基礎疾患の怖さ
退院後の話をする前に、病院での話として書いておくべきと考えました。
基礎疾患のある人、妊娠している女性は急速に悪化しやすいと言われています。
妊娠は分かりやすいですが、基礎疾患はイメージがしにくい方です。
身近な基礎疾患を一つ挙げると「糖尿病」があります。
「基礎疾患を持つ人は急速に悪化しやすい」と言うとピンと来ないかもしれません。
「糖尿病持ちと妊娠している女性は、急速に悪化する危険度が高い」
と書くと分かりやすくなります。
(もっとも、具体的に書きすぎると、糖尿病だけが危ないと勘違いを産むなので仕方ないけど)
厚生労働省のWebページだと以下のような定義。
『インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病又は他の病気を併発している糖尿病』
僕は罹患当時 HbA1c が 7.4 の軽度の糖尿病を飲み薬で治療中でした。
発熱が3日続き、掛かりつけのお医者さんで PCR 検査を受けた際、胸のレントゲン写真も撮りました。
この時は、
・血中酸素濃度は98
・肺に白い影は無し
と言う事で、陽性判定は出ましたが軽症扱い。
処方された薬も、カロナール(解熱剤)と消炎剤でした。
ところが薬を飲んでいても楽にはならず、だんだんと症状は重くなる一方。
週末を挟んで休み明けに保健所に連絡して対応を依頼。
この時に、パルスオキシメーターも貸し出してもらいました。
届いてすぐ計った時点で、血中酸素濃度は92-94。
自分が糖尿病持ちである事は分かっていたので、保健所に連絡し入院を依頼をしました。
翌日には血中酸素濃度88-89に低下。
この日の午後に入院できてレントゲンを撮り直したところ、他の検査をせずとも中等症2以上と判定。
即時にレムデシビル投与が始められた上に、その病院では対応できない可能性があるため転院を考えるとのこと。
発症から8日、軽症判定から5日でした。
翌日の午後に転院した時には、既に酸素流量6になっており、夜半過ぎには人工呼吸器を付ける事に。
症状が急速に悪化すると言うのは、こういう事です。