三角関係
なんてこったい( ; ゜Д゜)
知り合いのオッサンのTS転生だけでも辛いのに、愛妾ですって!
「ねえ、その設定、変えられないの?
愛妾…って、さすがにハードル高すぎ。」
私は泣き言を言う。
「愛妾…そこは大丈夫です。10才の少女向けに考える物語ですから、ディアーヌとカトリーヌは、親戚で、選ばれるのはどちらか一人。2人は恋を争うので、婚約者ではないディアーヌは、悪役令嬢と、なるのです。」
メフィストが長い台詞をドラマのナレーションのように高らかに宣言する。
「悪役令嬢…ねぇ…。」
私は剛を思い出していた。
剛は面倒くさがりで、食い物の夢を見て、幼女や犬の可愛らしい姿を遠目で見ながら、お菓子を食べてるイメージだ。
悪役令嬢と言うより…昭和のギャグ系の少女漫画ヒロインなんだよなぁ〜
「アンリ殿下の気を引くために意地らしく頑張る美少女…可愛らしいじゃありませんか…
お嬢様が憑依されていたら…死人は複数出たでしょうが。」
メフィストは、楽しそうに思い出し笑いをする。
「わ、笑えないわ(T-T)剛…ハピエンにたどり着けるの?」
ああ、それでなくとも面倒くさいのに…完結できる自信が既にない。
「まあ、会いに行きましょう。そろそろ、剛さんの…いえ、ディアーヌの国につきますよ。」




