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とおくへ

作者: 独里野人

伝わらない

ぼくは、ぼく

伝わらない

わたしは、わたし

伝わらない

自分は、自分

伝わらない

あなたは、あなた

伝えたくない

わたしだけのもの

あなたへ

おねがい

ほうっておいて

この痛みは

わたしだけのものだから

かえして

わたしだけの痛みを

かえして

わたしだけのわたしを

かえして

かえして


この痛みは

この痛みだけは

わたしの

わたしだけの

生きている証


とおくへ

痛み

とおくへ

痛い

とおくへ

いたい

とおくへ

居たい

とおくへ

叶うことなら

とおくへ

居たい

とおくへ

あなたと一緒に

とおくへ

痛い

いたいよ


流されて行く

ここではないどこか

とおくへ

どこにもないどこか

とおくへ

どこでもないどこか

とおくへ

誰もいないどこか

とおくへ

誰でもないどこか

とおくへ

自分でないどこか

とおくへ

どこかとおい

とおくへ








でも、帰ることも忘れずにいてね

待ってるから


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