第二話 再会十干
十干…それは古代中国で作られた10の漢字で主に暦で使われている。
他に、ものの上下や番号を表す時などにも使われる。
お酒に甲種などど表記されているのはそれで、大正時代では成績表はこの甲乙丙丁などが使われた。
しかし、普通は甲乙丙丁の4種類がよく使われ、戊、巳、庚、辛、壬、癸というのはあまり使われない。
しかし、10あるということで、江戸時代の武家の休みが10日が都だったことを思い出した。
昔は一月を10日ずつに分けて、上旬、中旬、下旬と言ったけれど、最近は聞かななくなたな、とか、ぼんやりと思った。
「暦でもよく使われるし、1ヶ月は60日あるから、この辺りは曜日より、十干もいいかもね。」
と、ジオは言ったけれど私は頭が混乱していた。
これは西洋のコスプレ大河で進むのに、そんな和風な感じはいらない気がしたからだ。
「でも、なんだか変だよ。イメージがわかないというか。」
と、言いながら、24ヶ月でいいじゃないか、とか、考えた。が、ここには月がないから、黄道12星座を使うのが妥当で、こうなってしまう。
「それよりも、ガニメデさんをなんとかした方がいいのではありませんか?」
不意にメフィストに言われて慌てた。そう、まずはガニメデである。
水の妖精は十干は使わないとは思うけれど、どうなんだろう?
「大地の子よ。アダマスに祝福されし子よ。そなたに道を授けよう。」
女神はさらっと、謎用語を混ぜてくるけれどこそはタブレットのジオがすかさず解説してくれる。
《アダマスは、古代の不思議金属。もしくはダイヤモンドを表していたんだ。そして、農耕神クロノスの鎌にもつかられているんだ。》
ローマの古代神、ダイヤモンド研磨機を使っていたのだろうか?
私の疑問を置き去りにして、とにかく、ガニメデはサトゥルヌスの秘密の図書館の鍵をゲットした。
これで、ガニメデはサトゥルヌスの屋敷を自由に行き来できゆようになった。でも、図書館にたどり着く道は遠かった。
水の精霊が消えると、立ち上がったサトゥルヌスはガニメデの姿勢に文句をってウォーキングの指導から始めると言い出したからだ。