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第7話 五歳児の日々 ~夏至祭


 リードヴァルトの町は、アルシス帝国の東南東に位置する。

 東に難所と呼ばれるレクノドの森を抱え、それを抜けるとコージェス連合に属するバロマット王国の領土だ。アルシス帝国とバロマット王国は犬猿の仲だが、それでも両国を繋ぐ道は古くから存在し、戦時中を除けば隊商や冒険者が往来していた。道はレクノドの森を横切るため、危険度はかなり高い。特に隊商は護衛必須、推奨は実力者や熟練者と呼ばれるCランク以上と言われていた。

 そんなリードヴァルトの町だが、人口は七千人ほど、辺境としては相当な人数だという。それほどの人々が集まっている理由は、この町がアルシス帝国南東部の大動脈に位置するためだ。南西諸侯を街道で結び、東のレクノドの森からはコージェス連合やその南東、コルスネット地方の品々が隊商によってもたらされる。またレクノドの森自体が資源の宝庫だ。定住者以外も数えれば、人口はもっと多いだろう。


 快晴の空を見上げながら、朝の空気を吸い込む。

 今日はいつもより熱を帯びているように感じた。朝六時の鐘が鳴ってから、そろそろ一時間。正門の外を見やれば、群衆の姿が目に映る。外だけではない。俺の周囲、屋敷の正門付近には数十人の人々が集まっている。父を始めとする俺の家族、騎士団の者たち、見慣れないおっさんども。この奇妙な状況は当然、リードヴァルトの日常ではない。

 今日は太陽が最も長く世界を照らす日、夏至の祭りである。


 屋敷の正面は討伐隊などが出陣式を行うため、ちょっとした広場になっていた。噴水があったり植樹がされているわけでもなく、ただ広いだけの石畳だ。さらにその周囲を兵舎が取り囲んでいるため、用もなく訪れる場所ではなかった。

 しかし今日ばかりは様相が異なっている。通り抜けるのも困難なほど人々が密集していた。普段は禁止されている露店も許可され、兵舎の壁沿いに隙間も無いほど立ち並んでいる。中でも飲食店は盛況で、引っ切りなしに押し寄せる客を喚きながら必死で捌き、あちらこちらで兵士や冒険者が雑踏整理に奔走していた。

 異様な雰囲気に包まれる広場だったが、その中央にはさらに異様な代物が鎮座している。

 丸太の柱が真っ直ぐに(そび)えているのだ。

 柱には色とりどりの布が巻き付けられて、先端に結びつけられた幾重もの赤い布が風に揺られ、快晴の空に棚引いていた。高さは四階建ての建物に匹敵し、その根元では屈強な若者たちが倒れぬよう支えていた。親の肩に乗った子供が、それでもなお高い柱をぽかんと見上げる。


 俺も、はためくそれを見上げた。

 子供のようにあんぐりと口を開けたりはしない。ほぼ毎年見ているから今更だ。ただ、あれが何なのか、まったく知らなかった。

 兄に訊いてみようと探してみると、いつの間にか父と一緒に知らないおっさんたちと懇談していた。下手に近付くと巻き込まれそうだ。おっさんのお相手は年長者に任せよう。

 諦めて視線を戻せば、目の前にロランの背中があった。丁度良い。


「ロラン、あれは何を意味しているのだ?」

「あれ?」


 振り返ったロランは、俺の視線を辿っていく。


「ああ、柱ですか。太陽神ラクトスの()(ちから)(かたど)ったものと言われてますね。先端部分に赤い布があるでしょう。あれは炎を表していて、古い時代は本当に燃やしていたそうです。巨大な松明ですね。火事になったことがあるらしく、今では止めたそうですが」

「太陽神――」


 太陽が天から見守るイメージ、だろうか。

 もしかして、ラクトスが創造神なのか?

 この世界は多神教で、主神らしい主神はいない。太陽神ラクトスや地母神ミルティーヴァ辺りは人気だが、創造神かと問われれば首を傾げてしまう。知るかぎり、どちらにもそんな逸話はなかった。強いて挙げるなら、多くの生命を産みだしたミルティーヴァか。小太りから名前を聞いておくんだったな、世話になってるんだし。

 そんなことを考えていたら、隣に兄が立っていた。父と母もいる。

 これでリードヴァルト一家は勢揃いだ。そろそろ始まるか。

 正門前に兵士が集結、敷地内ではコンラードを筆頭に五名の騎士が俺たちの周りを固めた。騎士は護衛だが、兵士は警備のために集まったわけではない。広場に設置された高台への道を確保するためだ。

 そして父の合図で門が開かれる。

 その音に反応し、広場から歓声が巻き起こった。

 俺たちが登壇すると、一層高まった歓声とともに強烈な熱気が押し寄せてきた。呼応するように、露店の一角に集まった楽団が軽快に楽器を掻き鳴らす。

 父たちは観衆に笑顔で応えた。驚いたことに、俺の名を呼ぶ声も聞こえてくる。さすがご領主さん一家、五歳児の次男でさえ名が知られているのか。ここは幼児らしく、愛らしい微笑を送ろう。ノルトだった。なんでそっちに? あ、派遣って言ってたか。隣に奥方らしき婦人もいるな。よし、サービスで手も振っておこう。

 リードヴァルト一家がひとしきり観衆に応えると、騎士団長のコンラードが高台の前に立つ。


「静粛!」


 初老とは思えぬ声が広場を揺らす。

 残響を残しつつ、観衆は静まりかえった。さすが戦場で鍛えただけはあるな。

 高台に祭服を纏った老人が上がってくる。父に一礼し、観衆を見渡した。

 そして挨拶をするでもなく、神話について語り始める。どうやらこの老人がラクトス神の神官らしい。

 小難しい説法が終わり、今度は父が前に出る。

 空気を読んだのか、父は挨拶を簡単に済ませ、あっさりと夏至祭開催を宣言。

 その途端、周辺の建物が揺れるほどの歓声が巻き起こった。

 次いで、皆の視線は柱に集まる。

 中央に集まっていた一人の若者が、支える者らを踏み台に柱に飛びついた。

 激励の声を受けながら器用に登り出す。そのまま先端に到達すると、赤い布を剥ぎ取り、下も見ずに飛び降りた。無数の腕がそれを受け止める。そして剥ぎ取った赤い布に火をつけ、それを火種に数本の松明を灯した。今度は松明を掲げた若者らが一斉に四方へ散り、子供や群衆の一部がその後を追っていく。


「柱を燃やしていた時代は、そこから松明に火を移して各地へ運んだそうです。領内の隅々に至るまで、太陽神の加護がありますようにってことですね。あれはその再現です」


 高台の下から、再びロランが解説してくれた。

 松明は町中を縦横無尽に駆け抜け、最後は外壁の外にあるかがり火を点火。朝まで火を絶やさないよう注意して見守るそうだ。儀礼自体はひとまずこれで終わり、シンプルなものである。

 なれど、ほとんどの者はここからが本番だった。とにかく朝まで歌って踊って呑んで騒ぐのだ。この日ばかりは大抵の仕事が休みである。働いているのは騒ぐ側をもてなす人々、酒場や食堂、露天商、そして治安維持を担う兵士と冒険者だ。またロランが言葉を濁しつつ説明してくれたが、若い男女は結構な確率で結ばれるという。それ、五歳児に必要な情報か?

 役割を終え、俺たちは高台を降りた。


「では、私たちは屋敷へ戻る。今日のリードヴァルトは騒がしい。遅くなる前に帰ってくるのだぞ」


 俺はノルトの進言を受け両親を説得、町を見て回る許可を獲得していた。

 父に(うやうや)しく(こうべ)を垂れる。


「もちろんです。我が命に代えても、必ずや帰宅してみせます」

「うん、代えなくて良いからな。普通に帰ってきなさい」

「はッ、身命を()して――」

「賭さなくてよい。ロラン、アルターを頼むぞ。こやつは時折、妙なことをしでかす。よく見張っておけ」

「お任せを」


 ロランが応える横で、母が俺の頭を撫でてきた。


「残念ね、私も一緒に行きたいけど。怪我しないよう気をつけるのですよ」

「はい。あ、でしたら祭りが終わった後、ともに町を回りませんか」

「それも良いわね。じゃあ今度、お買い物に行きましょう」


 俺を除いたリードヴァルト一家は、これから町の有力者や大手商会との会食が待ち受けていた。去年まで兄は従騎士三人衆と祭りに興じていたのだが、父の判断で今年から同席することになっている。

 両親とやや緊張気味の兄を見送ると、ロランを引き連れ、俺は浮かれる町へ踏み出した。



  ◇◇◇◇



 露店を眺めながら、大通りを進んでいく。

 見慣れぬ物がほとんど、つい目移りしてしまう。意外に装飾品が多いな。素材は小さな宝石や乳白色の石で、ネックレスやブローチがほとんどだ。指輪が少ないのはサイズの問題か。

 最初、群衆の多さに()()されていた。俺にとって大人は巨人に等しい。どう掻き分けていこうかと悩んだが、すぐに不要と分かった。

 背後のロランである。(いか)つい男が幽波紋(スタンド)のごとく、ぴったりと張り付いているのだ。しかも着込んでいるのは小綺麗なチェインメイルに紋章付きのサーコート。どこの紋章か知らなくとも、騎士であるのは一目瞭然。おまけに下へ目を向ければ富裕層丸出しの少年、関わったら面倒になるのは自明である。

 群衆に揉まれる心配はなくなったが、慌てて避けられるのも気分の良いものではない。元は小市民だし。しかし、そちらも杞憂となった。大抵の人々は慌てて道を空けたが、俺たちの身なりをまるで気にしない者たちがいたのだ。

 まずは露天商。彼らには富裕層の小僧など鴨である。興味を引かれて立ち止まったが最後、まくし立てるように売り込んできた。商魂たくましいのは結構だが、野菜を売りつけようとするな。

 もう一方は酔っ払いだ。こいつらの大半は儀礼前から酒を煽っていて、すっかりできあがっている。俺やロランの姿を見ても、「太陽神ラクトスに!」と祝福の言葉を投げかけてきた。気さくなのは結構だ。だけど五歳児に酒を勧めるな。

 なに、リードヴァルトの住民って、こんな奴らばかりなの?

 見ればあちらこちらで祝杯が上がり、楽士の一団がリュートやバグパイプ、インド映画に出てきそうな弦楽器を掻き鳴らしていた。それに合わせ、住民たちが飲んでは踊りまくっている。なんか……時間の問題で無法地帯になりそうだな。


 さて、祭日とは言え、町の雰囲気はなんとなく掴めた。

 できれば平時を見たかったが贅沢は言えまい。せめて、この時間を有意義に使うとしよう。

 第一候補は冒険者ギルド、次点は武具店、それも駄目なら雑貨店だ。本音を言えば次点は魔道具店だが、財布を握っているのはロランである。しかも渡されているのは小遣い程度のはず。予想より多くとも魔道具には手が届くまい。


「どうされました?」


 いつの間にか考え込んでしまい、道の真ん中で立ち止まっていた。

 本来なら馬車が通るところだ。祭日で良かった。


「どこに行こうかと思ってな。冒険者ギルドの場所は分かるか?」

「知ってはいますが、また何でギルドに? 今日は止めた方がよろしいかと。あいつらのことです、すでに泥酔してますよ」

「それは……面倒になるか」

「なりますね、間違いなく」


 一般人の酔っ払いでさえ絡んできた。それが冒険者ならどうなるか想像に難くない。絡まれてもロランならどうとでもなるだろうが、貴族の息子や騎士と揉めれば冒険者が罰せられてしまう。諦めるか。


「なら武具店はどうだろう」

「さらに妙なところを……。まあ、何軒か知ってますよ。でも、やっているかどうか」


 ロランは首を振った。

 こんな日に行くところではないのは自覚している。しかし、やっと町に出れたのだ。この機会を逃したら次はいつになることか。母と買い物の約束はしているが、寄ってくれるとは思えないし良い顔もしないだろう。それに祭りだからこそ、福袋のような特売品を売っているかも知れない。ゴミを掴まされる予感しかしないが、ともかく行くだけ行ってみよう。


 ロランの行きつけは休み、その後も何軒か回ったが、やはり扉は閉じられていた。休憩がてら近くの露店で串焼きを購入し、やっていそうな武具店を聞き出す。店主は近在の村人らしく、「あまり詳しくありませんが……」と前置きをした後、近くの店を教えてくれた。

 教えてもらった店は脇道に入り、しばらく進んだところにあった。少し奥まっていたので、聞かなければ素通りしていたかもしれない。

 店の外観は至って普通。

 こういう時は名品を扱う店が見つかったりするのがお約束だが、そんな淡い期待を裏切るほどの普通さだ。商談でもしているらしく、開け放たれた窓から会話が漏れ聞こえてきた。営業しているだけで有り難く思おう。


「いらっ――しゃいませ」


 ロランに向けられた店主の言葉と目線が、素早く下げられた。

 さすが商売人、一瞬でどちらが(しゅう)(すじ)か判断したな。店内を見渡してみると、カウンターには店主の他、山賊のような格好の細い男がいた。二人の前にはタンブラーが置かれ、葡萄酒の匂いが漂ってくる。商談ではなく雑談だったらしい。


「少し見せてもらいたい。邪魔だったか?」

「とんでもございません。どうぞ、ご覧なさって下さい」


 店主は愛想の良い顔で、俺たちを招き入れた。

 それほど広い店ではない。中央には低い棚、壁際に背の高い陳列棚が並んでいる。俺は多様な武器や防具を見て、思わず圧倒された。数では兵舎の武器庫の方が多いかもしれないが、種類は比べものにならない。剣と言っても無数の種類があった。片手剣だけでも代表的なスモールソード、ショートソード、ロングソードの三種の他、片刃の剣や曲剣もある。また同じ種類であっても幅や厚みが異なり、メイスを代表する打撃武器に至っては、頭部の形状や大きさが一目で分かるほど違っていた。

 冒険者は、こうした中から自分に合った武器を探していくのだろうか。

 一般的に「剣」と呼ばれるのはショートソードである。試しに持ってみたが、やたらと重く感じた。たとえ振れても、これではすぐに疲れてしまう。困ったときは専門家だな。


「ロラン、僕に合った剣はどれだと思う?」

「買われるので?」


 あまり良い反応ではない。父に小言を言われるのを警戒しているようだ。


()(やみ)()(たら)に振り回したりしないさ。本物に慣れた方が良い頃だと思ってな」

「お子様が何を言って下さるんだか……まあ、アルター坊ちゃんなら大丈夫ですかね」


 やや呆れ気味に、ロランは陳列棚を眺めだした。

 そして短剣の棚で立ち止まり、いくつか手に取る。


「将来を考えるならダガー。ちょっと変わり種だったら、こいつですか」


 一振りを差し出してきた。

 かなり軽量だ。剣身は細く、よく見れば刃が潰されている。いや、はじめから研がれていないのか。


「刺突武器のスティレットです。こいつなら怪我の心配も少ないでしょう。軽いですし、練習用には良いんじゃないでしょうか」


 ロランらしい選択だな。

 刺突武器自体は実用性が高く、チェインメイルでも貫通できるので騎士も帯剣している。その中でもスティレットなら刃が無いので、突かない限り怪我もしにくい。これなら両親に咎められる心配も少なそうだ。


「よし、それにしよう」


 手頃な一振りを選び、カウンターでロランが代金を支払った。

 そこにいた山賊男が、居心地悪そうに離れていく。

 一杯やっているところ申し訳ないなと思いつつ、ふと男の手にした毛皮に目が留まった。鹿皮? だが妙に存在感がある。『鑑定』ではエレーフの皮とあるが、詳細は不明だ。気になってしまい、俺は男に話しかけた。


「いきなりですまない。その毛皮はなんだろうか。ただの鹿とは思えないのだが」

「あ――はい。これはエレーフの皮です」


 不意の問いかけに男は驚いたようだが、丁寧に応えてくれた。

 改めて見上げれば、格好に反して純朴そうな顔立ちだった。ただ名称はすでに分かっている。どう切り出そうかと考えていると、ロランが割って入ってきた。


「エレーフだって? レクノドの森で仕留めたのか?」

「あ、はい」


 男はちょっと誇らしげな表情を浮かべた。

 ロランが驚く魔物、希少種なのか?


「そんなに珍しいのか」

「珍しいと言えば珍しい、ですかね。どちらかと言えばもっと南東、コージェス連合の南の方に生息しています。気性が荒く肉食。ぱっと見はただの鹿なんで、よく低ランクの冒険者が返り討ちに遭うんですよ。老齢なら間違えることはなくなるんですけどね」


 俺が首を傾げると、ロランは説明を続けた。


「見た目が、がらっと変わるんです。全身が白っぽくなって角が三本に増えます。おまけに雷撃魔法まで操るようになるんですよ」

「雷撃……それは厄介な」

「まったくで。老齢のエレーフはBランク相当ですから」


 思わず唸った。

 Bランク相当なら幼竜に匹敵する。冒険者だった頃のロランでもCランク上位だった。そんなものに成長していたら領地の被害は甚大だったろう。俺は男に向き直った。


「この場にいない父に代わり謝意を。よく倒してくれた。老齢でないとはいえ、エレーフは強敵なのだろう。もしかすると名の知られた冒険者殿か?」

「冒険者って……え、それに、父?」

「名乗るのが遅れた。僕はアルター・レス・リードヴァルト。父はリードヴァルト男爵だ」

「領主様の!? これは申し訳ありません!」


 男は慌てて飛びすさり、頭を下げた。

 その反応に俺も驚いてしまった。いきなり領主の息子に出会うとこうなってしまうのか。どうも庶民感覚が抜けきれん。


「顔を上げてくれ。息子といっても僕は次男。将来は一緒に冒険しているかもしれんぞ」

「冒険など――私はただの狩人です」

「冒険者ではないのか」


 思わず俺とロランは顔を見合わせた。


「狩人にもこれほどの実力者がいるのだな。やはり世界は広い。そうだ、名を教えてもらえないだろうか」

「あ、はい! 私はネリオです!」

「ネリオか。いつかまた会いたいものだ。その時は狩りの話を聞かせてくれ」

「はい!」


 俺は初めての武器と新たな出会いを得、いつもより早く帰宅した。

 町の喧噪は夜が更けても続いた。今まではただの騒音にしか感じなかったが、今年は違う。そこには営みがあった。笑顔、躍動、高揚感。憂いを吹き飛ばすように人々は喧噪に浸り、またその一部となった。いつか、俺もそこに飛び込む日が来るのかもしれない。



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