ジャンケンで負けて、嫌々入ったんだよ?体調崩した人だって保健室来たがらないのに…。あの先生異常だよ!」

「…それは先生、さすがに傷つくよ」

それはまあ…言い過ぎたかも。

 「んと、じゃあ行って来るよ…」

「いってら」

私は仕方なく保健室を目指す。出来れば早く終わってほしい。だめだろうか…。

 保健室に着き、扉を開けようとするが開かない。

「先生、扉を開けてください!」

しばらく待ってみたが、反応無し。いないのかな…。職員室で鍵を借りて来た。

「先生?」

中に入って呼びかけても何も無い。まさか…私が来るのを忘れていないとか?それはきっとない。だって先生、毎日飽きずに私の恋バナ聞こうとしてるんだもん。それとも病気?でもバカは風邪ひいても気づかない

し…。

 私はその事について考えるついでに、少し待ってみる事にした。

 数分後、ガラッと音がして顔をあげると…。

「せんせ…い?」

自分で聞いておいて、自分で答えを見つけた。先生じゃない。多分、先輩だろう。具合が悪いのだろうか。みたところ、別に具合が悪いわけではなさそうだ。

「保健室に何か用ですか?」

近づいてみると、茶髪に茶色の目、少し白い肌で美人な男子生徒だった。そして、遠くからではわからなったが、少し顔が赤いようだ。

「………た」

「え?」

…近づいて思ったのだが、この学校の男子が着ている制服と少し違う気がする。いつの間にか俯いていた男子生徒に手を伸ばすと、いきなりガッと手首をつかまれた。

「だから、おまえに会いに来た」

は…?

「えっと、何年何組の何さんですか?…まじめに」

「風香中学校1年1組、向坂悠磨だ」

「っ!?」

名前に聞き覚えがある。確か、幼稚園から小1まで同じ地区に住んでた…。

「悠磨…?転校したんだよね?何でこの学校に」

「白石に呼ばれた」

…美羽の事かな?なら何で私に会いに来た、なんていうの?

「人違いでは?」

「違う!如月奈津、おまえに会いに来た」

…なんで?

「小5の時たまたま白石に会って、それから連絡とか…」

うそ!そんな話、1回も聞いたことない。

「で、1か月前に好きな人いるか聞かれた。から奈津って答えた」

…あ、そうなんだ。

「って、は!?」

ちょっといきなりすぎて意味わかんない。てかまず、好きな人いるか聞くって事は美羽、悠磨の事好きなのでは?幼稚園でも相当だったけど、悠磨かなり美形だったもんね。

「…だから、好きって言いに来た」

「ア…えっと、そうなんだ…」

「奈津は、好きな人いんの?」

「いや、べつに」

それを聞いた悠磨は、ふっと微笑んだ。それを見た私は、少し胸の奥がきゅっとなった。初めてなったこの感覚は、小さいころ美羽が話していた恋というものだ。きっと…。

 保健專は人気者!2話を読んでくださった方、保健專!(面倒くさいので略します)を1話から読んでいるという方、本当にありがとうございます!そして、はじめましてとこんにちはとこんばんは、桜騎です。

今回2話、やっと奈津の相手となるかもという男の子がでてきました。1話では男の子が1回も出てこなかったので、本当に恋愛系かと思った人はいるのでしょうか?安心してください!次話からはきっと、恋愛系っぽくしてみますよ!楽しみにしといてくださいね。

それではまた次話で。

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