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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

【夢日記】悪夢①: 工場火災

かなりリアリスティックだったので日記として記録します。(グロテスク表現注意)

これは目覚めて「夢で良かった」と心から思った悪夢の話。


私は現実では製造系の仕事をしているため、工場には屋内クレーンがあったり可燃性のガスが配管されている施設が夢に出てきた。


夢の私は酸素アセチレンバーナーか、もしくはプロパンバーナーのどちらかを使おうとしているところで、手元でバーナーのガス調節ネジをいじっていた。

ふと周囲が騒がしくなったので目線を前に上げてみると、配管と配電が混じったような壁に掛かった箱から火が出ていることに気がついた。

まだボヤ程度のものだったので、すぐに近寄って手で叩けば消火することができた。

ただ、配電や配管の根本からの出火だったので、内部まで延焼してはないかと不安に感じたため周囲に目を追いやると、案の定あちらこちらで出火していることに気がついた。

同時に、この規模感の火災は消化器や専用の設備が必要だと直感し、それらの機器は近くにないことを悟っていたためすぐに避難することに決めた。


だんだんと火が強くなってきたため、工場内は煙が徐々に充満し、橙赤色の炎で所々囲まれるという軽い地獄のような状況に様変わりしていた。

避難先には建物の構造が繋がっている別工場があり、そちらでは延焼を免れているようだったため、複数人で逃れてきた私たちは軽く安堵することになった。


しかしその時、天井走行クレーンが「ガーンゴオン!」と音を鳴らし、その大きな筐体がレールを逸脱して1段階下に迫ってきたのを感じた。

私たちはその真下に居たためかなり恐怖と衝撃を受けたが、幸いにも全体が落下してくることはなかった。

そうと思えば間髪入れず、20メートル先でも大きな音がした。

すぐに目線を下せば、別の走行クレーンが運搬していた10トンほどはありそうな製品が落下し、私たちと同様に避難をしている複数人のうち1人の上半身をいとも容易く押し潰す光景を見てしまった。

一瞬だった。周囲の人間の誰もが凍りつき、その全てが恐怖を掻き立てられた。そして、地獄がここにあるのだと真に感じた。

潰された人間は悲痛な叫び声を上げた。

私たちの中ではここは危険だと一目散に避難していく人間と、悲惨な状況に対応すべきか躊躇う人間に分かれた。

私は後者であり、しばしの逡巡をしていた。

その間にも押し潰された現場にいた人たちはすぐに製品を持ち上げ直し、被害者の救助に尽力していた。


被害者は完全に潰されたにも関わらず周囲の人間に助けられて立ち上がった。

私はひと段落ついたように感じたことと、そこにあるだろう惨状を見たくなかったためか、避難口のほうに視線を向けて避難を続けようとした。

後ろからは「ぎゃあああ!!」「痛い!」「誰かこの痛みを取り除いてくれよおおおお!!」と、あまりにもむごい叫びが続いていた。

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