2/2

第一章〜自由

書かせていただきました。投稿いたします。よろしくお読みになっていただけましたら幸いです。乞うご期待！

ジェームズの年齢設定は、32歳となっているとカーリーは聞いていた。それは起動時に設定出来る仕様であったが、今は亡き母親によって設定されたものであった。

なんでも、32というのは、カーリーの父と母が結婚した時の父の年齢だとか。どういうつもりそうな年齢を設定したのかは知らないけれど、おそらくは、カーリーの年齢を考慮して、カーリーがそれを男と感じずに気楽に接することのできる今年の差だと判断したのかもしれない。そんな気がした。

恋人と言うには歳は上すぎるし、お説教をされて劣等感や屈辱を感じるほどに歳が近いわけでもない。程よい歳の差ということなのだろう。

さもなくば、ジェームズに昔の父を東映したかったのかもしれないし。　

彼女の母は非常に厳格であり、その為母が存命のうちは、カーリーは恋のひとうも許されることはなかった。だからカーリーは今時の女の子にしては性に関して非常に奥手だった。

彼女自身は、男性に抵抗があったわけではないのに、母がいつでも監視していて、カーリーに悪い虫がつかないかと目を光らせているものだから、結果的に男の方からカーリーを避けてしまったのだ。

その意味では、スト母が他界してからというもの、カーラリーはようやく自由というものを手に入れたのだった。カーリーは、今時の子らしく AI や Android といったものに全く抵抗というものを感じなかった。

それどころか生身の人気嘘はつかない正直であるから好きだとさえ思っていたのだ。

お読みになっていただきました誠にありがとうございました！