リハビリ
HCUでの治療3日目で酸素流量が3まで減り、一般病棟に移動になりました。
繋げられていた多くのチューブ類は外され酸素供給用のものだけに。
採血と点滴用に針の針は残っているし心電図とパルスオキシメーター監視用のケーブルもあるけれど、ベッドの外には出られる。
その1日後には隔離期間も終了。
軽症者だったら退院が出来るタイミングです。。
残念ながら、重症者の場合はそうも行きません。
新型コロナ感染症自体は治っているものの、身体も心肺機能も衰弱しており、健常とは程遠い状態。
特に、筋肉の衰えは想像以上でした。
人工呼吸器を付けて6日間+ICUの2日間で合計8日運動無し状態。
ベッドの上で手足は普通に動かせていたので、甘く見ていました。
立ち上がった時に、自分の体重を支え切れない。
まさに、生まれたばかりの子鹿状態で。
まともに動く手で手摺をつかんで何とか移動が出来るかどうか。
最初は、ほんの2m程度の距離も歩けませんでした。
また、体幹を支える能力も弱っているようで、左右にふらつくと戻ってこれない。
つまり転びやすくいという事。
おかげで室内にあるトイレに行く際にも、移動で倒れないように看護師さんの立ち合いが必要でした。
それでも、毎日歩く訓練をし少しずつ歩ける距離が増えて行くのは楽しかったです。
酸素流量の方も、最初に歩いた時には1レベル上げる必要があったものの、徐々に不要になる。
退院の前日には酸素チューブ無しでも、手摺無しで歩けるまで筋力は回復しました。
ですが。
最後のリハビリで、現実を思い知らされます。
手摺につかまりながらの階段の上り下りを試したのですが。
階段途中の踊り場に行くだけで、息が切れるは、血中酸素濃度が下がるは、心拍数は130越えてしまうは……の状況。
再び立ち上がるのに5分くらいの休憩が必要でした。
踊り場から元のフロアに戻るのは、もっと厳しい。
文字通り、階段の手すりにすがりつくように上がるので精一杯。
これ本当に退院していい状況なのか、と不安になりました。
退院後の今も、歩く訓練を続けています。
10日経過で、やっと階段で2階分くらいは止まらず登れるようになり、歩ける距離も1kmくらいまでは延びました。
途中で休む回数も段々と減っています。
肺機能の回復には3ヶ月から半年はかかると聞いているので、少しずつ進んで行くのみです。